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残暑にくる高齢者の夏バテ予防に有効な対策3つ 秋の室内の熱中症リスクは意外と高い


残暑にくる高齢者の夏バテ予防に有効な対策3つ 秋の室内の熱中症リスクは意外と高い

暑さのピークの時期が過ぎたとはいえ、まだまだ気温が高い日が続いています。

暑さが続いたことで、夏の疲れも出てくる頃かと思います。

今回は、高齢者でも手軽に安価でできる、夏の疲れが出てきた暑い時期の乗り越え方をお伝えします。

残暑にくる高齢者の夏バテ予防に有効な対策3つ

1. まずは、体調を整える

残暑厳しい季節を乗り切る為に、まずは身体に残る夏の疲れを回復させていくことが重要です。

暑さで食欲がない時でも食事内容を工夫するだけで、普段と違う、高価で特別な物を用意する必要はありません。

  • ごはんなどの主食、

  • 肉や魚などのタンパク質を含むおかず、

  • 野菜や海藻などのビタミンやミネラルを含む副菜

のバランスを意識して、食事を作ります。

また、食材として疲労回復に効果のある栄養素、ビタミンB1を含む豚肉や、クエン酸を含む、レモンなどを意識して取り入れることです。

どうしても暑さで食欲が出ない為、十分な量の食事量が摂れない、ひとり暮らしで食事の用意をするのが億劫と言ったことがある場合は、市販の栄養補助食品を取り入れるのも良い方法です。

最近の栄養補助食品には、ゼリータイプ、ドリンクタイプ、バータイプなどさまざまな形態があり、味も豊富です。

手軽に試せる価格の物も多く、それぞれとれる栄養素やカロリーも異なります。

栄養補助食品は食事内容のメインとしてではなく、あくまで食事を補助する物として、取り入れるようにしましょう。

おやつやデザートと思って取り入れることがおすすめです。

バランスの良い食事で体調を整えよう

2. 室内でも熱中症になる場合も

夜間、屋外の気温が下がってきていても、昼間に建物が暖められていると、夜でも室内の気温や湿度が下がりきりません。

そんな時にエアコンなどの冷房機器を使わないでいると、夜間の室内でも熱中症になります

さらに夏の疲れで、体調が万全でない際には、熱中症になる可能性が高まります。

涼しくなってきたと感じることが増える時期になると、暑さを感じにくくなっている高齢者の場合、夜寝ている間は、エアコンを使わないという方もいます。

夜、屋外の気温が下がってきていても、屋内では熱中症になる可能性があることを高齢者に伝え、外が涼しくなってきたからと言っても気を抜かずにエアコンなどを使うことを提案することも有効です。

電気代が気になる高齢者の方には、熱中症になると入院費用や熱中症後に介護サービスが必要な状態になると介護費用が生じるため、結局はエアコンを使った方が安くすむことを説明すると良いでしょう。

熱中症になった際の治療費を考えればエアコンを使った方が安い

3. 散歩なども工夫が必要

夕方の気温が少し下がってくると、習慣にしていた散歩を再開する方もいると思います。

暑さから身を守る為、部屋や屋内で過ごすことが多かった場合、体力が落ちている為、散歩などをして残暑を乗り切る体力を戻していくのは良い方法です。

しかし、夕方であっても熱気が残っていることがあり、注意が必要です。

高齢者の方が涼しく感じる時間になったので散歩に出かけようかなと思った際に、家族は環境省の熱中症予防情報サイトで、熱中症警戒アラートなどが出ていないか、暑さ指数(WBGT)がどうなっているかを確認し、散歩を行っても安全かどうかの判断をするようにしましょう。

環境省では熱中症に関する情報を届けてくれるサービスを無料配信している(画像提供元:環境省)

また、水分補給のために水筒を携帯し、体温が上がりすぎるのを防ぐために、服装を吸水速乾や接触冷感などの機能のある物にすると安心です。

散歩を早朝や夕方の遅い時間にする場合は、反射材や白っぽい色の衣服にするなど、ドライバーから見えやすい服装を身に着けることも必要です。

散歩は、身体に良い影響があるだけではなく、ストレス解消や他者とのふれあいの機会を持つことができたりと、心身ともに良い効果をもたらします。

夏の疲れは夏のうちに解消しよう

熱中症になりやすい高齢者にとって、夏の疲れが出て暑さが続く今の時期は、朝夕に涼しさを感じるようになっても、体調管理に注意が必要です。

夏に体力が落ちたまま、日中と朝夕の寒暖差が激しくなってくる秋が深まった時期を迎えると、長期的に体力が落ちてしまっている為、速いペースで体力を回復することが難しくなる場合があります。

夏の疲れは夏のうちに解消しながら、上手に暑い時期を乗り越えましょう。

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