【ジュネーブAFP=時事】内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者のジュリアン・アサンジ被告(49)が最初に逮捕されてから、7日で10年となった。国連特別報告者は翌8日、同被告を現在拘禁している英国に対し、「恣意(しい)的な拘束」をやめ直ちに釈放するよう強く促すとともに、米国への身柄引き渡し要請に関する決定は、刑事施設外で待つことを認めてしかるべきだと訴えた。(写真はベルギー首都ブリュッセルにある英国の欧州連合(EU)代表施設前で、内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ被告の釈放を求める支持者ら)
 オーストラリア国籍のアサンジ被告が最初に逮捕されたのは、2010年12月7日。
 被告は現在、英国で最も警備が厳重とされるベルマーシュ刑務所に拘禁されており、来年1月4日に予定されている米国への身柄引き渡しに関する次の審理を待っている。
 拷問や非人道的な処遇、刑罰を専門とするニルス・メルツァー国連特別報告者は、「英当局は当初、スウェーデンが出した性的暴行容疑での逮捕状に基づきアサンジ被告を拘束したが、本件の捜査は後に証拠不十分で正式に打ち切られている」と指摘。
 「アサンジ氏は有罪判決を受けた犯罪者ではなく、他者に危害を加える恐れもない。よって厳重警備の刑務所での長期にわたる独房拘禁は必要でも妥当でもない上、明らかに法的根拠が欠如している」との見解を示した。
 国連特別報告者は国連の代弁者ではなく、調査結果を国連に報告する。
 アサンジ被告は、2010年にウィキリークスがアフガニスタンやイラクでの軍事行動に関する機密文書50万点を公開したことをめぐり、米国で18の罪に問われている。有罪が確定すれば、最高で禁錮175年に処される可能性がある。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2020/12/10-12:26)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「アサンジ被告拘束10年 国連特別報告者、釈放促す