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「北菓楼 札幌本館」札幌に初めての路面店が2016年3月18日、誕生。


2016年3月17日



株式会社北菓楼





札幌に初めての路面店が2016年3月18日、誕生。

「北菓楼 札幌本館」は、お菓子とともに文化歴史の発信地に



 お菓子の町、砂川市に本店を持ち、北海道にこだわったお菓子をつくり続けている「北菓楼(きたかろう)」は、札幌で初めての路面店となる「北菓楼 札幌本館」を2016年3月18日にオープンします。「北菓楼」の想いと世界観をお伝えすることのできる旗艦店舗を札幌に持つことは、創業(1991年)以来25年越しの夢でした。

 北海道の文化と歴史を集積して長年親しまれてきた旧北海道立文書館別館を改築し、世界的な建築家・安藤忠雄氏に基本デザインを手がけていただき新しく生まれ変わる「北菓楼 札幌本館」は、北海道の自然が生み育んだ北のお菓子と共に、北の芸術・文化と笑顔が溢れる憩いの場“サロン”をテーマに誕生します。



●北菓楼のお菓子とともに札幌の歴史を紐解く「北菓楼 札幌本館」のこだわり

(1)北海道庁立図書館がモチーフの札幌本館限定スイーツを発売

(2)三岸好太郎の作品を展示する「ミギシ・サテライト」設置

(3)サロンのベースとなるカフェ&ライブラリースペースと催しを企画



(1)札幌本館限定スイーツ 歴史を刻む札幌本館限定商品

チョコサンドクッキー『北海道廳立圖書館(ほっかいどうちょうりつとしょかん)』

 大正15年(1926年)に北海道初の本格的な図書館として開館したこの建物をテーマにした、「北菓楼  札幌本館」の第1号商品です。約40年間図書館として利用されたのち、北海道立美術館、北海道立文書館別館として90年近く文学や芸術を発信してきた歴史を継承し、これからはお菓子を通じて永く皆様に親しまれるお店になれるようにと願いを込めました。パッケージは本をモチーフにしており、『北海道廳立圖書館』だったこの建物を店舗として継承する「北菓楼  札幌本館」ならではのお菓子となりました。

 また、ベルギーのチョコレートを使用し、しっとりとした食感と濃厚なチョコレートを愉しむクラシックショコラ『夢がさね』や、クロワッサン生地を使った新しいシュークリーム『夢句路輪賛(ゆめくろわっさん)』(時間限定・数量限定商品)が登場します。



(2)三岸好太郎美術館との連携「ミギシ・サテライト」

 かつて1977年から1983年までの6年間、「北菓楼 札幌本館」の建物は「北海道立三岸好太郎美術館」として利用されておりました。札幌に生まれ育った画家・三岸好太郎は、大正から昭和初期にかけて活躍した日本の近代美術界を代表する洋画家の一人で、わずか31年という短い生涯の中で、代表作「飛ぶ蝶」や「オーケストラ」など多くの優れた作品を生み出し、また北海道・札幌の美術発展や後身育成に尽力されています。

 こうした歴史的意義を踏まえ、北海道教育委員会との間で、「北菓楼 札幌本館」において美術作品を展示する協定を結び、「北菓楼 札幌本館」の店内に北海道立三岸好太郎美術館の所蔵作品等を展示する特別コーナー「ミギシ・サテライト」を設置します。両者が協力して、広く道民や北海道を訪れる観光客に北海道・札幌の文化発信を進めていきます。

1F販売フロア東側壁面に常設される「ミギシ・サテライト」では、三岸好太郎の絵をシーズン毎に架け替え、一年に4つの作品をご鑑賞頂ける予定です。春の展示(3月18日から6月14日まで予定)では、三岸好太郎の代表的なシリーズである「花」 (1932年作品)を展示します。



(3)カフェ&ライブラリースペースとサロンとしての催し

  北海道庁立図書館としてあった当時は、「チャチャニレ(チャチャ=アイヌ語で長老の意味)の木」と呼ばれていた楡の大樹がこかげをつくり、その横に設置された水飲み場は憩いの場所でした。また図書館には食堂があり、図書館に来た多くの人のオアシスとして市民に愛されていた場所だったと文献に残されています。

 再びここに、市民に愛された憩いの場であった当時のような場所を作りたいと思い、「北菓楼  札幌本館」の2階にカフェ&ライブラリースペースを設けました。吹き抜けの陽が差し込むスペースは開放的で、その東西壁面には天井まで届く大きな本棚がそびえ立ちます。本棚にはかつて図書館として建てられた由来を後世に引き継ぐように、様々なジャンルの約6000冊の本が整然と並べられ、本は店内で自由にお読み頂くことができます。

