第17回「未来を強くする子育てプロジェクト」受賞者決定
文部科学省・こども家庭庁後援 住友生命子育て支援事業 第17回「未来を強くする子育てプロジェクト」受賞者決定
住友生命保険相互会社(取締役 代表執行役社長 高田 幸徳、以下「住友生命」)は、2007年からより良い子育て環境の整備にむけた「未来を強くする子育てプロジェクト」(以下、「本プロジェクト」)に取り組んでいます。
本プロジェクトでは、地域において子育て環境づくりに取り組む個人・団体に贈る「子育て支援活動の表彰」と、子育てと人文・社会科学分野の研究活動の両立に努力している「女性研究者への支援」の公募事業を実施しています。
これまで過去16回の表彰を通じて、182組の子育て支援活動と、161名の女性研究者への支援を行ってきました。
17回目となる今年度は、子育て支援に資する諸活動を行っている団体・個人合わせて183組、子育てを行いながら研究を続けている女性研究者114名の応募の中から受賞者を決定しました。表彰式は、2024年3月5日(火)に野村コンファレンスプラザ日本橋にて開催します。
【子育て支援活動の表彰】
○スミセイ未来大賞 2組(内閣府特命担当大臣賞1組、文部科学大臣賞1組)
○スミセイ未来賞 10組
【女性研究者への支援】
○スミセイ女性研究者奨励賞 10名
*受賞者および本プロジェクトの詳細については、住友生命ホームページをご覧ください。
・受賞者の詳細 https://www.sumitomolife.co.jp/about/csr/community/mirai_child/result/2023/
・本プロジェクトの詳細 https://www.sumitomolife.co.jp/about/csr/community/mirai_child/
第17回「未来を強くする子育てプロジェクト」受賞者一覧
【子育て支援活動の表彰】
○スミセイ未来大賞 2組(内閣府特命担当大臣賞1組、文部科学大臣賞1組)
内閣府特命担当大臣賞
特定非営利活動法人 親子ネットワークがじゅまるの家(鹿児島県大島郡徳之島町)
文部科学大臣賞
名護市学習支援教室ぴゅあ(沖縄県名護市)
○スミセイ未来賞 10組
特定非営利活動法人 With優(山形県米沢市)
特定非営利活動法人 桂公園こどもランド(新潟県十日町市)
特定非営利活動法人 キーパーソン21(神奈川県川崎市)
一般社団法人 神戸みらい学習室(兵庫県神戸市)
特定非営利活動法人 子どもセンターてんぽ(神奈川県横浜市)
認定特定非営利活動法人 こども∞(むげん)感ぱにー(宮城県石巻市)
NPO法人 里親子支援機関 えがお(大阪府門真市)
特定非営利活動法人 しゅわえもん(東京都杉並区)
特定非営利活動法人 徳島の子育てに伴走する会マチノワ(徳島県徳島市)
特定非営利活動法人 名古屋市里親会こどもピース(愛知県名古屋市)
【女性研究者への支援】
○スミセイ女性研究者奨励賞 10名
小川 緑 :筑波大学 人間系 特任助教
荻田 朋子 :大阪大学大学院 人文学研究科言語文化学専攻 博士後期課程
酒井 絵美 :東京藝術大学 未来創造継承センター 特任助教
佐藤 理恵子 :東京大学大学院 総合文化研究科 多文化共生・統合人間学プログラム言語情報科学専攻 博士後期課程
髙村(井上)満衣:京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科5年一貫制博士課程
陳 海茵 :埼玉大学 人文社会科学研究科 研究支援者
中村 ひの :東京学芸大学 教育学部 非常勤講師
御代田 有希 :東京大学大学院 新領域創成科学研究科 特任研究員
村雲 和美 :筑波大学大学院 人文社会科学研究科 日本学術振興会特別研究員(DC2)
山脇 望美 :人間環境大学 心理学部犯罪心理学科 専任講師
※受賞者名は敬称略、五十音順に掲載。
第17回「未来を強くする子育てプロジェクト」受賞団体・受賞者詳細
1.子育て支援活動の表彰
a.スミセイ未来大賞
【内閣府特命担当大臣賞】
「特定非営利活動法人 親子ネットワークがじゅまるの家(鹿児島県大島郡徳之島町)」
「子宝の島」で島民のニーズに応じた多様な子育て支援を展開
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017399-O1-79U5ea1q】
