starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

P&GがE&Iオンライン・シンポジウム「『多様性』の、その先へ〜インクルージョンがもたらす成長~」を開催


高橋尚子さん、長谷川ミラさん、澤田智洋さんらが インクルーシブな未来の実現に向け、積極的に意見を交換

2021年6月22日

 
P&G Equality(イクオリティ) &Inclusion(インクルージョン)
オンライン・シンポジウム
「多様性」の、その先へ
〜インクルージョンがもたらす成長~
高橋尚子さん、長谷川ミラさん、澤田智洋さんら各界の有識者が インクルーシブな未来の実現に向け、積極的に意見を交換 ~YouTubeにて見逃し配信を公開中~



 
 P&Gジャパン合同会社(本社:神戸市/以下、P&G)は、ソーシャル経済メディアのNewsPicks(https://newspicks.com/)とコラボレーションし、2021年6月16日(水)19時からオンライン・シンポジウム「『多様性』の、その先へ〜インクルージョンがもたらす成長~」を開催しました。
 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202106226599-O10-KS283S9p

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202106226599-O7-46gqSz7O
 リアルタイムで配信されたオンライン・シンポジウムでは、冒頭、主催者であるP&Gジャパンのスタニスラブ・ベセラ社長があいさつし、経営戦略として掲げている“イクオリティ&インクルージョン”に関する同社の取り組みについて紹介。トークセッションでは、ジャーナリストの治部れんげさんがファシリテーターを務め、シドニー五輪金メダリストでスポーツキャスターの高橋尚子さん、モデルの長谷川ミラさん、世界ゆるスポーツ協会代表理事の澤田智洋さんら各界の有識者と、P&Gジャパン人事統括本部シニアディレクターの市川薫がパネリストとして登壇。ジェンダーや国籍、LGBTQ+、障がいのある方など、さまざまな“違い”のある人がお互いを認め合い、そして活かし合うためにどのような活動をしていくべきか、積極的な意見交換を行いました。

1時間半に渡って行われたオンライン・シンポジウムでは、一般視聴者や報道関係者から多くの質問や意見が寄せられ、登壇者がリアルタイムで回答するなど、“イクオリティ&インクルージョン”について世の中の関心が高いことがうかがえる時間となりました。

オープニング講演

 P&G ジャパンのスタニスラブ・ベセラ社長は、「P&Gは世界中の多様なニーズを持つ多様な消費者に対し、高品質な製品ブランドを提供する会社です」とあいさつし、自社の取り組みについて紹介しながら、「“イクオリティ&インクルージョン”は経営戦略であり、我々に成長をもたらしてくれるものです。人材こそが最も重要な資産だからこそ力を入れているのです」と力強く述べました。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202106226599-O9-37w3l1oe

シンポジウムの様子

 ファシリテーターの治部れんげさんから、スポーツ界における“イクオリティ&インクルージョン”について質問された高橋さんは、「もともとスポーツは年齢、性別、国籍、人種、そして障がいの有無に関わらず、みんなが楽しめるもの。市民マラソンでは、海外の方も年齢や男女を問わず、視覚障がい者の方も一緒に笑顔になることができます。近年は、こうした知識を学び、意識改革をしようという流れができつつあります」と自身が深く関わってきた世界の現状についてコメントしました。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202106226599-O2-4CJ7thF4
 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202106226599-O8-QupxBS43
 インターナショナルスクール出身で“イクオリティ”という感覚に自然に馴染みながら育ってきた長谷川さんは「私のまわりでも“インクルージョン”という言葉を知っている友達は少なかったのですが、私自身が海外で生活した経験を持っており、また同じような経験がある友人も多いので、“インクルージョン”という考え方はある意味、当たり前のことで、そうした言葉は知らなくても、その考え方は浸透していると思います」と自身の経験を踏まえて意見を述べました。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202106226599-O4-78ltGWy5
  年齢・性別・運動神経に関わらず誰もが楽しめることを目指す「世界ゆるスポーツ協会」の代表理事を務める澤田さんは、「“インクルージョン”とは“包摂”みたいな意味合いだと思いますが、そうした概念があるということ自体、日本の社会やさまざまなシステムから排除されている人がいることの裏返しだと思います。ボクは障がいのある方と仕事をしたり食事をしたりすることも多いですが、彼らと対話していると、いかに彼らがエクスクルーシブ(排他的)な環境に置かれているかを知ることができます。その視点をいかに企業と結びつけるかを考えていて、多くの企業がこれについて興味を持ち始めていることを実感しています」と語りました。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202106226599-O3-9eEt1IEv
 P&G 社内でイクオリティ &インクルージョン推進プロジェクトをリードし、社外に向けた積極的な発信も担う市川薫は、「私は今でこそ、こうして“イクオリティ&インクルージョン”の仕事をしていますが、昨年まで 20 年以上ずっと営業の仕事をしてきました。その間、さまざまな壁にぶつかったり、チャレンジしたりしたこともありました。今日はそうしたお話をさせていただくと共に、パネリストの皆さんの意見を聞いて勉強させていただきたい」と、シンポジウム参加について意欲を見せました。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202106226599-O1-OxezqnYA

