長年愛用するユーザーも多い家計簿アプリ「マネーフォワードME」が2024年12月2日からVポイントが貯まる新たな機能を搭載しました。
家計簿を付けてポイントが貯まるなんてお得では!?という事で、その実の所とデメリットも交えて紹介します。
<基礎知識>マネーフォワードMEとは?
≪画像元:マネーフォワードME≫
2012年にリリースされたマネーフォワードMEは「お金の見える化」を目指したアプリ・サービスとして長年多くのユーザーに利用されてきました。
家計簿アプリ、と言いつつご自分での収入・支出を入力するだけでなく様々な金融機関と連携をする事で銀行口座や証券口座等の残高が自動で一覧化・合算されるため文字通り「自分のお金」が今どれだけあるかを把握する事ができるのです。家計簿なんて三日坊主、というズボラな方にこそ適したサービスとも言えるでしょう。
気が利くのが、「電子マネー」や「共通ポイント」の連携も可能な所。
クレジットカードの利用履歴やdポイントの残高なども反映されるためキャッシュレス派が増えた昨今、お財布だけでなくデジタルなお金まで網羅してくれるのです。
新機能!Vポイントが貯まる家計簿ってどういうこと?
≪画像元:マネーフォワードME≫\
サービスの運営会社「マネーフォワード」と「三井住友カード」の合弁会社「マネーフォワードホーム」が設立され、冒頭で紹介したようなVポイントが貯まる新たな機能がアプリに実装されました。
メインメニューの右端に新たに「ポイント」という項目が追加され、ここから表示されるミッションを達成するとアプリ内に獲得予定ポイントが貯まり、Vポイントに1ポイントの等価交換が可能となっています。
先に結論! こんな人に導入がお勧め!
家計簿でお金の管理をしつつ、ポイントまで貯まるという倹約家になりたい人には夢の様な機能ですが元々マネーフォワードを愛用していた人には、実は評判が悪い新機能となってしまったようです。
具体的な改悪と感じる点をまとめると…
・ メインメニューの「資産」の隣に「ポイント」アイコンが出来たせいで誤タップが増えた。
・ 一度クリアしたら見返さない画面なのにメインメニューにずっといるのは非効率
・ 既に達成していたユーザーはポイントが加算されなかった
・ 資産を知りたいサービスなのに「貯めたい」欲求と噛み合ってないと感じる
といった意見があります。
皆さんも良く使うSNSに新たな機能が追加されたせいでアイコンの位置が変わり不便になったと思う事はあるはず。マネーフォワードも同様の現象が起きており、長く使ってきたユーザーほどこの機能を煩わしいと感じているようです。人によってはですが、大きな数字の資産を扱っている人に今更「アプリを起動したら1ポイント=1円」という機能は不要なのかもしれません。
というわけで、マネーフォワードMEのVポイントを貯める機能についてお勧めなのは「今まで家計簿アプリを導入しなかった人」に尽きると思います。
最初から現行の画面・機能で始めれば違和感もなく、目的がVポイントを貯める事ですので「ついでに」家計簿が付けられると思えば、お得に感じられるでしょう。資産管理ではなくポイ活アプリとして見なせば良いと筆者は考えております。
有料プランにすべき? 無料版ではできない事!
≪画像元:マネーフォワードME≫
「ポイ活ついでに家計簿アプリをこの機に始めてみる」ユーザーを本アプリのお勧めとしましたが、こうした理由がもう少しあります。図の様なプラン毎の機能比較が公式サイトでされていますが、最も大きいと感じる差が上段2行。
・ 1年以上前の収支グラフは確認できない
・ 無料版で連携できる金融機関は4件まで
銀行口座は1つ、カードも1枚、のような方なら問題ありませんが資産形成を真剣に取り組んでいる人ほど証券会社やクレジットカードは複数保持しているはず。そして数年単位でご自身の資産の推移をチェックしたくてもそれできないのが無料版なのです。
スタンダードプランで500円/月(年払い5,300円)の有料会員になるならしっかり資産管理をすべきですが、もともとVポイントが貯まるなら~くらいで始めた人は完全に支出が上回ってしまいます。無料版で出来る事だけで管理するか、有料プランになったとしても真剣に資産管理をしたい!と思うならばマネーフォワードだけでなく他社サービスも比較して1つを決めるべきと考えます。
ご自身に合った方法で資産管理を
Vポイントが貯まるようになるなんて画期的!とリリースを見た際は筆者も飛びつきましたが、いざ機能を使えば使うほどに「アプリの目的」とポイントサービスが微妙に噛み合ってないように感じてしまいました。
Vポイントが貯まるようになったのをきっかけにマネーフォワードを知ってほしい!という、ある種宣伝広告のような物だと今回は感じています。とはいえこれを機にご自身の資産管理に真剣になるユーザーが増えれば、マネーフォワードだけでなく国としても良い事だと考えます。文中で紹介したようなマイナス面は今後改善してもらって、使いやすく且つお得なサービスになるよう、更なる進化に期待しています。
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