【文部科学大臣賞】
「名護市学習支援教室ぴゅあ(沖縄県名護市)」
大学と行政が連携する、大学生ボランティアによる生活困窮世帯の中学生への学習支援活動
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017399-O2-WUR7AO82】
b.スミセイ未来賞
「特定非営利活動法人 With優(山形県米沢市)」
「失敗しても大丈夫」。生きづらさを抱える子どもや若者を支えるために地域全体をエンパワメントする
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017399-O3-7QfJk330】
「特定非営利活動法人 桂公園こどもランド(新潟県十日町市)」
地域の多世代ボランティアによって再生された、家族で楽しめる公園
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017399-O4-2pJ49kUv】
地元の公園が老朽化で閉鎖することになって以来、地域のボランディアが引き継いで運営。ボランティアが手作りで公園の再生を手掛け、快適に過ごせるよう芝生や季節の花々を植え、子どもたちが楽しめるようゴーカートやバッテリーカーを導入。高校生ボランティアも参加し、さまざまなイベントを開催している。口コミで評判を呼び、今では、開催日にたくさんの親子連れでにぎわうようになった。
「特定非営利活動法人 キーパーソン21(神奈川県川崎市)」
心の中にある「わくわくエンジン」を動かして子どもたちの主体性を引き出す
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017399-O5-p60RO1yb】
社会で活躍する大人たちをファシリテーターとして育成。「夢!自分!発見プログラム」というオリジナルプログラムを用いて、子どもたちが持つ、わくわくして動き出さずにはいられない原動力「わくわくエンジン」を引き出す。現在、子どもたち自身がファシリテーターを務める「ジュニアわくナビプロジェクト」も進行している。
「一般社団法人 神戸みらい学習室(兵庫県神戸市)」
行政職員による子どもたちに教育の機会を等しく提供する学習支援活動
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017399-O6-Bfi9a4nr】
さまざまな理由で学校や塾での学習機会が失われている神戸市の中学生以上の子どもたちに学習の機会を等しく提供しようと活動。講師は大学と連携し、大学生ボランティアを活用。子どもとの相性が大切なため、きめ細かくマッチングしている。行政職員が実際に現場で活動し、地域で起きていることを知ることで、速やかに制度に反映できるというメリットがある。
「特定非営利活動法人 子どもセンターてんぽ(神奈川県横浜市)」
子どもシェルター、自立援助ホーム、電話相談、アフターケアで、
10代後半の子ども・若者の自立を支援
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017399-O7-5e450GTq】
2007年にNPO法人を立ち上げて、子どもシェルターてんぽ(定員男女6名)、自立援助ホームみずきの家(定員女子6名)、居場所のない子どもの電話相談、アフターケアに取り組んできた。自分の意見を表明するのが苦手な子や、大人の意見に従ってきた子どもたちに対して、スタッフや子ども担当弁護士が丁寧に向き合い、公的機関やNPOなどと連携しながら、思いを引き出し、自分の意思で未来に踏み出せるようサポートしている。
「認定特定非営利活動法人 こども∞(むげん)感ぱにー(宮城県石巻市)」
子どもの主体性を大切にし、プレーパークとフリースクールで
子どもたちが安心して過ごせる居場所を地域の人と共につくる
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017399-O8-6d40ensi】
