これまで燃料価格の高騰により、電気・ガス料金は補助金が適応されていましたが7月はそれが終了し、国内の主要電力およびガス会社が料金を一斉に引き上げとなります。
8月には一時的に「酷暑乗り切り緊急支援」として期間限定で補助金が復活する方向で政府が動いていますが、7月の家庭の負担は大きそうです。
ここでは、電気・ガス料金の補助金について7月と8月の最新状況をまとめています。
「酷暑乗り切り緊急支援」として8月から期間限定再開で調整中
政府は「酷暑乗り切り緊急支援」として8月からの3か月間を対象に、電気・ガス料金の補助の復活させる方針を発表しました。
財源は今年度予算の予備費から充当する考えを示し、今年も厳しくなりそうな酷暑から国民を守る施策として実施に向けて調整中です。
<調整中の電気料金>
対象期間:8~10月の3か月間
電気料金想定補助額:家庭向けで1kWhあたり3.5円補助する方針で調整。
想定の負担軽減額:約1,400円 / 月(標準家庭400kWh使用の場合)
<調整中の都市ガス>
対象期間:8~10月の3か月間
都市ガス料金想定補助額:家庭などを対象1立方メートルにあたり15円補助する方針で調整。
想定の負担軽減額:約450円 / 月(標準家庭30㎡使用の場合)
※都市ガスのみ発表を表明しており、プロパンは対象外予定
補助金は8月から復活ということは7月の電気・ガス料金は?
補助金が23年1月~8月から開始し当初は電気料金約2,800円、ガス料金900円の補助でしたが徐々に金額がさがり、5月には電気料金約720円、ガス料金225円まで減額されました。
そして、6月と7月は補助金なし、8月から3か月限定で補助金が復活で調整中です。
つまり、年間で最も気温の上がる猛暑期は7月と8月ですが、今年は7月の厳しい時期は補助金なしとなります。
5月については施策が間に合わず調整は難しい模様。
そのため、7月は料金が過去最高水準になり家計への負担は避けられない状態です。
電気・ガス料金 7月の請求分(標準的な家庭の場合)
電力会社別料金
北海道電力:409円分増額の9,523円
東北電力:419円分増額の8,855円
東京電力:392円分増額の8,930円
中部電力:346円分増額の8,691円
北陸電力:402円分増額の7,758円
関西電力:468円分増額の7,664円
中国電力:453円分増額の8,514円
四国電力:460円分増額の8,595円
九州電力:450円分増額の7,551円
沖縄電力:616円分増額の9,663円
※電気料金は国の認可が必要な規制料金
都市ガス会社別料金
東京ガス: 121円分増額の5,977円
東邦ガス: 117円分増額の6,795円
大阪ガス: 121円分増額の6,529円
西部ガス: 95円分増額の6,672円
電化製品の使用方法を見直して節約
今年も7月は猛暑が予想されます。
そのため、電気料金に最も影響がありそうなのはエアコンです。
節約と熱中症の両方の対策が必要になってきます。
エアコン
温度を調整することで電気消費量を軽減することができます。
冷気は下に溜まるため、風向きを調整し扇風機やサーキュレーターなどで部屋全体の空気を循環させることで部屋全体の温度を下げることができます。
またピークタイムを避けることで電気料金の負担を軽減させることもできます。
冷蔵庫
夏場は食品が傷みやすく、冷蔵庫に保存する食品が増える分、冷蔵庫でかかる電気料金も増えてきます。
冷蔵庫詰め込み過ぎると冷蔵庫内の冷気がうまく循環しなくなり、使用電力が増えてしまいます。
またドアの開閉時間と回数が多くなると、冷気が逃げてしまい冷蔵庫内の温度が下がってしまうため、内部の整頓と効率的な開閉を心掛けるとよいでしょう。
一方で、冷凍庫はある程度、食材が入っている方が冷凍された食品が保冷効果を持ち、節約になります。
内容量を調整することで、節約ができます。
8月には補助金が復活する想定で進んでいますが、補助額はそこまで高額な物ではなく、引き続き家庭内の節約は必須です。
節約は習慣化・継続することで精神的な負担は軽減されるので、早めの対策をオススメします。