トークセッション① 「各業界におけるインクルージョンの取り組み」
 
 女性役員の割合が多い企業はROE(自己資本利益率)やPBR(株価純資産倍率)が高く、GDPが10%押し上げられる試算も出ている一方で、2021年の「ジェンダーギャップ指数」ランキング(参考:男女共同参画局)において日本がG7の中で最下位となり「政治と経済」の不平等が明確化するなど、日本におけるインクルージョンの課題が治部さんによって紹介されました。これに対し髙橋さんは、JOC役員の男女比率を参考に挙げ「スポーツ庁が制定したガバナンス・コードでは女性の割合を40%以上にするという数的目標があります。さまざまな問題もあり数値は上がっていませんが、女性の立場で意見を言えるように、そしてそれが反映されていくような仕組みをつくらなければいけない。今、スポーツ界は大きく変わろうとしている状況だということを皆さんに知っていただきたい」と話しました。(出典:内閣府男女共同参画局「女性の政策・方針決定参画状況調べ」)この男女比率の数値に長谷川さんは、「なんでこんなに(女性比率が)少ないのでしょう?」と率直な意見を述べ、さらに、「日本国内からこのような現状を変えていこうという意識が起こることが難しく、海外からの批判があった後で、日本でも報道などで話題に上がっていることが寂しい」と思いを語られていました。

 続いて、LGBTQ+の約半数が自身のセクシュアリティを職場でオープンにできないという事実に加え、 LGBTQ+などの理解者や支援者を指す“アライ”として何らかの行動をしている人が約2割程度といった調査データ(P&G調べ)について、市川は「LGBTQ+の方は、どんな調査を見ても8~10%ほどと多いのに、カミングアウトできず自分らしくいることができないという方が多い事実があります。自分らしさを発揮できないからパフォーマンスを発揮できないのはもったいない。ではどうしたら…と考えたとき、アライの存在はものすごく大きい。当事者が声を上げるだけでなく、まわりが正しく理解して正しく行動できないと本当に働きやすい環境は作れないので、全社員に対する啓発活動を行っています」と述べました。
 
 さらに民間企業の障がい者雇用数が13年連続で過去最高を更新するなど進展を見せる中、雇用義務がある50人以上規模の企業の約3割が障がい者を雇用していない実態(出典:厚生労働省)も紹介されました。これを受け、澤田さんは「いわゆる健常者と比べ、障がいのある人は半分以下の人しか働けておらず、企業が雇用していても充実した仕事ができていないケースも多い」と、数字から見えづらい問題点を挙げました。高橋さんは、海外と日本を比較して、街中を歩いていて目に見える状況も全く違うと語り、海外では、スーパーマーケットなどで障がいをもった方々も自由に働いている姿を頻繁に見かける一方で、日本では、街中で働いている方を見かける割合が、極端に少ないような印象があるといったお話をされていました。
 
 また、エンターテイメント業界において、長谷川さんは「女優ではなく俳優という呼び方に統一している」ことや、「ハーフではなくミックスと呼ぶようにしている」ことなど、日々のお仕事のなかで、言葉選びにも気を付けていると語りました。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202106226599-O6-84C940K6
トークセッション② 「日常生活に潜む“不平等”・“無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)”」

 ビジネスシーンに限らず、インクルージョンという考え方が浸透していないのは、無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)によるものという議題に対し、視覚障がいを持つ息子さんと暮らす澤田さんは、「彼が生まれたことをきっかけに、福祉の世界に興味を持ち、夢中になっています。彼はマイノリティであると同時にマジョリティでもある。ボク自身も運動が不得意でマイノリティだと思うようになり、スポーツが苦手でも世界チャンピオンになれるような競技を考えてみました。誰もがマイノリティとマジョリティのミックスなんです」と、「ゆるスポーツ」の普及に取り組むきっかけとなったエピソードを明かしました。高橋さんはスポーツの世界の不平等について触れ、「男子と女子、健常者と障がい者をハッキリ分けがちですが、本当に色々な方がいらっしゃいます。すべての皆さんが生きやすい社会を目指すことの大切さを感じている」と、この先、目指していく方向性についてコメントしました。
 
 日本で生まれ育ちながらも、子どもの頃から髪の色が違うことで日本人として扱われないこともあったという長谷川さんは、「海外に留学した時は、私の見た目やバックグラウンドではなく、アイデンティティに重きを置いて扱ってもらうことができた」と、日本と海外の意識の差について言及。さらに、長谷川さんは「知るということが一番必要」だと語り、自分とは違う存在がいることを知ることで、皆がそれぞれ異なる存在であると気づくとお話されました。圧倒的に男性が多い職場で働き海外勤務も経験した市川は、マイノリティとしての経験は多いと思っていたけれど、時間の経過や働く環境の変化と共に自分がマジョリティ側の立場になっており「マイノリティだからこそセンシティブに気づいていたことが、知らぬ間にマジョリティになっていると気づけないこともある」と自身を戒めるように語りました。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202106226599-O7-46gqSz7O

