はじめに
4月に入り、新生活を送られている方も多い時期ですが、新しい土地へ引越し、暮らし始めた方もいらっしゃるかと思います。
その際、賃貸物件、購入物件いずれの場合も「火災保険」にご加入されたかと思いますが、契約期間や支払保険料の比較はされましたでしょうか?
実は、この火災保険、一昨年に値上げされています。
私も実家の引っ越しに伴い、火災保険と地震保険へ新規加入したのですが契約期間により保険料にだいぶ差があることを知り、驚きました。
今回は火災保険についてお伝えいたします。
火災保険の値上げ
近年、地球温暖化の影響や様々な要因から、自然災害が増えています。
空気の乾燥、突風により街中が火災に飲み込まれた映像は皆さんもご記憶にあるはず。
火災保険の値上げは、ここ数年の保険金支払いが増加したことによります。2015年の値上げは火災保険全体の3.5%増。
また、35年など長期で契約できた火災保険ですが改正により契約できる期間は最長10年までとなりました。
これまでより支払い額は高くなりますので家計への影響も気になるところ。
保証内容は変えずに、少しでも保険料を安くする方法はないのでしょうか?
お得な長期分一括払い
支払い方を変えるだけでも保険料を安くすることが出来ます。
<例>
東京都:マンション(60㎡)
建築年月:平成20年4月
建物評価額:1,130万円
建物の構造:耐火建築物(10階建て以下)
保険料の比較
火災、風災、水災、盗難・水漏れ、破損、災害時諸費用などプランにより料金が異なります。(朝日火災HPより ラクラクWEB試算)
*比較しやすいよう火災保険のみで試算しております。(地震保険含めず)
一見すると、料金の安い1年間を選んでしまいがちですが長期分を1年換算した場合、長期で契約した方が保険料は安くなります。
1年換算した場合
長期分をまとめてお支払いする方がお得になります!
また、火災保険だけでなく、地震保険も同様に長期分を一括でお支払いした方が、総支払額を下げることができますので合わせて見直しされると良いかと思います。
私が契約したマンションの火災保険・地震保険は以下の見積もりでした。
5年契約(一括払い) 約13万円 ⇒ 1年換算 2万6,000円
10年契約(一括払い) 約15万円 ⇒ 1年換算 1万5,000円
一気に15万円は大きな支出ではありますが、1年契約を10年支払うと33万円にもなります。
10年は暮らす予定の物件なので、迷わず10年契約の一括払いを選択しました。(1年毎の契約と比較すると15万円軽減できたことになります)
必ず支払う固定費は、一円でも安く支払えるものを選ぶと、トータルの総支払額を抑えることができます。
<火災保険見直しのポイント>
(1) 保障内容の確認
必要な保障に入っているか、無駄な特約はついていないか
(2) 保険期間と保険料の確認
現在の契約を長期契約(一括払い)にした場合の確認
(3) 総支払保険料の比較
加入期間のトータルコストを比較
今後も保険料の値上げが予想されますので、更新のタイミングや新規加入の際には長期分の一括支払いも検討してみて下さい。
おわりに
家計の見直しの際、食費や交際費を削るのは出来るだけ最後にしたいところです。
家賃や光熱費、通信費などの固定費から見直しをすると生活スタイルを変えずに家計の収支バランスが良くなっていきます。
今回の「火災保険」も固定費のひとつ。「塵も積もれば山となる」ですね。
中々お金が貯まらない、貯金ができないと言われる方もこうした1つ1つの支出の軽減から、少しずつ貯蓄へまわせるお金が増えてきます。
家計の見直しの参考にして頂ければ幸いです。(執筆者:藤井 亜也)