ブロードマインド株式会社は、投資経験のある20代から40代の男女1000名を対象に「投資と情報収集方法に関する調査」を実施し、その結果を公開しました。
調査によると、投資先を選ぶ際の主な情報源として、SNSが48.8%と最も多く、次いでマスメディアが43.7%、FP/IFA/金融機関の担当者が24%という結果になりました。SNSが投資情報の主要な情報源として浮上していることが明らかになりました。
一方で、投資詐欺に関する懸念も浮き彫りになりました。
回答者の4割以上が投資詐欺を身近に感じる経験があったと回答。さらに、実際に投資詐欺の被害に遭った人の81.8%がSNSで情報収集をしていたことが判明し、SNSを介した投資詐欺のリスクが浮き彫りになりました。
SNSを情報源として選んだ理由としては、「無料」「情報量が多く様々な意見を参考にできる」「手軽」などが挙げられました。しかし、これらの利点は同時に、信頼性の低い情報や詐欺的な内容が混在するリスクも内包しています。
投資の方法については、投資信託が64.4%、個別株が45.7%と、この2つに回答が集中しました。
投資に対する価値観では、約6割が「ほどほどのリターンで良い」と回答しましたが、「リスクを抑えて運用したい」と回答した人の約4割が個別株を選択しているなど、価値観と実際の投資行動に乖離が見られました。
ブロードマインド株式会社のIFA本部シニアマネジャーは、この結果について「SNSは情報としてのインパクトを出す必要があるため、必要以上にリスクの高いものが紹介されやすい性質がある」と指摘。また、「投資自体は手段の一つであり、目的ではありません。今後の人生設計はどうしていきたいのか、ライフプランを作成したうえで、足元の投資手法が果たしてご自身にあっているものなのか、棚卸をしてみてはいかがでしょうか」とアドバイスしています。
この調査結果は、投資情報の収集におけるSNSの影響力の大きさと同時に、そのリスクも浮き彫りにしました。投資家は情報源の多様化と共に、より慎重な情報の取捨選択が求められています。また、自身の投資目的や価値観と実際の投資行動が一致しているかを定期的に見直すことの重要性も示唆されています。
金融リテラシーの向上と共に、個々人のライフプランに基づいた適切な投資判断の必要性が、今回の調査結果から改めて浮き彫りになったと言えるでしょう。
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