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【改悪】au PAYへのクレジットチャージに月5万円の金額制限 今後の付き合い方は

2023.03.20 22:20
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マネー
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最近のQRコード決済は、還元率よりクーポン重視で使うのがおすすめです。
au PAYも同様で、クーポンを使いこなせば、お得なキャッシュレス生活に欠かせないアイテムです。
ですが一方、au PAYのお得を減らしてしまう改悪も進んでいます。
2023年4月1日より、au PAYへのクレジットカードチャージに「月5万円」という金額制限が課せられるようになります。
au PAYが使いにくくなるのではないか、検証します。
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  • au PAYチャージのルール改悪の影響

    今回のルール変更を確認し、その影響を探ります。

    金額制限ができるのは他社カードからのチャージのみ

    au PAYは事前にチャージをして使う必要があります。
    現金、銀行口座からだけでなくクレジットカードからチャージができます。
    クレジットカードのau PAYとの関係を、3種類に分類してみます。
    1. チャージ不可のカード → VISA、JCBブランドの大多数
    2. チャージ時にポイント付与のないカード → au PAYカード等、その他多くのカードもこれに該当
    3.チャージ時にポイントが付くカード → エポス、セゾン、オリコ、ライフ、セディナ等(エポス、セゾン以外はMastercardに限る)
    もともと2022年12月、自社系列のau PAYカードからのチャージにポイントが付かなくなったのが発端です。
    au PAYゴールドカードも、チャージ時還元率が2.0%から1.0%に落ちました。
    このため2023年1月以降は、最大限にポイントを得るために、他社カードを使う必要が生じていたのです。
    3の代表として、「エポスゴールドカード」「Orico Card THE POINT(Mastercard)」がおすすめです。
    Orico Card THE POINTは年会費無料で、チャージ時還元率が通常の買い物と同じ1.0%です。今回の改悪は、3に分類されるカードを狙い撃ちしたものといえます。
    結果、こうなります。
    2. au PAYカードについては従来通り制限なし(厳密には月25万円、1回10万円というチャージ上限あり)
    3.他社カードからのチャージは、月5万円まで
    au PAY側で金額を判断するため、2種類以上のカードを使った制限突破はできない模様です。
    他社カードの機能を落とすことで、自社カード(au PAYカード)の価値を上げるのが今回の目的と思われます。

    Android限定、au PAYのSuicaにも影響が

    現在Androidスマホのみですが、au PAYアプリではモバイルSuicaが使えます。
    au PAY残高をモバイルSuicaにチャージし、0.5%付与されて、なかなか便利です。
    他社カードからau PAYへのチャージ金額に月5万円の制限ができることで、Suicaへのチャージ可能額が減る人も生じるかもしれません。
    チャージに困る場合、エポスゴールドカードをおすすめします。

    税金が支払いにくくなる。ただし税金支払時のポイントも同時廃止

    au PAYで税金を支払っている場合、多額のチャージが必要になることがあります。
    他社カードから月5万円までの制限が設けられると、税金支払にも影響します。
    ただ、au PAYの大きなメリットであった税金支払時のポイント付与も、2023年4月からなくなります。税金のau PAY払いはメリットが大きく薄れたので、この機にやめたほうがいいでしょう。
    ポイントが欲しく、かつ手数料も負担したくない場合、「三井住友カード」をLINE Payに組み合わせ(チャージ&ペイ)て支払うと0.5%の還元があります。

    au PAYカードに価値がある?

    他社への制限によって系列のクレジットカード、au PAYカードの価値が上がるとして、使い勝手はどうでしょうか。

    au PAYカードでは、チャージのメリットがない

    au PAYカード(スタンダード)はこのたびナンバーレス化とマット加工を施し、最新のカードデザインになりました。
    カード直接決済時のポイント還元率1.0%であり、年会費も無料(携帯キャリアがau以外の場合、年1回の利用で無料)という、決して悪いカードではありません。
    ただ、au PAYへのチャージでポイントがたまるという最大の持ち味がなくなっています。
    1.0%に過ぎないとはいえ、お金を動かして利益が得られないと、使う意欲が薄れてしまいます。
    筆者はau PAYカード、解約しました。
    いいところを探すと、入会キャンペーンが2023年3月現在「1万円相当」です。