東日本大震災の支援活動を契機に遊び場(居場所)づくりが始まり、現在は年間延べ8,000人が集う常設のプレーパークとなっている。ここに『不登校』の子どもも訪れることに気付き、2016年にフリースクールを開設。子どもが子どもらしく主体性を育める場として、プレーパークを軸に地域の人と子どもがつながる場をつくるとともに、『子どもの孤立』を防ぎ、地域で見守られ安心して育つコミュニティーを再構築していく。
「NPO法人 里親子支援機関 えがお(大阪府門真市)」
里親、里子みんなの「えがお」を増やすための活動
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017399-O9-A4vZaY9x】
フォスタリングチェンジ・プログラムのファシリテーターの有資格者の中に里親を数名擁しており、里親、里子みんなの「えがお」のために、里親育成に特に力を入れている。2023年にはメンター活動「Satotomo」の活動から派生した、里親子情報発信アプリ「Satococo」を開発・リリース。また、里親や児童養護施設から巣立ったケアリーバーの方たちと連携を始めており、今後の里親活動の発展に活かしていきたいと考えている。
「特定非営利活動法人 しゅわえもん(東京都杉並区)」
当事者による耳の聞こえない子どもやその家族を対象とした、手話でのコミュニケーション支援活動
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017399-O10-VCPK5BQt】
視覚言語である手話は独自の文法があり、手話を第一言語とする、ろう者との会話で習得することが大事だが、そのことが聴覚言語が主の聞こえる親と、手話習得中の聞こえない子のコミュニケーションを難しくしているという事実もある。そうした実情を踏まえ、絵本の読み語りやオンライン配信ツールを活用した各種のコンテンツで、手話の習得、手話によるコミュニケーションの向上を図っており、このノウハウをさらに世の中に広げたいと考えている。
「特定非営利活動法人 徳島の子育てに伴走する会マチノワ(徳島県徳島市)」
孤立孤独・産後うつに悩む子育て中の家庭に伴走し、居場所を通して、地域をたくさんの人の輪でつなげる活動
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017399-O11-HS9V6l0S】
コロナ禍での孤育て(こそだて)をサポートしようと、SNSを活用してオンラインコミュニティーを立ち上げ、活動をスタート。徳島県内でどんどん輪が広がり、ニーズの高さを感じたため、妊婦・親子・地域の居場所「みんなのお茶の間」を開設。ここでは、参加者もスタッフも「マチの一員」であるという考えの下、共に悩み、時には笑顔で「親も、地域も、育ちあう。」関係を大切に、誰もが安心感を持ちながら子育てできる街を実現するために活動に取り組んでいる。
「特定非営利活動法人 名古屋市里親会こどもピース(愛知県名古屋市)」
里子の幸せのために、ピアツーピアで里親をサポートし、里子の権利を擁護する活動
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403017399-O12-uN4hNXO6】
国が施設養育から家庭養育を優先する方針を示したことで、里親の必要性が増している。また、最近では発達に凸凹のある子どもたちも増えてきており、子育てスキルの高い里親であっても対応が難しい場面も多く見られる。こうした状況に対応するため、64年間の里親会としての支援経験を活かし、ピアツーピアで里親のスキルアップを図るための研修会や、子どもの権利に関する研修会などを開催している。
2.女性研究者への支援
スミセイ女性研究者奨励賞
・小川 緑:筑波大学 人間系 特任助教
<研究テーマ>嗅知覚の過敏さによる不快感の低減における「ニオイの言語化」の有用性
・荻田 朋子:大阪大学大学院 人文学研究科言語文化学専攻 博士後期課程
<研究テーマ>CLD(Culturally and Linguistically Diverse)児の 保護者・支援者向け対話テーブルの実践研究
・酒井 絵美:東京藝術大学 未来創造継承センター 特任助教
<研究テーマ>運指が作る音楽観 ―多様なヴァイオリン調弦に関する文化横断的研究
・佐藤 理恵子:東京大学大学院 総合文化研究科 多文化共生・統合人間学プログラム 言語情報科学専攻 博士後期課程