トークセッション③ 「インクルーシブな未来に向けての提言」

 社会や生活の中で本当の意味でのインクルージョンやイクオリティが根付いてないことについての意見交換を終え「どうすれば個性を活かし合える、真にインクルーシブな未来を作っていけるか」というテーマで、「インクルージョンはスキル!!」とフリップに書き込んだ市川は、「頭(head)で他の人を理解し、心(heart)で自分がマイノリティの立場になったらどうだろうと感じる。そして手(hand)を動かして行動することが大切だから、社内でさまざまなスキルの紹介を行っている」と、研修で用いる『3つの“H”』という言葉を紹介しました。
 長谷川さんは「情報へ向かっていく!!」と書き込み、多様な情報が自然と目や耳に入ってくる現代において、偏った考え方を持ってしまう怖さについて話し、自ら積極的に調べ、学ぶことの大切さを力説。高橋さんは「(他人との)違いを見つけ考えてみる」と回答し、「違いを見つけることで自分の知識の幅を広げることができ、より良いものを知ることができる。また相手を知ることもでき、さまざまな関係が円滑に進むようになる」と、日頃からインクルージョンやイクオリティについて意識しておくことの大切さを述べました。
 澤田さんは「ハンカチをポケットに入れて毎日を過ごすように、この意識をポケットに入れて生活しようよ」という気持ちを「ポケットにE&Iを」という言葉で表現。また、自身が携わっている事業は不平等を抱えている友人のためにアクションを起こしたものであり、「ビジネスライクになることなく、友達を作って友達思いになることが大切」と笑顔で呼びかけました。

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202106226599-O5-5v682dK4

視聴者からの質問 「多様性を重んじない人に対して、どのようにアプローチをされていますか?」

 数多く寄せられた視聴者からの質問の中でも、「多様性を重んじない人に対して、どのようにアプローチをされていますか?」という質問では、特に活発な意見交換が行われ、治部さんは「ダイバーシティは女性の話だと思われがちですが、女性の生きづらさと男性の生きづらさはセットになっています。男性に『男らしさでやりづらい場合はありますか?』と聞いてもイエスと答える人はいませんが、『男の子だから泣くなと言われたことがあるか?』と聞くと、結構な人数が該当します」と例を挙げ、男性に対して“自分ごと”であることを訴え続けていると話しました。
 
 高橋さんは「自分の想いがあるからこそ、他人の意見を寄せ付けなくなってしまう。反対意見は出ても賛成意見を言わないことが多いので、ちゃんと賛成と言える世の中にすることが必要。コミュニケーションをしっかりすれば、相手の多様性を受け入れられるようになってくる」と述べ、長谷川さんは「多様性を豊かにしたいけど、何をしたらいいかわからない人に対しては、共感できるようなエピソードを話すようにしている」と身近な活動について触れました。また“マイノリティデザイン”をコンセプトとし、すべての人のマイノリティ性から社会をより良くする活動に携わっている澤田さんは、「マイノリティは将来の自分かもしれない。我々は地続きで、他人と自分の分節はないということをライトに伝えています」とコメントしました。

開催概要

●タイトル
 P&G Equality(イクオリティ) &Inclusion(インクルージョン) オンライン・シンポジウム
 「『多様性』の、その先へ 〜インクルージョンがもたらす成長~」
●主催
 P&Gジャパン合同会社
●共催
 株式会社ニューズピックス
●実施日時
 2020年6月16日(水) 19:00~20:30
●登壇者
 高橋尚子(シドニー五輪金メダリスト、スポーツキャスター)
 長谷川ミラ(モデル)
 澤田智洋(コピーライター、世界ゆるスポーツ協会代表理事)
 スタニスラブ・ベセラ(P&Gジャパン合同会社 社長)
 市川 薫(P&Gジャパン合同会社 人事統括本部 シニアディレクター)
●ファシリテーター
 治部れんげ(ジャーナリスト)
●プログラム
・オープニング
・講演(スタニスラブ・ベセラ社長)
・トークセッション①~③
・質疑応答

 

アーカイブ配信/参考資料及びオフィシャル画像・映像について

●開催当日にリアルタイムで視聴できなかった方に向けて、アーカイブ配信を実施しています。
アクセスURL https://youtu.be/NugeVT8FDUU

【動画:https://www.youtube.com/watch?v=NugeVT8FDUU

 

P&Gについて

 P&Gは、高い信頼と優れた品質の製品ブランドを通じて、世界中の人々の暮らしに触れ、よりよいものにしています。日本では、衣料用洗剤「アリエール」「ボールド」「さらさ」をはじめとして、柔軟剤「レノア」、エアケア製品「ファブリーズ」、台所用洗剤「ジョイ」、紙おむつ「パンパース」、吸水ケアブランド「ウィスパー」、ヘアケアブランド「パンテーン」「h&s」「ヘアレシピ」、スキンケア製品「 SK-II 」、シェーブケアブランド「ジレット」「ブラウン」、オーラルケアブランド「 Oral-B by Braun 」など、様々な製品を提供しています。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.