 また、カフェでは、砂川本店でしか味わうことが出来なかった喫茶メニューを札幌で初めて提供するとともに、札幌本館限定メニューも登場します。

 また、時代に合わせて、この建物は様々な文化的なコミュニケーションの場としての役割を担っていたことが数々の文献からわかっています。開拓期には、札幌神社(現北海道神宮)の6代目宮司がこの場所に住居を構えており、その家には酒やつまみを持ったアイヌの人々がよく訪ねてきたそうです。北海道庁立図書館では詩人・郷土史家として知られる更科源蔵らが「コックリ会」と称し、歴史・文学・美術・音楽といった様々なジャンルで活躍する(または、その後活躍することになる)文化人が度々集まっての、講演や勉強会、飲み会が開催されていたことが伝えられています。また、北海道立美術館の際には、「友の会」という会員組織があり、美術に関する講座や講演会、美術鑑賞旅行が開催され、全国的に見ても珍しい社会教育的側面を持つ会だったと評されています。



●「北菓楼 札幌本館」のコンセプトは“サロン(=社交場)”です。たくさんの人の学びや気づき、出会いを生んできた歴史を継承し、今後様々な催しを開催していく予定です。現代のサロンとして、美味しいお菓子とともに未来につながる場所に育てていきたいと考えています。

*カフェ営業時間 10:00-18:00(お食事/11:00-15:00)



メモリアル・ルーム

 この建物の歴史的背景を通して札幌の街や文化を体感していただくためのメモリアル・ルームを作りました(2階東側)。

ここでは、この場所が辿ってきた歴史を大きく5つの期間に分けて構成し、その時の経過と共に札幌の文化・芸術の軌跡も感じていただくことができます。

 また、昭和6年の「北菓楼 札幌本館」の周辺の古地図や写真、改修時に撤去したセセッション様式を感じられる建物の装飾

部品などを展示しております。営業時間中は常に解放されているので、ぜひお気軽にご覧ください。



●北菓楼 札幌本館 ロゴ

 特徴的な外観をシンプルな線画で表し、知や美の発信地であった建物の由来や歴史、サロンをテーマとして掲げた社交の場としての華やかさ、フランス菓子をベースとした洋菓子や北海道に根差した洋菓子和菓子を作る北菓楼のイメージ、世界中のお客様に店名を読んで頂けるようなアルファベットでの店名表記など、札幌本館ロゴのデザインにあたっては、それらの要素を盛り込みつつも、ひと目で「北菓楼 札幌本館」と分かるようシンプルに絞り込んだデザインとしました。



●オープン記念プレゼント

 3月18日(金)にご来店いただいたお客様(先着1,000名様)に札幌本館オープン記念菓子を贈呈いたします。また、3月18日(金)~21日(月)までの4日間に2,000円以上お買い上げいただいたお客様には、オリジナル風呂敷をプレゼントいたします。

※オリジナル風呂敷は1回の会計で1枚とさせていただきます

※なくなり次第終了とさせていただきます



●オープン記念企画

 新商品や人気商品、記念品などを詰めたお得なセット「札幌本館メモリアルセット(3,000円・税込)」を販売します。また、3月19日(土)~21日(月)の3日間、1本まるごとのバウムクーヘンをシェフ気分でカットしていただける「バウムクーヘン切り分け体験会」を実施します。

※なくなり次第終了とさせていただきます



●基本情報

北菓楼 札幌本館(KITAKARO SAPPORO HONKAN)

住所:北海道札幌市中央区北1条西5丁目1-2

WEBサイト http://www.kitakaro.com/ext/tenpo/sapporohonkan.html



●旧文書館別館の歴史

 旧文書館(もんじょかん)別館は、大正15年(1926年)摂政宮(せっしょうのみや)(のちの昭和天皇)行啓記念事業の一環で、御下賜金を元に北海道初の本格的な図書館「北海道庁立図書館」として建てられました。

 設計は、北海道知事公館、北海道大学総合博物館などの設計を担当した萩原惇正(はぎわらあつまさ)を中心とする道庁建築家技師たちによるもので、柱が複数階にまたがるジャイアントオーダーと、直線を用いた幾何学的意匠を特徴とするセセッション様式でデザインされた外壁は特に歴史的価値が高く、当時の札幌の姿を残す数少ない建築物です。図書館として昭和42年まで使用された後、北海道立美術館(後に道立三岸好太郎美術館)となり、平成26年まで道立文書館別館として利用されてきました。

 旧文書館別館は平成2年に札幌市より「さっぽろ・ふるさと文化百選(※)」に選出されています。



※「さっぽろ・ふるさと文化百選」とは、1988年(昭和63年)に「札幌開基120周年」を記念して、札幌市市民局市民文化課が作成したパンフレットで選出された百選。札幌市民からの公募により、「後世に残すべき」と判断される歴史的価値の高い、札幌の貴重な文化財産として、100の建物や人物などが選定されています。



[ 北菓楼 札幌本館 建物の歴史 ]

1926年 北海道庁立図書館として竣工

      北海道で初めての図書館として、市民に開かれる

(1938年 図書館横の楡の大木「チャチャニレの木」に水飲み場が完成し、市民の憩いの場になる)

1967年 画家 三岸好太郎の作品が北海道に寄贈される

      寄贈を機に、「北海道立美術館」として開館

      北海道で初めての美術館として、様々な展覧会が開催される

1977年 「道立三岸好太郎美術館」として開館

1987年 「北海道立文書館別館」として、古文書等の保管場所として使用

2016年 「北菓楼 札幌本館」としてオープン予定



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