<研究テーマ>医療コミュニケーションにおける「やさしい日本語」の活用
・髙村(井上)満衣:京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科 5年一貫制博士課程
<研究テーマ>タンザニアにおける教育普及の実態と課題 学校教育中途退学者と進学者の生活戦略
・陳 海茵:埼玉大学 人文社会科学研究科 研究支援者
<研究テーマ>中国の美術大学における「現代アート」の制度的普及と教育的実践
・中村 ひの:東京学芸大学 教育学部 非常勤講師
<研究テーマ>「破来頓等絵巻」研究 ―遁世発心譚と時宗祖師像のアマルガム―
・御代田 有希:東京大学大学院 新領域創成科学研究科 特任研究員
<研究テーマ>グローバル・ガバナンスにおけるESG投資の役割・機能:その動態モデルの構築と検証
・村雲 和美:筑波大学大学院 人文社会科学研究科 日本学術振興会特別研究員(DC2)
<研究テーマ>インドネシア人看護師のライフストーリー:定住・キャリア・家族・子どもの教育
・山脇 望美:人間環境大学 心理学部犯罪心理学科 専任講師
<研究テーマ>子どもを性犯罪から守るために: 子どもへの性犯罪促進要因の解明と必要な性教育の提言
<住友生命子育て支援事業 第17回「未来を強くする子育てプロジェクト」概要>
主催 : 住友生命保険相互会社
後援 : 文部科学省、こども家庭庁
選考委員: 「未来を強くする子育てプロジェクト」選考委員会メンバー
選考委員長 汐見 稔幸氏 (東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長)
選考委員 大日向 雅美氏(恵泉女学園大学学長)
奥山 千鶴子氏(認定NPO法人びーのびーの理事長)
米田 佐知子氏(子どもの未来サポートオフィス代表)
角 英幸(住友生命保険相互会社 取締役 代表執行役専務)
【子育て支援活動の表彰】
募集内容:より良い子育て環境づくりに取り組む個人・団体を募集します。各地域の参考になる特徴的な子育て支援活動を社会に広く紹介し、他地域への普及を促すことで、子育て環境を整備し、子育て不安を払拭することを目的としています。
応募要件:◆子育て支援に資する諸活動を継続的に行っていること。
◆活動内容が社会に認められ、ロールモデルとなりうるものであること。
◆活動の公表を了承していただける個人・団体であること。
◆日本国内で活動している個人・団体であること。
表 彰 : ◆内閣府特命担当大臣賞(スミセイ未来大賞受賞者の1組に授与)/表彰状
◆文部科学大臣賞(スミセイ未来大賞受賞者の1組に授与)/表彰状
◆スミセイ未来大賞 2組 /表彰盾、副賞100万円
◆スミセイ未来賞 10組 /表彰盾、副賞50万円
応 募 数: 計183組
【女性研究者への支援】
募集内容: 育児のため研究の継続が困難となっている女性研究者および、育児を行いながら研究を続けている女性研究者が、研究環境や生活環境を維持・継続するための助成金を支給します。人文・社会科学分野における萌芽的な研究の発展に期待する助成です。
応募要件:◆人文・社会科学分野の領域で、有意義な研究テーマを持っていること。
◆原則として、応募時点で未就学児(小学校就学前の幼児)の育児を行っていること。
◆原則として、修士課程資格取得者または、博士課程在籍・資格取得者であること。
◆2名の推薦者がいること(うち1名は、所属・在籍する大学・研究所等の指導教官または所属 組織の上長であることが必須)。
◆原則として、研究を継続していく意思のある方。
◆支援を受ける年度に、他の顕彰制度、助成制度で個人を対象とした研究助成を受けていないこと(科研費・育児休業給付などは受給していても応募いただけます)。
※この事業では、過去の実績ではなく、子育てをしながら研究者として成長していく方を支援したいと考えています。そのため、研究内容のみで判断することはありません。
※国籍は問いませんが、応募資料等への記載は日本語に限ります。
表 彰: ◆スミセイ女性研究者奨励賞 10名
助成金1年間100万円(上限)を2年間まで支給。※助成期間は2024年4月から2026年3月までの2年間
応 募 数: 計114名
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