4年生から始まった塾通い。我が家の場合いくらかかったのかリアルデータでお伝えします。
すばり、トータルでかかった費用は、230万円!
これまでに、塾についての記事をお送りしてまいりました。塾選び、誤算ときて、今回は大誤算です。
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5年生1月に、塾の面談でのコース選びによって、これほど激変するとは思っていませんでした。ハッキリ言って勉強不足でした。
「子どものしたいようにしてあげたい。」という思いのもと、あれよあれよと受験コースに舵を切ってしまったのでありました。
どんなコースを選んだのか?
近隣(歩いて通える)の公立中高一貫校を志望していたのですが、塾との面談で私立の中高一貫校用のコースにしました。
目標校である公立中高一貫校を合格するためには、上位のチャレンジ校を設定して勉強する必要があるというものです。
「もっとも」と納得はしたのですが、費用の増額、授業数の増加、特別コースの受講など、想定外のプログラム=出費が待っていました。
実際にかかった費用は?
4年生
5年生
6年生
6年生になって、一番大変だったのは?
お金、お弁当、スケジュール管理、送り迎え
お金
塾費用をどうやって捻出するか。
公立中高一貫校用の対策コースもありましたが、子ども自身、5年まで一緒だったクラスの子たちがみんな私立中学コースに進むので、同じコースに進みたいと希望しました。
データを見ると私立中学対策コースの方が合格率が高いこと、うまくいけばもっと上位の学校も視野に入ってくるんじゃないかと欲も出て、私立中学受験コースに決めました。
とはいえ、費用を何とかしなくてはなりません。まずは資産の棚卸しと、教育資金計画の見直しです。
資産といっても、潤沢な預金や現金があるわけでもなく、住宅ローンの繰り上げ用に貯めているお金と、大学に向けて貯めているお金に目が向きます。
住宅ローン用は目的が違うし、大学用に手を付けるのもためらわれましたが、背に腹は代えられず、住宅ローンの繰り上げは先延ばしにすることにしました。
お弁当
コンビニやお弁当屋さんで買ってというのに抵抗があったので、なるべく作って持たせました。
といっても、どうしても無理なときには、塾近くのお弁当屋さんで買うようにお金を持たせました。
何が一番大変かといえば、塾に行く時間に詰めて持たせるための時間を調整することでした。
お弁当用のおかずを冷蔵庫に入れておけば、勝手に詰めて持っていくような出来た子どもだったらだいぶ違ったと思います。
それでも、男子はおなかがいっぱいになりさえすればよいので、好きなメニューのヘビロテでも文句も言わず完食してきました。
スケジュール管理
定期コースに加えて夏期講習や模擬テストなど、ほとんどの土日が塾日程で埋まってしまいます。
さらに、サッカーも続けていたので両方のスケジュール調整が必要になり、重なった時には子ども自身に選ばせました。
サッカーの試合は、公式戦と練習試合があるので、公式戦は出る、練習試合は対戦相手によって選んでいたようです。
送り迎え
平日の塾は自転車で行けるところなのですが、土日の特訓コースは遠いので、送り迎えをしなくてはなりませんでした。
さらに朝から夕方までなのでお弁当も必要です。その分どこかに遊びに行くことも出来ず、節約といえば節約です。小学生は子供料金なのが、救いといえば救いですかね。
塾の先生への信頼感は親をも凌ぐ
受験の当事者はもちろん子どもです。一番影響を与えるのは塾の先生。
その関係は親が入り込む余地もないくらいに強固で、よもや洗脳か? と思うほどです。
親は口は出さずに裏方に徹する必要があります。受験の情報や学校のことなど付け焼刃で調べたところで、プロである塾の先生にはかないません。
よくわからないところでどんどん進んだり、変わったり、はっきり言ってついていけません。
ギリギリになって第一志望校変更
中学受験は織り込み済みでしたが、公立中高一貫校を想定していたのに、私立に行きたいとなったのが、志望校決定ギリギリの11月。
それまでは、高嶺の花と思っていた、模試でも合格可能性50%の学校の説明会に行って、「この学校に行きたい!」という子ども本人の強い意志を聞いてからです。
塾の先生のおすすめのコースを選んだおかげで、チャレンジできるのですが、費用のことを考えると手放しでは喜べません。
とはいえ、子どもにはそんな気振りも見せず、100%応援する姿勢を見せます。
節約体質が身に付く
夏休み、冬休み、土日もびっしりのスケジュールなので、家族旅行や帰省もなし、外食も激減ということで、数十万円は節約になりました。
また、お弁当優先メニューのおかげで、食費も節約。節約体質が身に付いたのは、副次的な収穫です。
いよいよ願書提出
受験はひとかたまりで考え、合格する可能性を最大限に引き出すメソッドがあるそうです。
さすが塾! 塾の真骨頂発揮です。塾との志望校決定の面談で、受験校のスケジュールを見せられました。
中には、この場になって初めて目にする学校の名前もあります。本人の学力、適正などを加味し、本命校、練習校、適正校と綿密に練られたスケジュールです。
本命である第一志望校と第二志望校の合格可能性を最大化するために、受かっても行かない学校も入ってます。
試験の手ごたえが思わしくないときでも、がっかりしている暇を与えないためです。最終的に願書を出したのは6校、当然受験料がかかります。
受験スケジュール&受験料
ということで、受験にかかった費用のトータルは、230万4,390円になりました。
さて結果は?
めでたく第一志望校に合格しました!!
しかし、仲の良かった塾の友達の中で第一志望に合格したのは、半分程度。一般には20%程度というデータもありますので、高いほうなのかもしれません。
第一志望校の最終的な合格可能性は、70%程度だったので、合格したときは、本当に嬉しかった。
子ども曰く「今まで生きてきて一番嬉しいかも」と、どこかで聞いたようなセリフが出てきました。
ともあれ、早速入学金を納めなければなりません。嬉しい悲鳴です。さらに、授業料やその他の費用など、私立なので当然ですが、現実になってあらためて重くのしかかってきます。
住宅ローンの繰り上げはさらに引き延ばしです。初年度は入学金もあって6年生時の塾費用と同額程度になりますが、次年度からはその分が無いのがせめてもの救いです。
そして、なにより大きいのは高校受験が無いことです。
高校受験に向けた塾費用と授業料を比べると、やはり授業料の方が高いのですが、この一年で身につけた節約体質を武器に乗り切っていこうと思います。
入学して
一度学校説明会に行ったくらいなので、はっきり言って合うかどうか心配でした。
ところが、すぐに友達もできて、部活は何にしようかと毎日いい体験をさせてもらっているようです。
学校であったこともポツリポツリではありますが、楽しそうに話してくれるので、ひとまず安心しています。
中学受験を経験して
期せずして始まった「本気」受験モードでしたが、終わってみれば、親子にとってとても良い経験になったと思えます。
というのも、やはり行きたい学校に行けたからという結果がついてきてくれたからでしょう。
子育て全般に言えることですが、お金をかけたからといって良い人生を送れるとは限りませんが、最大限のことをしてあげたいと思うのも親心です。
子ども本人の希望で経験した中学受験にかかった費用は莫大で、大変なことも多かったけれど、最大限できる範囲でしてあげられた。という親の満足は、一生の宝になりました。(執筆者:京増 恵太郎)