山崎製パンの「薄皮シリーズ」は、モチモチとした薄いパン生地に、ギッチリみっちりと詰まったクリームやつぶあんなどのフィリングがたまらない大ヒット商品です。
甘いパンのイメージが強い「薄皮シリーズ」ですが、実は「お惣菜系」のしょっぱいパンもあります。
なかでも2024年1月に発売された「薄皮たまごぱん」は、発売から7か月で1,200万個を売り上げるヒット商品となっています。
ふつう人気シリーズに投入された変わりダネは日の目をみないケースが多い印象ですが、「しょっぱい薄皮」という当該商品が異例のヒットとなった理由は何なのでしょうか?
量って食べて観察したところ、人気の理由がみえてくるとともに、意外な味わい方も発見しましたので、ご紹介します。
【断面図】空間の8割がたまごで埋まってる
商品名:ヤマザキ「薄皮たまごぱん」
価格:138円 ※神奈川県内ドラッグストアにて購入
容量:4個入り(1個あたり35g)
大人気薄皮シリーズで、中身にたまごフィリングが入っているのが、ヤマザキ「薄皮たまごぱん」です。
薄皮シリーズと言えば、ぎっちりみっちり詰まったフィリングが特長です。
さっそく断面を見てみましょう。
他薄皮シリーズに負けず劣らず、たまごフィリングがみっちり詰まっています。
パンの中の空間8割は、たまごで埋まっています。
なかなか良い感じではないでしょうか。
卵焼きを思い出す甘めフィリングは、ランチパックとはまた違う!
それでは頂きます。
フィリングは薄皮シリーズの特長を踏襲してか、たまご系としてはややゆるめです。
お弁当の卵焼きを思い出すような、ほんのりとした甘みを感じます。
マヨネーズの塩味とのバランスが良いです。
ランチパックと比べるとたまごのつぶつぶ感が少なく、マイルドな印象です。
薄皮シリーズはその食べやすさゆえに、1個当たり3口ほどで食べきってしまうのですが、こちらも例にもれず同じペースで食べてしまいました。
ただ具材がたまごだからか、ボリュームがあり、1つ食べるとおなかにしっかりたまる印象です。
最強の食べ方:冷蔵庫で2時間冷やす
パン屋さんに勤める友人によると、「夏はパンが売れない季節」だそうです。
夏になると突然おにぎり派になる私も、その状況は何となくわかる気がします。
冷たいものが食べたくなる猛暑の2024年8月、薄皮たまごぱんを冷蔵庫で2時間ほど冷やしてみました。
食べてみると、
「これは冷やされることを想定した商品か?」
と勝手に思い込んでしまうくらい、美味しさがアップしました。
常温で食べたときはややゆるすぎると感じたフィリングは冷やされることでちょうど良い固さになり、なめらかさはそのままに冷たくなってのどごしがアップしました。
パンを冷蔵庫で冷やして食べる際には生地が薄ければ薄いほど美味しいと聞きますが、そのとおり、薄皮に冷たさがマッチしてパサつきを一切感じさせず美味しく食べられました。
また冷やすと甘みと塩味がそれぞれ主張が強まり、常温と比べて美味しさがアップしたように感じました。
パクパク、もぐもぐと勢い良く食べて、あっと言う間におなかいっぱいになれました。
冷やす時間はお好みで構いませんが、開封後はお早めに食べてください。
薄皮たまごぱん、こんなときに食べたい!
薄皮たまごぱんを美味しく食べられるシーンは、こんなときです。
好きな個数を食べたいとき
手を汚さずに食事をしたいとき
他の人とシェアしたいとき
手早くぱぱっと食事をすませたいとき
冷たいパンが食べたいとき(冷蔵庫で冷やして)
忙しいビジネスマンがパソコンの前で片手で食べたいとき、またおなかがすいたと子供に急かされたときなどにも渡すだけで良いので、便利です。
また2024年は猛暑ですが、食欲のない方でも冷たく冷やせば、パクパクと食べられそうです。
ランチパックや他薄皮との違いは?
価格 | 1個あたりカロリー | 1個あたり重さ | |
---|---|---|---|
薄皮たまご | 138円 | 80kcal | 35g |
薄皮ピーナッツ | 138円 | 112kcal | 33g |
薄皮チョコ | 138円 | 110kcal | 34g |
ランチパックたまご | 138円 | 151kcal | ー |
※価格は同一店舗にて筆者調べ(横浜市内)
ヤマザキのたまご系パンと言えば、ランチパックたまごを思い浮かべる方が多いと思います。
ランチパックは「持ち歩き&個人で食べること」を想定しているのに対して、薄皮たまごぱんは他の人とのシェアや個人で好きな数を食べること、冷蔵庫から取り出して冷たいまま食べることなど、持ち歩きよりも家での食事を想定している印象を受けます。
いろいろな楽しみ方ができるので、そのときの気分に合わせて食べると良いでしょう。
またカロリーも1個あたり80kcalと、他の薄皮シリーズより少ないので、ダイエット中の方も取り入れやすくなっています。
ただし1袋食べきる場合は「薄皮たまごぱん4個入り(320kcal)>ランチパックたまご2枚入り(302kcal)」です。
カロリー的にはそう変わらないですが、個数の問題でしょうか、薄皮たまごぱん1袋食べきりの方がおなかいっぱいになりそうです。
2023年1月に「5個→4個」へ減った分1個あたり10%増量したが…
薄皮シリーズは長らく5個入りでしたが、2023年1月、原料高騰により5個→4個入りに減りました。
減った分1個あたり10%増量しているそうですが、たとえ1個当たりを増量しても、全体量としては残念ながら以前と比較して0.5個分少なくなっている計算です。
個数が減った分ボリューム感や満足感が大事になってくるので、たまごフィリングという惣菜系の新しい活路がいま消費者に受け入れられているのではないでしょうか。
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