「ラテマネー」という言葉、ご存じですか?
これはアメリカの資産アドバイザー、デヴィット・バック氏が、著書「The Automatic Millionaire(自動的に大金持ちになる方法)」の中で使っている言葉で、「毎日何気なく使ってしまう少額のお金」のことを指しています。
例えば、あなたが400円のカフェラテを平日に毎日1杯コーヒーショップで買うとして、かかるお金は1週間で2,000円、1か月でおよそ8,000円、1年間で9.6万円ほどです。
1回に支払う額は少なくても、トータルで見てみると無視できない額になると思いませんか?
ラテマネー度チェック
次のリストをチェックして、自分のラテマネー度を確認してみましょう。
Yesの項目が多いほど、あなたの「ラテマネー度」は高めなのでご注意を!
1. なんとなくコンビニに寄ってしまう?
特に用があるわけでもないのに、コンビニに寄ってしまう癖はありませんか。
コンビニは、生活用品がほどよくコンパクトにまとまっているため、ついつい「そういえばこれが欲しかった」、「新商品が出ているから試してみよう」などと、商品を手に取ってしまいがちです。
また、お手頃価格なコンビニコーヒーやホットスナックなども販売されているため、「数百円だし、ついでに買おう」と、「ついで買い」に走ってしまうことも多々あります。
コンビニ商品の誘引力に負けないよう、「なんとなく立ち寄る」ことはできるだけ止めるようにしましょう。
2. 迷ったら「とりあえず買っておく」傾向がある?
雑貨やお菓子など、「1,000円未満で買えるもの」を買うかどうか迷ったとき、「とりあえず買っておく」方を選んではいませんか?
この「とりあえず買い」の怖いところは、仮に買ったあとに「しまった、いらなかった」と思っても、無駄になったお金は数百円ほどなので痛みが少なく、同じことを何度も繰り返してしまう傾向があることです。
買うかどうか迷ったときは、意識的に「買わない」方を選ぶようにしましょう。
3. 銀行の手数料を気にしたことがない?
お金を引き出したり振り込んだりするとき、ちゃんと手数料を気にしていますか?
ATMの時間帯や種類、振込先などによっては、手数料として数百円を支払わなければなりません。
ネット銀行の中には各種手数料が無料となっているところもありますし、その口座がある銀行内のATMであれば引き出し手数料がかからない場合もあります。
お金の出し入れも計画的に、できるだけ手数料がかからない方法で行いましょう。
4. 割引情報をネットで探す習慣がない?
今は膨大な量の情報がインターネットにあふれている時代です。
店頭で見て「欲しい」と思った商品が、ネット通販なら500円安く買えるかもしれませんし、レストランのホームページには、すぐに使えるクーポン券が掲載されているかもしれません。
手元のスマートフォンに商品名やサービス名を入力したり、「レストラン名+クーポン」などのキーワードで調べたりするだけなのですから、手間も時間もほとんどかかりません。
商品を購入したりサービスを受けたりする前に、スマートフォンを活用して、定価ではなく割引価格で商品やサービスを得られないかチェックするように心がけましょう。
5. 電子マネーや携帯クレジットを常用している?
EdyやSuicaといった電子マネーが利用できるお店が増えてきました。
おサイフケータイを使えば専用のカードも不要で、とても便利なものですが、「お金を使った痛み」を感じにくいので利用には注意が必要です。
財布の中の現金が減れば、嫌でもお金を使った実感はわいてくるものですが、電子マネーはただかざすだけで、目に見えて変化するものがありません。
また、1回の支払いが1,000円未満の少額決済に使われることが多いため、クレジットカードのレシートは取っておいても、電子マネーを利用したときのレシートは捨ててしまう、という方も多いのではないでしょうか。
上手く使えば、ポイントが貯まるなどのお得感もある電子マネーですが、その気軽さについつい「ラテマネー」を増やしてしまうことのないよう、注意が必要です。
小さな節約が大きな貯金に!「ラテマネー」を使わない日を増やそう
「ラテマネー」として消費しているお金は、すでに習慣化して「使うことが当たり前」になっている場合も多いものです。
そのため突然全てのラテマネーを禁止してしまうと、大きなストレスを感じる場合があります。
まずは週に1日から、「ラテマネーを使わない日」を決めて行動してみましょう。
徐々に使わない日を増やしていくことによって、「ラテマネーを使わない習慣」が身に着き、お金を貯めやすい体質になれますよ。(執筆者:青海 光)