先週は、世界的な金融システム不安への懸念が残る中、日本は23日が祝日で休場となっていて、動きにくい週の前半でした。
週の後半となる3月23日には
- FOMCが0.25%の利上げを決定
- インフレ退治の結果を受けて、為替市場では円高ドル安に進む
日本の輸出関連企業への影響が大きく出ている相場となりました。
想定レートとして130円を設定している企業が多く、130円を割ってくるとこの先の決算にも影響が出てくるので、今後も為替と日経平均株価はセットで確認していきましょう。
金融システム不安からFOMCに注目集まる【今週の日経平均を考える】
チャート分析
それでは、チャートを細かく見ていきましょう
日足の移動平均線
5日線は、上向きに推移し、株価も5日線の下に抜けることなく5日線近辺での推移となりました。
25日線は、下向きに推移し、株価は25日線に触れることなく下を推移しました。
75日線は、下向きに推移し、22日水曜日から株価は25日線の上に出て、25日線が下値支えとなっていました。
並び順は、25日5日75日の並び順で、上昇トレンドの終わりとなっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、横ばいの動きとなっており、2万7363円処を推移しています。
トレンドライン
3月14日から横にラインを引き、下値切り上げで3月16日からラインを引くと三角持ち合いが形成されているようです。
この三角持ち合いは「下値切り上げ型」と言って、上値抵抗線はほぼ水平で、下値支持線が切り上がっています。
このことから買い勢力が強い証拠として見られ、いずれ上値抵抗線を突破して上昇の可能性が高いとされています。
上への確率は70%で下抜けが30%とされています。
この三角持ち合いをどちらに突破するかで、今後の先行きが見通せるので確認していきましょう。
窓の節目として、上は3月13日14日の窓埋めが意識されるところです。
下は20日23日の窓埋めが3月16日には完成されず、引き続き意識されるところです。
一目均衡表
基準線と転換線の位置がクロスし、転換線が基準線の下に入ったので、弱さが見えます。
遅行線は上に日々線が立ちはだかっていて、なかなか抜けられず、横に推移する格好となっています。
これを突破できると、かろうじて、2月16日17日のローソク足の間を通れそうなので、2営業日後で上に向かえるかがポイントです。
ここで上に行けないと、5営業日後の2月22日のローソク足の間を抜けられるかがポイントとなってきますがどうなるでしょうか。
株価は雲の上を推移しています。
この先、雲が厚くなって上に厚みが増すので、今週雲を下抜けることなく推移して、しっかり雲が下支えになって進行していけるのかを確認していきましょう。
ボリンジャーバンド
引き続き横ばいの動きとなっています。
株価はTPラインと-1σの間を推移し、どちらに進んでも良いように対策していきたいところです。
スローストキャスト
売られすぎゾーンから上に向かって週末入りとなっています。
このまますんなりと買われすぎゾーンまで到達してくれるか、見ていきましょう。
MACD
ヒストグラムが好転間近となっています。
シグナルとMACDもクロス間近ですので、このまま好転に向かうのかを確認していきましょう。
もし、クロスせずに下へ向かうと、とても弱くなってしまうので注意していきましょう。
次回の満月は4月6日(ピンクムーン)、新月は4月20日(金環皆既日食)です。
次回の水星逆行期間は、4月21日から5月14日です。
総合判断
2万7300円処の節が重荷となって、なかなか突破できずに横ばいの動きを見せていますね。
価格帯の出来高を確認すると、上は2万7800円、下は2万7250円。
株価はこの間をもみ合いながら進行していますが、この価格を上下どちらかに抜けると、出来高の壁がなくなり、そのままそちらの方向のトレンドを作る可能性がある為、上下どちらにでも対応できるような建玉にしていきましょう。
3月相場は新たなトレンドを作れるのか【今週の日経平均を考える】