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第2回鳴鳳堂国際青年映像祭授賞式福岡にて開催


2019年8月30日



第2回鳴鳳堂国際青年映像祭授賞式福岡にて開催



第2回鳴鳳堂国際青年映像祭授賞式福岡にて開催、世界各国から500人余りの観客が来場



8月29日、福岡県福岡市電気ビルみらいホールにて第2回鳴鳳堂国際青年映像祭が開催され、同日日中に行われた開幕式、シンポジウム及び28日から2日間に渡り行われた上映会に引き続き同日夜に行われた授賞式では300以上の作品の中から選ばれた優秀作品が発表された。授賞式にはアメリカ、日本、中国、ベトナム等世界各地から約500人の聴衆が来場し、表彰を祝った。

最高賞の鳴鳳堂大賞は北京電影学院出身の李宇星監督作品「南方と銃」が獲得し、賞金100万円が送られた。日本からの応募作品では日大芸術学部・稲垣雄太監督作品「君と僕の1ヶ月」がドラマ部門銀賞を獲得した。

第2回となる本映像祭では世界各地の大学から341作品の応募があり、ドラマ部門、ドキュメンタリー部門、アニメーション部門、実験映像部門、写真部門、携帯映像部門の6部門にそれぞれ金銀銅賞が送られる。 今回は341作品の中から161作品の入選作品が選出され、更にその中から金銀銅鳴鳳堂大賞及び各賞が審査員により選出された。

オープニングでは和太鼓の生演奏と共に熊本県阿蘇の麓に位置する文化交流施設「鳴鳳堂」の紹介映像が大スクリーンにて映し出され、続いて駐福岡総領事館総領事館何振良氏が祝辞を、同映像祭実行委員長の蘇慶氏が式辞を述べた。蘇慶氏は「今晩の2時間の授賞式のために1年かけて準備をしてきた。これからも初心を忘れず青年映像制作家のため、そして国際文化交流のために邁進していきたい」と述べた。

続いて同映像祭特別ゲストであるエミー賞受賞TVプロデューサーYue-Sai Kan氏、映画「HERO」「グリーン・ディスティニー」などの映画音楽を手掛ける現代中国を代表する作曲家譚盾氏が紹介映像の後それぞれ登壇。Yue-Sai Kan氏は「団結の素晴らしさをこの映像祭を通して学ぶことが出来た」と祝辞を述べ、譚盾氏はニューヨークの地下鉄の駅でヴァイオリンを弾いて家賃を稼いだアメリカ留学生活のエピソードを交えながら「人の一生はまさに一本の映画のよう、あなた達が今作り出しているものはまさにあなた達の一生を表しているのかもしれない」と学生にエールを送った。

鳴鳳堂大賞を獲得した「南方と銃」の制作者李宇星監督は壇上で故郷である中国山西省の農村の移り変わりをエピソードとして紹介し、「今後どんな辛いことが待ち受けているか想像もつかないが、恐れず芸術の道を進んでゆきたい」と語った。

各賞の表彰の後は鳴鳳堂青蓮社による尺八、箏、日本舞踊等日本の伝統芸術が披露され、外国人ゲストの喝采を博した。最後のパフォーマンスとして登場したジブリ映画での歌唱で知られる井上あずみ氏は中国でも有名な映画「天空の城ラピュタ」の主題歌「君をのせて」を歌い上げ、聴衆を魅了した。



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