高還元率と評価できる「1.0%」のクレジットカードというと、楽天カード、PayPayカード、dカード等が知られていますが、Orico Card THE POINTも同じ還元率1.0%なので悪くありません。
「Tポイントのウエル活」が8/20で終了 9月以降はWAON POINTのみに
このカードでたまるオリコポイントを交換する際の交換率が、この4月よりのきなみ切り下げられした。
他のクレジットカード(JCB、セゾン等)と同じことが進行しているわけですが、こうなると「高還元」という看板自体揺るぎます。
活用法をたびたびお知らせしてきたカードですが、解約の時期が来たかもしれません。
オリコポイントの交換率低下
オリコポイントは、有効期限が短く(1年)、性質上大きくためて交換ということはしづらいもため、交換率は他のプログラムよりも重要なのです。
これが2024年4月1日(一部5月1日)より、大きく改悪されています。
4月(または5月)から交換率の下がるポイント
オリコポイントの交換率が低下は次の通りです。
右側の数字は、必要なオリコポイント数(旧 → 新)です。
・ dポイント(1,000ポイント) … 1,000 → 1,200 ※5月1日から変更
・ Pontaポイント(1,000ポイント) … 1,000 → 1,200
・ PayPayギフトカード1,000円分 … 1,100 → 1,200
・ nanacoギフト(1,000円分) … 1,000 → 1,200
・ EdyギフトID(1,000円分) … 1,000 → 1,200
PayPayはすでに数字の下がる交換でしたが、他はすべて等価だったのです。
今後は1,200ポイントが1,000円相当に交換されるので、交換率83.3%となります。
dポイントについては、今までの「ドコモ回線利用者」限定から、誰でも交換できるように変わるものの、数字が落ちるのは致命的です。
等価で残る交換方法
次のポイントへは、引き続き等価交換となります。
カッコ内は、最小単位です。
・ WAON POINT(1,000)
・ 電子マネーWAONポイント(1,000)
・ Famipayギフトコード(500)
・ J-Coinボーナス(500)
・ ベルメゾンポイント(1,000)
・ Uber Eats ギフトカード(1,000)
・ イオンシネマ映画鑑賞券(コードタイプ・1,500)
それから、マイルに関しては引き続き次の通りで、JALが世間相場なみ、ANAはやや優遇されています。
・ JAL … 1,000ポイント → 500マイル
・ ANA … 1,000ポイント → 600マイル
もともと等価でないもの
次のポイント交換は、もともと等価ではありません。
・ Amazonギフトカード(等価のときもあった)
・ PayPayギフトカード(今回さらに交換率悪化)
・ Apple Gift Card(等価のときもあった)
・ Google Playギフトコード(等価のときもあった)
・ QUOカードPay(等価のときもあった)
・ すかいらーく優待券
これらも、筆者が気づかないうちに交換率が低下しています。
オリコのポイント等価交換は風前の灯
ご覧のように今後は実質、WAON POINTだけがオリコのクレジットカードの還元率を支えている格好です。
マイルへの交換率は優秀なほうですが、有効期限が短いため、マイルをためるにはもともと不向きです。
FamipayやJ-Coinも既存ユーザーにとっては頼りにはなりますが、使い方としてはやや特殊でしょう。
ただし、WAON POINTからはさらにdポイントへの等価交換ルートがあります。
オリコからダイレクト交換ではなく、WAON POINTを挟んでからdポイントに交換するといいでしょう。
間違えて、電子マネーWAONポイントに交換しないようにしてください。
このポイントは、電子マネーWAONにチャージしないと使えません。
WAON POINTからTポイント(4月22日からVポイントに統合)への交換ルートもありますが、これはいつ廃止されるかわかりません。
もともとかつてオリコポイントからTポイントへの直接等価交換ルートが存在したのですが、現在はWAON POINT経由が残るのみとなっています。
オリコのクレジットカードをやめたらどうする
ポイント交換率は、カード還元率を支える重要な要素です。
優秀だったOrico Card THE POINTの足場が崩れました。
仮にWAON POINTへも交換率が下がったら、もはや実質還元率0.83%のカードになってしまいます。
筆者は少々残っているポイントを500ポイントにして、Famipayギフトコードに替えたら解約します。
少ないながら使っているこのカードの役割を、今後どうするかを最後に考えます。
au PAYチャージ
最も重要な役割が、筆者の場合はこれ「au PAYへのチャージ」でした(Mastercarのみで、JCBブランドは不可)。
au PAYカード以外のカードは「月5万円」までという制限がありますが、その範囲内でのチャージに活用していました。
還元率1.0%でチャージができるので、ポイントのたまらないau PAYカードより優秀です。
さらにAndroidユーザーである筆者の場合、au PAYから「au PAYのSuica」に向かうルートを活用しているのです。
Orico Card THE POINTの代わりになるのは、次のカードです。
・ エポスゴールドカード(年間100万円利用前提・1.5%)
・ 三井住友ゴールド(NL)Mastercard(年間100万円利用前提・1.5%)
・ SAISON GOLD Premium(年間50万区切りの利用が前提・1.0%)
・ セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード(0.75%)
・ PayPayカードMastercard(1.0%)
・ ヤマダLABI ANAカード(1.0%)
dカードのMastercardもチャージに使えます(1.0%)が、近いうちに塞がれるのではないかと予想しています。「d払いのSuica」が始まったためです。
筆者はOrico Card THE POINTとともにエポスゴールドカードでチャージをしています。
年間100万円利用が大変でも、このカードは50万円利用でも還元率1.0%となり、チャージ還元率も一般の買い物と同じ数字です。
一般的にはこちらを推奨します。
年間50万円利用があれば、年会費も永年無料です。
年間100万円利用のカードのサブカードとして活躍
もうひとつ、Orico Card THE POINTにはサブカードとして重要な役割がありました。
先に挙げた、「エポスゴールドカード」や、三井住友ゴールド(NL)、それからSAISON GOLD Premiumといったカードは、年間50万円または100万円の区切りが重要となります。
ただこれらのカード、年間50万円または100万円を超えると、実還元率が下がっていきます。
ボーナスポイント部分が大きいためです。
できれば、区切りを超えたら極力使いたくないのです。
こうした際の調整役として、還元率の高いOrico Card THE POINTは実に重宝するものでした。
この役割は、次のようなカードが担うことになるでしょう。
普通の状態で還元率の高いカードです。
・ リクルートカード(1.2%)
・ PayPayカード
・ 楽天カード
・ dカード
・ au PAYカード
・ TカードPrime
交換率の悪化はカードの価値を喪失させる
今回のオリコポイントの交換率切り下げは、カード自身の性能に手痛いダメージを与えます。
使う価値のないカードを持っても仕方ないので、筆者は撤退いたします。
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