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変革の軌跡と未来戦略:アイ・ケイ・ケイホールディングスが描く事業拡大のビジョン


アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社の代表取締役会長兼社長CEO・金子和斗志氏へのインタビュー記事。会社は1945年に母が海産物販売業を始めたことからスタートし、現在は婚礼、介護、食品、フォト事業を展開しています。日本国内で20店舗、インドネシアでも6店舗を展開するゲストウェディング事業が大きな成長を遂げ、2022年にはプライム市場に上場しました。近年の財務状況は好調で、売上高が過去最高を更新、営業利益も前年同期比55.1%増となっています。今後は海外市場のさらなる展開や新規ビジネスへの進出を目指し、企業価値の向上に努めていくとしています。特にインドネシア市場では、現地の文化を尊重したサービス提供が成果を上げています。

アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社
(画像=アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社)
金子 和斗志(かねこ かつし) ―― アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社 代表取締役会長兼社長CEO
佐賀県伊万里市出身。1952年3月26日生まれ。趣味は旅行、読書、ウォーキング、人前で話すこと。座右の銘は「敬天愛人」「積小為大」「一期一会、余情残心」。74年10月に実家の金子興業㈱(現㈱アイ・エス)入社、81年12月社長就任。95年11月アイ・ケイ・ケイ㈱設立。2000年、九州では初となるゲストウェディングの施設を佐賀県鳥栖市にオープンして以降、全国に20店舗展開。21年10月アイ・ケイ・ケイホールディングス㈱を設立し、代表取締役会長兼社長CEOに就任。現在に至る。
婚礼事業を国内では全国20店舗、海外ではインドネシアのジャカルタで6店舗展開し、介護事業や食品事業、フォト事業を行っています。2013年には東証一部上場、2022年4月にプライム市場に移行しました。「マイナビ・日経 大学生就職希望企業人気ランキングでは本社所在地・九州沖縄の部で9年連続TOP 3、累計6回の第1位を獲得。当社は理念経営を軸とし、「ご縁ある人々の笑顔と幸せのために行動し、挑戦する!」のもと、社員一人ひとりが行動し、挑戦をできる社風が特徴です。引き続き、経営理念の浸透・実践・実行に努めることで、「日本を代表する感動創造カンパニー」を目指します。

これまでの事業変遷について

―― これまでの事業の変遷について教えていただけますか?

アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社 代表取締役会長兼社長CEO・金子和斗志氏(以下、社名・氏名略) 私たちの会社は、1945年に母親が海産物の販売を始めたことからスタートしました。その後、1968年、佐賀県伊万里市に「ビジネスホテルかねこ」をオープン。1982年に「伊万里グランドホテル」を開業し、婚礼事業をスタート。そして1995年にアイ・ケイ・ケイを設立しました。特に2000年に開始したゲストハウスウェディングが、当社の成長における大きなターニングポイントでした。九州初のゲストハウスウェディングは佐賀県鳥栖市にオープンいたしました。その次にオープンした福岡支店でも成功を収め、その後全国18都市20拠点に出店し、直近では東京と福岡に新規出店が決定しています。婚礼事業は日本のみならず、海外のインドネシアでも現地の方を対象に6店舗展開をしております。

―― 福岡支店の成功が全国展開のきっかけとなったのですね。会長ご自身がこの成功において最も重要だと感じた要素は何でしょうか?

金子 福岡支店の成功には、いくつかの重要な要素があります。まず、ビジネスモデルとしてのゲストハウスウェディングの導入が大きかったです。そして、優秀な人財の確保ができたことも成功の一因です。これに加えて、運もよかったと感じています。成功するためには、タイミングと人財、そして少しの運が必要です。

―― また、最近の財務状況について主なポイントを教えていただけますか?

金子 売上高は第3四半期累計期間で過去最高を更新し、営業利益も前年同期比55.1%増と前期を大きく上回る成果を出すことができました。特に施行単価が3,990千円と計画以上に好調に推移しており、コロナからの回復も進んでいます。また、人件費や消耗品、修繕費を抑えることができたことと、フォト事業の成長が貢献し、増収増益を達成しました。

―― それは素晴らしいですね。粗利が好調だった要因についても教えていただけますか?

