マネーに関する資格の中で、地名度が高くなってきた「ファイナンシャルプランナー」の資格。
民間資格のCFP/AFPと国家資格のファイナンシャルプランニング技能士の2つがあります。
国家資格は一度取得すると一生ものになるので、ファイナンシャルプランナーの資格を取ろうと思ったときに、多くの方が受験するのがファイナンシャルプランニング技能士(FP)3級や2級の資格です。
私も2016年9月試験で3級を、2017年1月試験で2級を取得しました。FPの資格は、独学でも1年以内に合格を目指せる資格です。
今回は、筆者が実際に合格できた効果的な勉強法をご紹介します。
ファイナンシャルプランニング(FP)技能士の資格とは
FP技能士の試験は、日本FP協会主催のものと金融財政事情研究会主催のものがあります。
どちらを受験しても、学科試験と実技試験の両方をクリアする必要があります。
学科試験はどちらで受験しても内容が同じですが、実技試験は内容が異なるので、好みで選ぶことになります。
私は、3級も2級も日本FP協会で受験しました。学科試験はマークシート方式で、実技試験は計算問題を含めた筆記試験で、6割ほど正解できれば合格となります。
試験スケジュールについては、FP3級も2級も毎年9月、1月、5月の年3回あります。1年のうちに3回もチャレンジできるので、短期間で取得できる試験です。
FP資格の合格率は?
FPの資格試験を受ける前に気になるのが合格率です。2017年1月に実施された試験の合格率は、以下の通りでした。
日本FP協会
2級 39.36%
3級 67.79%(日本FP協会より)
金融財政事情研究会
2級 41.28%
3級 63.79%(金融財政事情研究会より)
データを見ると、2級は30~40%の方が、3級は60~70%の方が合格しています。
3級は比較的ハードルが低く、取得しやすい資格ということが分かります。
基本的な勉強法は?
私が独学でFPの資格を取ろうと思ったとき、最初にやったことは参考書と問題集を買ったことです。
通信教育や塾などには入会しなかったので、最終的にかかった費用は参考書代と受験料のみでした。
参考書と問題集は、アマゾンで探して評価の高かった「みんなが欲しかった! FPの教科書/問題集」シリーズ(TAC出版)を選びました。
勉強方法はいたってシンプルですが、まず参考書を1単元読んだら、記憶が鮮明なうちに問題集を解きます。
そうすれば、参考書を読んでなんとなく覚えていた知識が定着し、自分のものになっていきます。
FP試験の出題科目は6つあるので、これをそれぞれの単元ごとに繰り返します。
全単元の学習が終わったら、問題集に収録されている総合模試を時間を計りながら解きます。
一番効果のあった勉強法は?
私が実際に試した勉強法の中で、一番効果的だったと感じたのは、問題集や過去問を繰り返し解くことです。
参考書を繰り返し読むよりも、問題数をこなすことが重要です。
日本FP協会の過去問は、公式HPに掲載されているので、誰でも見ることができます。
この過去問を見ていると、同じような問題が繰り返し出題されていることが分かります。
つまり、問題集や過去問を繰り返し解けば、出題されそうな基本的な知識を習得できることになるのです。
以前は、過去問を解いても、同じ問題が出るわけじゃないからムダ…と思っていましたが、日本FP協会の試験に至っては、問題集や過去問を繰り返し解くことが一番の近道です。
ごくまれに、聞いたことも見たこともない問題が出題されることがありますが、そういう問題は数問程度しか出ないので、基本が分かっていれば、合格基準を満たすほどの点数を取ることができます。
まとめ
FP3級も2級も、問題集をこなしていれば1年以内に独学で合格できるような資格です。
最初は聞いたこともない経済用語に戸惑うかもしれませんが、問題集を何度も解くことで定着していきます。
FPの資格を取れば、生活に役立つマネーの知識が増えるので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。(執筆者:垣内 結以)