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日本GIFオンラインセミナー「海底通信ケーブルセミナー」を開催


テーマは「海底通信ケーブルの安全保障~ ”海洋ストラテジック・コミュニケーション”による国際協調」

2023年4月26日(火)
公益財団法人日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団

日本GIFオンラインセミナー「海底通信ケーブルの安全保障~ ”海洋ストラテジック・コミュニケーション”による国際協調」を開催 〜海底ケーブルの安全保障への関心を喚起〜

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202304205084-O2-y1dvac8a

 公益財団法人日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団(所在地︓東京都港区 理事長︓中島治男、略称:日本GIF)は、3月29日(水)、Zoomを利用したオンライン形式にて、大阪経済法科大学法学部の矢野哲也教授を講師にお迎えし、「海底通信ケーブルの安全保障~”海洋ストラテジック・コミュニケーション”による国際協調」をテーマにセミナー(以下、海底通信ケーブルセミナー)を開催しました。

 海底通信ケーブルは、世界で約120万キロが敷設されており、情報通信技術を支える重要なグローバル・インフラです。現在、私たちの生活に不可欠であるインターネットやメール、SNS等を通じて世界中と情報のやり取りが自在に出来るのは、海底通信ケーブルがあってこそ、と言っても過言ではありません。海底通信ケーブルは「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)*」地域の平和と発展に貢献する資産であり、その安全保障の優先度は極めて高いと言えます。
しかしながら、海底通信ケーブルは自然災害や人為的で悪質な破壊行為によって損傷する危険に常に晒されているにもかかわらず、その防護に関する法的・政治的な取り組みは決して十分とは言えません。特に日本は海底通信ケーブルへの依存度が高いため、安全確保に取り組むことは国益を守るだけでなく、国際社会への貢献にも繋がると考えられます。
今回の海底通信ケーブルセミナーでは、海洋ストラテジック・コミュニケーション(海底通信ケーブルの重要性や脆弱性を国内外に啓発し、協力関係を築くための戦略的な情報発信活動)を2019年から提唱されている、元自衛官で、現在大阪経済法科大学で教鞭をとられている矢野哲也教授に、海底通信ケーブルの地政学的なリスク、防護の実態、法的問題、海洋ストラテジック・コミュニケーションによる国際協調の可能性について講演していただきました。

 講演の中で矢野教授は、ストラテジック・コミュニケーション(戦略的コミュニケーション)について、海底通信ケーブル防護をめぐる世界情勢、日本の海底通信ケーブル防護の現状、海外での各国の活動等について話し、「今は瞬時に世界中の情報を手に入れることができる情報社会だが、これは海底通信ケーブルによって支えられている。海底通信ケーブル防護の重要性を社会に広める必要がある」と締めくくりました。

 講演後の質疑応答では、海底エリアのケーブル防護に必要な方策、実際にケーブルの切断が発生した場合に関わる国際的組織、海上自衛隊や海上保安庁のケーブル防護への参加、社会の理解を得るためにできる働きかけなどが議題に挙がりました。

 セミナー終了後のアンケートでは、「日本ではまだなかなか議論されていないトピックであり、大変貴重な機会となった」「普段の報道では掘り下げられる事の少ない海中ケーブルの話題について、踏み込んだ説明が聞けて、参考になった」等の回答が寄せられ、海底ケーブルの安全保障への関心の高さが見て取れました。

*FOIP(Free and Open Indo-Pacific Strategy)とは、インド太平洋地域全体の平和と繁栄を保障し、いずれの国にも安定と繁栄をもたらすために、ASEANの中心性、一体性を重視し包括的かつ透明性のある方法で、ルールに基づく国際秩序の確保を通じて、自由で開かれたインド太平洋地域を「国際公共財」として発展させるという構想(経済産業省のホームページより)。

セミナー開催概要
主催 公益財団法人日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団 (日本GIF)
日時 2023年3月29日(水)14:00〜15:30
開催形式 Zoomを利用したオンライン形式(ウェビナー)
講演者 矢野 哲也 氏(大阪経済法科大学法学部教授)
司会者 中山 幹康(日本GIF専務理事)

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202304205084-O3-K2RZj7GO
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202304205084-O4-m5E5Ig8p

 
矢野哲也教授 略歴
大阪経済法科大学法学部 教授
1983年に防衛庁・自衛隊一般幹部候補生として陸上自衛隊に入隊後、空挺部隊などを経て師団司令部や方面総監部で法務官及び法務幕僚として勤務。その間、防衛庁派遣学生として大阪大学大学院国際公共政策研究科で修学、博士号を取得した後、防衛研究所所員としてNATO国防大学(イタリア・ローマ)統合パートナー・オリエンテーションコースを修了。自衛隊を定年退職後、2015年から大阪経済法科大学法学部教授として平和学などの教鞭をとるかたわら戦略的コミュニケーションに関する研究に従事。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202304205084-O6-n65T733g

 

セミナーの動画
【動画:https://www.youtube.com/watch?v=qeiyDPG669w

=この件に関するお問い合わせ先
=公益財団法人日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団 (日本GIF)
https://gif.or.jp/
e-mail:info@gif.or.jp

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