2016年4月に始まった電力自由化
まもなく1年を迎えようとしていますが、電力会社を変更した人はさほど多くないようです。
特に首都圏には多くの新電力が参加していますが、東京電力が意外と健闘しています。
新電力にはなかなか打ち出せない料金プランがある(オール電化住宅向け、深夜電力がお得など)のもその一因でしょう。
さらなる反転攻勢に打って出るため、東京電力は2017年4月より「TEPCOカード」の発行を開始しますが、今回はTEPCOカードのスペックなどを徹底的に予習しましょう。
2017年4月に「東京電力Switch!カード」→「TEPCOカード」にリニューアル
≪画像元:三菱UFJニコス 「東京電力Switch!カード」リニューアルのご案内≫
東京電力が発行しているクレジットカードとしては、これまで「東京電力Switch!カード」がありましたが、現在では新規発行を停止しています。
「東京電力Switch!カード」は、2017年4月から「TEPCOカード」にリニューアルされます。
発行元はこれまで通り三菱UFJニコス
一般カードとゴールドカードの2本立ても変わりありません。
「東京電力Switch!カード」は有効期限まで使っていただけますが、有効期限がきたときには「TEPCOカード」に切り替わります。
ポイントプログラムの変更
「東京電力Switch!カード」のポイントプログラム「Switch!ポイントプログラム」は、2017年4月より「DCハッピープレゼント」に変更となります。
有効期限やポイントの付き方(1,000円利用ごとに1ポイント)は変わりありません。
「TEPCOカード」のゴールドカードについては、ショッピング利用分はすべてポイントが2倍となります。
ポイント優遇制度に大幅な変更が!
東京電力管内の人が「東京電力Switch!カード」を持つ大きなメリットとして、ポイント優遇制度があったと思います。
「TEPCOカード」にリニューアルをすると、ポイント優遇制度にも大幅な変更があります。
「東京電力Switch!カード」のポイント優遇制度
かなりざっくりとしたポイント優遇制度ですが、それだけにゴールドカードを持つオール電化会員のメリットは計り知れません。
「TEPCOカード」のポイント優遇制度
TEPCOカードでは、2017年5月よりランク制度を採用する予定です。
一定条件を満たすほどにランクが上がり、最大で5倍となります。
【ブロンズ】電気料金のポイント倍率1倍
・ カード年間ショッピング額:10万円未満
【シルバー】電気料金のポイント倍率2倍
・ カード年間ショッピング額:10万円以上
・ 電気契約メニュー:従量電灯B/C、おトクなナイトプラン8/10、スタンダード、夜トクプラン、その他のプラン
【ゴールド 】電気料金のポイント倍率3倍
・ カード年間ショッピング額:30万円以上
・ 電気契約メニュー:スマートライフプラン
【プラチナ】電気料金のポイント倍率4倍
・ カード年間ショッピング額:50万円以上
・ TEPCO年間取引額:30万円以上
・ 電気契約メニュー:電化上手プラン、プレミアムプラン
【ダイヤモンド】電気料金のポイント倍率5倍
・ カード年間ショッピング額:100万円以上
・ TEPCO年間取引額:50万円以上
・ カード種類:ゴールドカード
難易度が上がった印象のランク
会員ランクは以上のようになっており、難易度が上がっている印象です。
特にダイヤモンド会員は、TEPCOと年間50万円以上取引していなければならず、一般家庭で年間50万円以上の電気代はかなりハードルが高いです。
プラチナ会員あたりが狙える最上級の会員でしょうか。
公共料金のポイント優遇は終了
電気料金以外の公共料金について、「東京電力Switch!カード」では一律ポイント2倍としていましたが、「TEPCOカード」にリニューアルするに伴い、このポイント優遇制度は廃止されます。
地味に悔しい変更です。
カード年会費について
年会費の観点からすれば、一般カードは大幅な改悪です。
単純に年会費が上がりましたし、東京電力の電気料金を支払っても、年会費の無料がありません。
一方のゴールドカードには変更がありませんので、持つならばゴールドカードがいいでしょう。(執筆者:角野 達仁)