子どもにどんな携帯を持たせるか
大人は持っているのが当たり前になった携帯電話。
連絡が取りやすいだけでなく、様々な機能やサービスが備わっていることから、もう私達の生活からは切り離せない存在になっています。
しかしメリットだけではなく、危険なサイトや人間関係のトラブルを引き起こすデメリットもあります。
そんな携帯電話を
「持たせるならどんな商品が良いのか…」
迷ってしまいますよね。
ここでは子ども向けにオススメの商品やプラン、サービス等をご紹介します。
注目したい!TSUTAYAのスマホ「TONE」
「全国子ども会連合会」の推奨商品にも認定されているTSUTAYAのスマホ「TONE」。
・ 利用時間の制限が可能。「8時から20時まで」や「1日6時間まで」など細かい設定ができる。
・ アプリのインストール制限。
・ 居場所確認。
・ ドコモの回線を利用しているため繋がりやすい。
・ 歩きスマホをすると警告画面が表示され、保護者へ通知。
・ 通話基本料とインターネット使い放題を合わせたプランが1,000円。
・ 電話サポート、オペレーターによる遠隔サポート、店舗対面サポートなど無料のアフターサポートが充実。
といった機能やサービスが、子どもにスマホを持たせようかと考えている保護者に人気があるようです。
お支払いのイメージ
契約時 … 端末代金と事務手数料3,000円
毎月 … 基本プラン1,000円と通話料、オプション料
通話料
TONE同士 0円
国内の携帯電話宛て 21円/分
国内一般加入電話宛て 13円/3分
電話番号は050から始まるIP電話(インターネット回線を使用した電話)になります。
「090音声オプション」という有料オプションを利用すれば、他社の携帯で使用していた090/080/070から始まる電話番号を引き継ぐことも出来ます。
「090音声オプション」を利用して通話する場合は一律18円/30秒となります。
利用できるオプション
【090音声オプション】
他社の携帯で使用していた090/080/070から始まる電話番号を引き継ぐことができます。
月額953円
契約事務手数料1,500円
【IP電話かけ放題】
IP電話アプリから発信する10分以内の国内通話が回数無制限でかけ放題になります。
月額料金700円 → 2017年4月末日までに申し込むと2017年12月分まで月額500円で利用できます。
【高速チケットオプション】
スマホを高速通信に切り替え、動画視聴やアプリを快適に利用するためのオプション300円/1GB。
このほかにも「安心オプション」、「SMSオプション」、「TONEファミリーオプション」などがあります。
スマホやケータイとなるとどうしても大手3社に注目してしまいがちですが、TSUTAYAの「TONE」も負けず劣らずの優れもの。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
知っておきたい!キッズケータイの機能とは
NTTドコモ「キッズケータイ」
スマホと違って必要最低限の機能に絞られているのがキッズケータイ。
・ 通話制限あり。
・ 居場所確認が可能。
・ 防犯ブザー機能があり、緊急時には警備会社が駆け付ける。
・ 防水、防塵機能あり。抗菌コートで清潔。
2016年11月1日からは、12歳以下の子どもが利用者で「カケホーダイ&パケあえるⓇ」の契約者向けに「キッズケータイプラス」というサービスの提供を開始。
月額500円で使用できるという料金プランなので、ぜひチェックしておきましょう。
au「mamorino」
・ 登録先にしか繋がらない発着信、送受信制限。
・ 居場所確認、移動経路通知機能。
・ 防犯ブザー機能あり。ココセコムの現場急行サービスも利用可能。
・ 緊急速報メール、災害用伝言版、災害用伝言ダイヤルにも対応。
・ 防水、防塵機能があり衝撃にも強い。
Softbank「みまもりケータイ」(キッズ向け)
・ 電車やバスに乗ったことを確認できる速度検知機能。
・ 緊急速報メール、開封確認メール機能。
・ 防犯ブザー機能あり。警備会社の駆けつけサービスも利用可能。
・ 登録した人のみと連絡できる発着信限定機能。
・ 録音したメッセージをメールで送ることができる音声メール。
どれも操作方法がとてもシンプル。メールなども定型文機能などを利用して、簡単に送信可能となっています。
またサイトへのアクセスはできないことから、トラブルに巻き込まれるような心配もありません。
防犯ブザー機能や居場所確認もできるので、離れていても安心ですよね。
しかし友達との連絡やネット検索などとしても使いたいという年齢になると、非常に物足りなく感じるかも知れません。小学校低学年のお子さん向けの商品と言えそうです。
子ども向けスマートフォン
「子ども向けスマートフォン」として専用機種を積極的に販売しているのは、大手3社のうちauだけ。
ジュニアスマートホンを販売していたdocomoは、その生産を終了しています。
子ども向けスマートフォンという機種にこだわるのではなく、子どもを対象とした料金プランやフィルタリング、位置検索などのサービスを充実させています。
au「miraie」
ネットの危険や使い過ぎを防ぐ
