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イスラエル当局によるパレスチナの破壊を描いた演劇が東京で初上演


10/17



フェスティバル/トーキョー17



イスラエル当局によるパレスチナの破壊を描いた演劇が東京で初上演。

『パレスチナ、イヤーゼロ』 作・演出イナト・ヴァイツマン

破壊されているのは何か。一面の瓦礫が語りだす、パレスチナの現在地。



日程:10 月27 日(金)~ 10 月29 日(日)

会場:あうるすぽっと(東京・池袋)

上演時間 60分

言語 アラビア語(一部ヘブライ語)上演/日本語字幕

一般前売(全席指定)4,000円/当日4,500円 学生2,600円ほかセット券あり



見どころ

■イスラエル・ユダヤ人演出家が、パレスチナ問題をパレスチナ・アラブ人の目線から辛辣なユーモアを交えて描いた話題作。



■イスラエル当局によるパレスチナ人の家屋破壊を取材し創作した本作は、長年の被害事例と占領政策に苦しむパレスチナ人のエピソードをふまえて、観客に圧倒的な現実を突き付ける。



■一度はイスラエル国家を批判する内容があるとして検閲対象となったが、昨年イスラエル国内最大のアッコ演劇祭で無事に初演を迎え、出演のパレスチナ人がベスト・パフォーマー賞を受賞するなど大きな話題を呼んだ。

 

自国の占領政策を痛烈に批判し、また痛快に描き出す、イスラエル・ユダヤ人女性作家・演出家、イナト・ヴァイツマン。パレスチナ・アラブ人の俳優を起用し、イスラエル当局によるパレスチナ人の家屋破壊を取材して創作した話題作。一度はイスラエル国家を批判する内容があるとして検閲対象となったが、昨年イスラエル国内最大のアッコ演劇祭で無事に初演を迎え、F/T14 『羅生門|藪の中』でも芸術監督をつとめた、パレスチナ人俳優・ジョージ・イブラヒムがベスト・パフォーマー賞を受賞するなど大きな話題を呼んだ。



あらすじ

不動産鑑定士が、破壊・損傷されたパレスチナ人住居の被害調査に乗り出す。エルサレムからジェニン、アラーキーブ、ガザの家々を訪れ、被害のありさまを報告書に纏め上げる。取り壊しの理由やその方法は場所によってそれぞれ異なる。下、上、横からと建物はあらゆる方向から壊わされていく。砕け落ち、封鎖され、爆撃の爪痕や亀裂が残る建物。被害調査報告を纏める過程で鑑定士はパレスチナの現実に遭遇する。彼は、被害状況を記録する中で現代の「考古学者」となり、パレスチナの歴史を書き綴る。



■イナト・ヴァイツマン Einat Weizman

女優、劇作家、演出家、人権活動家。1973 年ハイファ生まれ。アメリカやイギリスなどで演技を学んだ後、テルアビブ大学で映像や政治学も専攻。映画、TV、演劇の主演俳優として名を馳せる一方、過去には政治・社会に関わるコラムニストとしても活動した。近年は演出・劇作家として、イスラエルの占領政策を批判するラディカルな作品を制作する。主な作・演出作品に、

『Shame』(2015)、『The 112 house: A Lesson in Political Construction』(17)。



■ジョージ・イブラヒム George Ibrahim

俳優、アルカサバ・シアター&シネマテークの創設者、ディレクター。1945年生まれ。俳優としてのキャリアを積み、ヘブライ大学で演劇を学んだ後、劇作家・演出家としても活躍。代表作に『Ramzi Abu Al Majd』(95 年・カルタゴ国際演劇祭ベスト俳優賞)、『Immigrant』(99 年カルタゴ国際演劇祭ベスト演出家賞及びベスト衣裳賞)など。本作でもアッコ演劇祭ベストパフォーマー賞を受賞している。『アライブ・フロム・パレスチナ‐ 占領下の物語‐』(2004、11)、『壁- 占領下の物語Ⅱ』(05)のほか演出家・坂田ゆかりら日本のアーティストと共同制作した『羅生門|藪の中』(F/T14)でも来日している。



【プレ・パフォーマンストーク】

※劇場ロビーにて。開催日のチケットをお持ちの方のみ入場可。



■10/27(金)18:40-19:10 ゲスト:土井敏邦(フリージャーナリスト)



土井敏邦(フリージャーナリスト)

1953年、佐賀県生まれ。1985年よりパレスチナ・イスラエルの現地を取材。2009年、『届かぬ声―パレスチナ・占領と生きる人びと』全4部作を完成。その第4部『沈黙を破る』で早稲田ジャーナリズム大賞を受賞。2015年7月に『ガザ攻撃 2014年夏』、12月に『ガザに生きる』(全5部作)映画DVDを完成。主な著書に『アメリカのユダヤ人』(岩波新書・1991年)『沈黙を破る』(岩波書店・2008年)など多数。





■10/28 (土) 18:40-19:10、10/29 (日) 13:10-13:40

ゲスト:岡 真理(現代アラブ文学研究者、京都大学大学院人間・環境学研究科教授)



岡 真理(現代アラブ文学研究者、京都大学大学院人間・環境学研究科教授)

1960年、東京生まれ。現代アラブ文学研究者。東京外国語大学アラビア語科でアラビア語とアラブ文学を学ぶ。在学中に、パレスチナ人作家ガッサーン・カナファーニーの作品を読み、「パレスチナ問題」に出会い、以来、パレスチナに関わり続ける。パレスチナ難民をはじめ、種々の構造のなかでサバルタン化される者たちの生きられた経験を描いた文学作品を通して、パレスチナ問題や第三世界の女性たちの問題を現代世界に生きる人間の思想的課題として考察する。著書に『アラブ祈りとしての文学』(みすず書房、2008年)、『棗椰子の木陰で 第三世界フェミニズムと文学の力』(青土社、2006年)ほか。近年は学生・市民有志による朗読集団「国境なき朗読者」を主宰、朗読劇「The Message from Gaza ~ガザ希望のメッセージ~」の脚本、演出を担当、「文学」の力と「肉声」がはらみもつ可能性を実践的に追究。



関連ウェブサイト:

イナト・ヴァイツマンへのメール・インタビュー

「日本人の「無邪気な」観劇を許さない『パレスチナ、イヤーゼロ』」岩城京子

http://www.festival-tokyo.jp/17/ft_focus/inato_yearzero/



フェスティバル/トーキョー17

会期:2017 年9月30 日(土)-11 月12 日(日)44日間 

会場:東京芸術劇場、あうるすぽっと、南池袋公園、PARADISE AIRほか



フェスティバル/トーキョー(F/T)は、東京で開催される国際的な舞台芸術フェスティバルとして、舞台芸術の魅力を多角的に提示し、国境、世代、ジャンルを越えて多様な価値が出合い、互いに刺激しあうことで、あらたな可能性を拓くことを目指しています。第10回となるF/T17は、「新しい人 広い場所へ」をテーマとし、国内外から集結する同時代の優れた作品を主催プログラムとして14演目を実施するほか、各作品に関連したトーク、展示などを展開。その他、連携プログラムとして12演目を実施いたします。



主催:フェスティバル/トーキョー実行委員会

豊島区/公益財団法人としま未来文化財団/ NPO 法人アートネットワーク・ジャパン、

アーツカウンシル東京・東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)

協賛:アサヒグループホールディングス株式会社、株式会社資生堂

平成29年度 文化庁 文化芸術創造活用プラットフォーム形成事業

(池袋/としま/東京アーツプロジェクト事業、としま国際アートフェスティバル事業)



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