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波乱の幕開け、米雇用統計好感の流れを受けられるか【今週の日経平均を考える】


2023年、大発会からご祝儀相場なく下へ窓を開けての陰線となり、翌日は迷いの十字となり、そして6日の金曜日には、やっと陽線が出て2万5973円で終えています。

日本は成人の日で月曜日が休場の為、月曜日夜の米国の値動きを確認しないと、10日の日経寄付場面がわかりませんが、現時点(7日土曜日朝)では、米雇用統計で賃金上昇率が予想を下回り、インフレが鈍化していると判断され、利上げ警戒感が和らぎ、ダウがレンジを突破して大きく上昇しました。

その流れを受けて日経CMEも2万6195円とパラボリック好転となっています。

このままの流れで行くならば、週明けは上昇して始まる公算となるわけですが、果たして雇用統計の結果が好感されたのか、本当のところはわかりません。

今年も、世の中の情報に振り回されることなく、しっかりとチャートを確認していきたいと思います。

今週の日経平均を考える

【今週の日経平均を考える】クリスマス休暇で薄商い、建玉の整理整頓を心がけて

チャート分析

チャートを細かく見ていきましょう。

チャート分析

日足の移動平均線

5日線は、昨年から引き続き下向きに推移し、株価は5日移動平均線が上値抵抗線となり推移しました。

25日線は、急角度で下向きに推移しています。

75日線は、下向きに推移し、昨年末の12月30日に25日線が上からデットクロスとなっています。

並び順は、75日25日5日の並び順で、安定下降となっています。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、2万7271円処を推移し、12月27日から上向きへと変化しています。

トレンドライン

年始の1月4日に大きく窓を空けて下に寄付、陰線となった安値が、昨年意識されていた大きなBOXの下限となり、非常に意識されているBOX下限からの反発となって3営業日を終えています。

今週は、このBOX下限を割らずに、安値切り上げていけるのかに注目です。

割ってしまうと、2022年3月9日の安値2万5000円割れのイメージが出てくるところです。

12月30日と1月4日に空けた窓を埋めることが出来るのか、そしてその上には、12月27日28日に空けた窓を埋めることが意識されます。

大きなBOX上限2万8500円まで、株価を戻せるか、注目して見ていきましょう。

一目均衡表

昨年の12月15日の雲のねじれから株価は下げに転じてきましたが、次回1月27日の雲のねじれで反転となるのか意識されるところです。

上にある厚い雲まで乖離が広がっているので、まずは雲の下限の2万7000円に戻せるのかというところですが、1月4日が底値と決まれば、転換線が上向きに転じるので、好転の雰囲気も出てきますが、どうなるでしょうか。

遅行線は上向きですが、まだ下に空白があり、どこまでも下げる余白があります。

14営業日以降に日々線とぶつかる可能性があるので、今月末には動きがありそうです。

ボリンジャーバンド

バンドが全て下向きで-2σと-1σのボリンジャーウォークとなっています。

TPラインは下向きの下降トレンドの中です。

いつバンドに動きが出てくるのかというところを確認していきましょう。

スローストキャスト

売られすぎゾーン内で横ばいの動きをみせていて、ここから売られすぎゾーンからいつ脱するのかを確認していきましょう。

MACD

0ラインの下を推移し、下降トレンド継続中です。

MACDとシグナルの乖離がやっと詰まってきて、クロス寸前となっています。

ヒストグラムも12月16日から陰転に転じてからは、長く緩やかな流れとなっていますが、そろそろ好転しそうな位置となっています。

次回の新月は1月22日、満月は2月6日です。

現在水星逆行期間中です。

期間は、2022年12月29日から2023年1月18日です。

次回の水星逆行期間は、4月21日から5月14日です。

総合判断

パラボリックは12月16日以降、陰転となっていて乖離を広げていました。

現在2万6600円の水準にあり、この価格を超えていければパラボリック好転となりますが、さてどうなることでしょう。

昨年の足型は、下髭陰線となり、今年その陰線内に寄り付いたことで、今年も波乱の幕開けとなっています。

昨年同様、大きなBOXが意識されますが、ここをどちらかに抜ける場面では十分に警戒して、今年も良いトレードをしていきましょう。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)

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