・ 有害サイトや危険なアプリをブロックする「フィルタリング機能」。学齢に合わせた設定が可能。
・ アプリごとに使用の制限や許可を決めることができる「アプリ使用制限」。
・ 端末の利用時間を決めて使い過ぎを防止する「利用時間制限」。
・ メール等の文字入力の時に人を傷付けたり、子どもに使用してほしくない言葉が入力されたりした場合、警告画面が表示される「あんしん文字入力」。
防犯ブザーや居場所確認機能で子どもの安全を守る
・ 防犯ブザーを鳴らすと位置情報だけではなく、周辺をカメラで自動撮影して保護者にメールする「カメラ機能付き防犯ブザー」。
・ 保護者のauの携帯電話から子どもの居場所を地図や住所で確認できる「安心ナビ」。
・ 防犯ブザーを鳴らすと自動的にココセコムのオペレーションセンターに通報し、ただちに子ども本人に連絡、必要があれば予め指定された番号にも連絡する「通報サービス」。
・ 更に最寄りのセコムからスタッフが急行する「現場急行サービス」。
成長に合わせてアプリの追加も可能
人気のコンテンツや学習アプリも使い放題、更に安心なサービスも付いている「au スマートパス」。
【auおすすめの料金プラン】(機種代は別途必要)
インターネット接続サービス … 300円/月
auスマートバリュー … 934円/月割引
合計:2,986円/月
docomoのオススメ子ども向けサービスとは
docomoの料金プランは「シェアパック」が充実。
この「シェアパック」を利用することにより、思っている以上に安くなる場合もあります。
子ども向けにオススメしたいサービスは次のようになっています。
「あんしんモード」
これまで「あんしんモード」という名称だった子ども向けのサービスが、2017年春からは「あんしんフィルター」に変わります。
【サービスのポイント】
・ アプリの起動をカスタマイズ
・ 歩きスマホを防止
・ 「ファミリーブラウザfor docomo」と連携
子ども向けにオススメしたいサービスは…
・「アクセス制限サービス」
出会い系サイトやアダルトサイトなどの有害サイトへのアクセスを制限。
・「SMS拒否設定」
・「迷惑メール対策」
・「電話帳登録外着信拒否」
・「ダイヤル発信制限」
・「時間制限」
サイトへのアクセスとiモードメールを制限する時間帯を設定できます。
・「一定額到達通知サービス」
予め設定した金額を超えた場合、メールでお知らせします。
・「タイプリミット」
ご利用上限額を超えたら通話発信、iモード/SPモード送受信をストップ。
発信停止中であっても発信可能な電話番号を3件まで登録できます。
通話の発信はストップしますが着信はご利用可能です。
月額4,200円。月額2,600円の「タイプリミットバリュー」もあります。
SoftBankの子ども向けサービス
SoftBankでは基本料が月額934円という「ホワイトプラン」や、家族への通話やメールがいつでも無料の「ホワイト家族24」などのプランがあります。
子ども向けにオススメしたいのは、次のようなサービスです。
ウェブ安心サービス
20歳未満の子どもが対象で、有害サイトへのアクセスを制限するサービス。
・ 小学生向けの「Yahoo!きっず」
・ 中学生向けの「ウェブ利用制限~標準設定」
・ 高校生向けの「ウェブ利用制限~弱」、「ウェブ利用制限~弱プラス」
など、年齢や知識、判断力等に応じて保護者が選ぶことができます。
スマホ安心サービス
ウェブフィルタリングもアプリケーションフィルタリングも、全てワンパッケージになったアプリケーションです。
不適切なアプリケーションや有害サイトの利用制限を、小学生・中学生・高校生の学齢別に設定することも可能です。
更に月額300円の有料オプションで、「利用時間の管理」、「利用状況の確認」、「位置情報の確認」などのサービスを付けることもできます。
STOP歩きスマホ
歩行中のスマホ利用による事故防止、マナー向上のためのアプリケーションです。
歩行中であることを検知すると、警告画面が表示されます。
迷惑電話ブロック
危険だと思われる電話番号を自動的に検知し、警告画面でお知らせします。
ハローページの情報をもとに、公共施設名や企業名を自動で表示。個別の電話番号の警告表示、着信拒否設定も可能です。
一定額お知らせサービス
携帯電話のご利用金額が一定額を超えると、お知らせ・発信停止を行なうサービスです。
ご利用金額が設定額を超えた場合にメールで通知する「一定額お知らせメール」、また設定額を超えた場合に発疹を停止する「一定額ストップサービス」もあります。
持たせる目的&しっかりとしたルール作り
キッズケータイは小学生、それも低学年までの子ども向けの商品と言えそうです。
スマホは小学校高学年からが適当かと思われますが、学齢別に設定できるサービスを利用して、年齢に合ったカスタマイズをすることを心がけるといいでしょう。
まずは「なぜ、持たせる必要があるのか」を考えて、目的に合った商品やプランを選択することも大切です。
また使用する前に親子でしっかりルールを作っておくことも重要!
どうしてもダラダラ使うケースが多くなりますが、健康や学力を維持するためにも心を鬼にしてルールを守らせるようにしましょう。(執筆者:藤 なつき)