金子 昨年設立した購買部が、パートナー企業との仕入れ交渉をしっかりとおこない、原価を抑えることができたのが大きな要因です。また、招待状の紙からウェブへの移行が進んでいることで、印刷費用が大幅に削減されました。これらの取り組みが相乗効果を生み、粗利に約2億円以上のプラス影響を与えました。

社長と会長の役割の違い

―― 社長から会長に再就任されたのは、どのような経緯からでしょうか?また、社長と会長の役割の違いについて、どのようにお考えですか?

金子:2020年に社長から会長に就任しましたが、そのタイミングでコロナ禍に直面し、非常に困難な時期でした。社長と会長の役割には明確な違いがあります。社長は会社の日常業務の運営や社員の指導に重点を置きます。一方、会長は会社全体の方向性や長期的な戦略を決定する役割を担っています。また、対外的な活動も増えるため、外部との信頼関係の構築が重要です。私は兼任していますので社内外の密接なコミュニケーションを大切にしています。

―― 後継者問題が話題になる中で、次のリーダーに求める資質は何でしょうか?

金子 後継者には、会社の理念やビジョンをしっかりと理解し、それを実行に移せる能力が求められます。また、社風を守りつつ、新しい発想を取り入れる柔軟性も重要です。経営戦略や業績の向上ももちろん大事ですが、それを実現するためには人財育成への熱意が必要です。私が次のリーダーに期待するのは、これらの要素を兼ね備えた人財であることです。

思い描いている未来構想

―― それでは、今後の事業展開について、どのようなビジョンをお持ちですか?

金子 国内外で事業の多角化を進めていきます。インドネシア市場での成功を背景に、さらに海外展開を進めたいと考えています。

国内では、ウェディング事業以外にも食品関連事業を強化し、企業全体の成長を図る予定です。これからも、新たなビジネスチャンスを創出し、企業価値の向上に努めていきます。

―― インドネシア市場での展開についてもう少し詳しくお聞かせください。どのような戦略で成功を収めているのでしょうか?

金子 インドネシア市場では、現地の人財を採用し、日本で教育を行い、その後現地に戻ってもらうというプロセスを設立当時は行っておりました。さらに、イスラム教の文化を尊重し、現地のニーズに合わせたサービスを提供しています。

―― 国内でも新たなビジネス分野に進出されるとのことですが、具体的にはどのような計画をお持ちですか?

金子 ウェディング事業のブランド化、そして食品事業の拡充とブランド化、ホテル・カフェ事業に進出を計画しています。そして、それらを伴った観光事業への進出も見据えています。

現在の柱の事業である婚礼事業では、東京や他の大都市への展開も視野に入れています。

―― フォト事業や食品事業について、具体的な成果や今後の展望を教えてください。

金子 現在、フォト事業は前年同期比169.2%増の売上を記録しており、食品事業も21.1%増と順調に成長しています。

これらの分野では、優秀な人財を採用し、商品開発や販売拡大に力を入れています。今後もこれらの事業をさらに拡大し、企業全体の成長を支える柱としていきたいと考えています。

ZUU onlineユーザーへ一言

―― ZUU onlineのユーザーや投資家の方々に向けて、メッセージをお願いします。

金子 私たちアイ・ケイ・ケイホールディングスは、今まさに成長の途上にあります。国内外での多角化を進め、新たなビジネスチャンスを生み出し、企業価値の向上に努めています。

特に、今後はホテル事業への参入も視野に入れており、新たな市場での成長を目指しています。また、IR活動にも積極的に取り組み、投資家の皆様との信頼関係をさらに深めていく所存です。これからも成長を続けるアイ・ケイ・ケイホールディングスにご注目いただければ幸いです。

氏名
金子 和斗志(かねこ かつし)
社名
アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社
役職
代表取締役会長兼社長CEO

■取材対象者 金子 和斗志 代表取締役会長兼社長CEO

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