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「欲しくないものを相続してしまった」 それは親子の会話がなかったことが原因です。



ワンコを飼ってみて、気付いたこと






こんにちは、石川です。うちには今年2歳を迎えるトイプードルのミックス犬がいます。(名前:チョコ)



子供たちと嫁さんに押し切られ、しぶしぶ飼い始めたのですが、だんだんと可愛くなってきまして(苦笑)



今では率先して、散歩やご飯のお世話係になっております。



そんな模範的な飼い主の私ですが、時々戸惑うことがあります。



例えば

「突然ご飯を食べなくなった」



「色んなフードを試したが、どうして気に入らないかわからない」

など、主にご飯トラブルに遭遇した時に思うのが「ああ、こいつが喋れたらなあ」ということです。



こんな気持ち、飼い主の人ならば感じる事がきっとあるのではないでしょうか?





ワンコが10分だけでも喋れるならば?






うちのチョコにも「お前、何か喋れないか?」と言ってみたりしますが、せいぜい「くぅおーん」と鳴くぐらいです。



ならば、と考えたのが「ワンコが一生に10分だけ喋れる」というSFチックな妄想でした。



なぜ10分だけなの? と不思議がる人もいるかも知れませんが、それはそうでしょう、ずーと喋られても困るじゃないですか(苦笑)



その10分が「いつ始まり・いつ終わる」か、わからないとしておきますが、ちょうどご飯を渋るタイミングでこちらの質問に答えてくれたら、飼い主としては助かりますよね。

「あのフードは匂いがきつすぎるねん」



「あああ、そのササミ、もっとご飯に振り掛けて」

飼い犬の気持ちがわからないのは仕方ないかもしれませんが、10分間の言葉による意思疎通ができるという世界も想像してみてほしいと思います。



なんだか楽しそうですよね。





そして終活に想いを馳せる


話はワンコから人の話になりますが、終活の大事な項目である相続で揉める原因の一つに

「欲しくないものを相続してしまった」

ということがあります。



「相続するなら、AよりはBの方がよかったのに」ということです。



このAやBに現金や不動産が入り、さらに不動産の方は、宅地・店舗・山・荒地・畑などに分かれたりします。



夫婦にお子さんが二人のおうち








遺言で「長男には自宅を相続させる」なんて書いていたケースで揉めることがあります。



長男の気持ち



既婚で県外・持ち家・子供あり、長女は独身・県内・賃貸であるなら、ダブルで不動産を所有することになり、その維持経費などの支払い義務が生じてしまいます



長女の気持ち



残された母親の面倒を自宅でみてもいいと思っていたのに、なぜか不動産を相続できなかったということで複雑な気持ちになるかもしれません。



もちろん、きょうだいの仲が良くて、話合いでトラブルの芽を摘み取ることができればいいのですが、それもまた「偶然に上手くいった」という結果論に委ねかねません。





終活を成功させる大事なポイント


私は終活セミナーでは

「万一のことが起こってしまうまでに、相続財産をどう渡せば良いかをよく考えてください。その決断の材料として、子供たちの生活環境・ライフプランを、親子で確認してみましょう!」

とアドバイスしています。



あなたの「頭の中にある考え」は、言葉や文章にしないと、あなた以外にはなかなか伝わりません。これは相続する側にも、相続される側にも言えると思います。



そして、これこそが、終活を成功させる大事なポイントでもあるのです。





あなたは子(親)とどれくらい喋りましたか?






私はワンコと喋れるならば10分ぐらいで丁度いいとお話ししました。



ワンコと相続のことを喋る必要性は無さそうですし、世間話もしなくてもいいように思えるからです。



終活における「相続する側とされる側」ではどうでしょうか?




ワンコとは逆に世間話だけになっているかもしれませんし、世帯を持ち離れて暮らすようになると話し合うための「まとまった時間」が取れないのも事実です。



ついつい放置してしまい、気が付いたら「親の危篤時に、そんな話をしてこなかった自分に気付く」という私のようになってしまうかもしれません。



今でこそ終活アドバイザーとして終活の重要性を説いていますが、私にも「親と何も話してこなかった」という苦い経験があるのです。



親の立場



子供が私のような経験をしないように、ご自身の終活の中で話せるタイミングを図って欲しいと思いますし、話すのが苦手な人にはエンディングノートを活用して、円満な相続になるように工夫をして欲しいと思います。



子の立場



親が話しやすい環境を意識的に作ってあげる、終活セミナーがあることを教えてあげるという、親へのちょっとした気遣いをお願いしたいと思います。



ではまた、お会いしましょう!(執筆者:石川 智)



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