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加古川製造所における香料原料製造設備建設計画のお知らせ


2023年3月22日
ハリマ化成グループ

ハリマ化成グループ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長谷川吉弘、以下、当社)は、加古川製造所(兵庫県加古川市)において、当社では国内初となる香料原料(ミルセン)の製造設備を建設し、2023年4月に完工する予定です。ミルセンは、天然資源である「松」から得られるテレピン油の成分「ピネン」を出発原料として製造されるもので、主にアロマオイルや香料の原料として利用されています。当設備の運転に必要なエネルギーは、主に自家発電による再生可能エネルギー及びカーボンニュートラルな燃料を使用することで、実質CO₂フリーのプラント運営を目指します。

背景

当社は、「自然の恵みをくらしに活かす」を企業理念に、松から得られるロジン(松やに)、テレピン油及びトール油を使って製品をつくっています。ブラジルやアルゼンチンでは、松から得られるガムテレピン油の製造販売、ニュージーランドでは、パルプ製造工程の副生物、粗サルフェートテレピン油(CST:crude sulphate turpentine)の蒸留事業に加え、主として香料原料となるCST誘導体、ミルセンの製造販売をしています。

世界的に香料に対する需要が拡大するなか、この度、CSTを出発原料としたピネンからミルセンを製造する設備を国内にも建設することにしました。また、香料市場においては、環境志向の高まりに伴い、植物を原料とした香料の需要が増加しています。さらに、パルプ製造工程から回収するCSTは、原産地のトレーサビリティも容易であり、人権デューデリジェンスの観点からもその市場価値が高まっています。
当社では新プラント建設を機に、テレピン油の新たな商品開発を強化し、主力のロジンに次ぐパインケミカル(松の化学)の柱に育てたいと考えています。

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