    au PAYゴールドカードをauユーザーが使うのはあり

    au PAYゴールドカードなら、au PAYへのチャージ還元率が低下したとはいえ、まだ1.0%付きます。
    年会費1万1,000円するカードですが、au(UQモバイル、povoもOK)、ユーザーなら携帯電話料金最大11%還元があるので、十分検討に値するでしょう。
    auひかりの通信料金についても同様です。
    キャリアがauならば、こちらを選んでもいいでしょう。入会キャンペーンは2023年3月現在、「2万円相当」です。
    他キャリアの場合、高い年会費を取り返せない可能性が大です。

    今後au PAYをどう使う?

    今後、au PAYをどう使っていくか検討します。
    おおむね、次の選択肢が考えられます。
    (1) QRコード決済のau PAYをやめる
    (2) au PAYカードから(ポイントが付かないことを承知で)チャージする
    (3) 他社カードから(月5万円を限度に)チャージして使う
    それぞれ見ていきます。

    (1) au PAYをやめる

    他にもQRコード決済はありますし、au PAYをやめることも考えられます。
    ただ繰り返しになりますが、QRコード決済は還元率よりクーポンです。au PAYには10%オフのクーポンがあるのでやめてしまうともったいないかもしれません。
    例として3月は、「エディオン」「デニーズ」「CoCo壱番屋」「かっぱ寿司」などのクーポンが出ています。auスマートパスプレミアム会員なら、さらにクーポンが増えます。
    チャージ時還元率のないau PAYカードや、銀行チャージでも、十分得にはなります。

    (2) au PAYカードからチャージする

    au PAYカードからチャージするなら、チャージ時のポイントが付かない代わり、ひと月のチャージ金額を気にする必要がありません。クーポン最優先で使うと割り切っていれば、これでもいいでしょう。
    特に、auスマートパスプレミアム会員にとっては、チャージ還元率が気にならないぐらいのクーポン特典があります。

    (3) 他社カードからチャージする

    筆者は、一度決めたこの方法を4月以降も継続します。
    au PAYを日常の決済に使っているため、月に5万円も必要になることはありません。
    むしろホッとした部分もあります。
    今後他社カードが、au PAYチャージをポイント対象外にしていく流れを警戒していました。
    ですがau PAY側で他社カードに物理的な制限を掛けた以上、この流れはなくなるかもしれません。
    つまり、いつまでもau PAYを使い続けられそうに思います。
    それに筆者は、さまざまな決済を使うスタイルです。
    今後は、原則このようにしていきます。
    ・ au PAY → 原則、au PAYクーポンの発行されたお店で使う
    ・ 高い還元率で決済したい → au PAYを使わず、他の決済を使う
    高い還元率とは、筆者手持ちのアイテムでは次のものです。
    ・ エポスカード×モバイルSuica → (年間100万円利用と「えらべるポイントアップショップ」登録) → 2.5%
    ・ Visa LINE Payクレジットカード(p+)×LINE Pay → 月間1万円の決済まで5.0%
    ・ セゾンパール・アメックス×QUICPay → 年間30万円の決済まで2.0%
    au PAYカードを強化する目論見は、筆者のようにさまざまなアイテムを使うユーザーに関していうと完全に裏目に出ることになります。利用機会が減るためです。
    筆者はauスマートパスプレミアムに入会したので、使わなくなる可能性はありません。
    ですがこれまでよりささやかな使い方になります。

    オプション:月始に5万円チャージしてしまえばどうか

    他社カードチャージを続ける場合の、使い方のヒントです。
    月が替わったら即座に5万円、au PAYにチャージしてしまったらどうでしょうか。
    その月に、あといくら使えるかが可視化できます。
    さらに月が替わって残高がまだある場合、現在のお知らせを文字通り解釈するなら、さらに追加で5万円チャージが可能と思われます(未確認)。
    結果、月5万円を超える残高を置いておくこともできると考えられ、その場合au PAYカードがなくてもほぼ不自由なく利用できるのではないでしょうか。
    どんどん変わっていくキャッシュレスですが、お得な生活維持のため、頑張ってついていきたいですね。(執筆者:金融系ライター 沼島 まさし)
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