食料品は高騰、電気代は一時的に大手電力会社で引き下げになりそうですが、その後は値上がりの可能性もあります。
不安が広がる不景気なときにこそ気をつけたいのが、詐欺。
詐欺に引っ掛かった元顧客の話などから分析すると、不安や一瞬の焦りを感じたときが、罠にハマってしまう危険な瞬間です。
この記事ではムダな出費を防ぐため、元顧客たちの体験なども踏まえ、私たちの身近にあるタイムリーなメールやSNSを利用した詐欺の特徴と見分け方、そして対策を紹介します。
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怪しいメールやSNSの目的
個人情報を入手したり、クレジットカードの情報を打ち込ませたり、お金を振り込ませるなどいろいろありますが、最終的には金銭を詐取する目的がほとんどのようです。
不安でだまされやすくなるワケ
最近は、副業やもうけ話を促すメールやSNSも多いですが要注意です。
不安な気持ちがあると、それを解消しようとする心理が働き、下記のような段階を踏んでだまされやすくなります。
- 将来に対する不安がある
- いまのうちに資産を増やしておきたい
この「2」の段階で、
- コツコツ資産を増やすのに向いている、大手の銀行が取り扱っているつみたてNISAなどに少額ずつ投資したり、
- 月5,000~2万円程度からの副業を開始したりできるかどうか
が大切です。
こんな言葉にはだまされない
不安だけでなく、誰もが持っている欲をあおってくることが多いので、下記のような言葉にはだまされないようにしましょう。
- 絶対に儲かる
- 〇〇するだけ(具体例:スマホをクリックするだけ、SNSにコメントを書き込むだけ)
- 短期で稼げる
など
インターネットでの副業は要注意
また、インターネットを利用した副業を考えている人は下記のことに注意して、「先にいくらかのお金が必要」などという場合は、ほかの会社を探すのがベストです。
最近はSNSを使って人材を募集している会社や個人も増えていますが、その募集が正式なものなのか、そしてその会社は信頼できる会社なのかは事前に調べる必要があります。
とくに個人が募集している仕事や副業の場合、契約書なども作成してくれず、支払いをしてくれるかどうかも怪しいです。
- 契約する会社がどういった会社なのか(実態があるのかどうか)
- いつ創業したのか
- 悪いうわさはないか
- 契約書はきちんと作成してくれるのか
- 契約書の中身に問題はないか
などを確認してください。
一瞬の焦りでだまされやすくなるワケ
いつもなら「これは迷惑メールだろう」と警戒して開かない、大手ショッピングサイトからのメールがあったとします。
でも、たまたま商品を購入してすぐのタイミングで
「お客様の支払方法が確認できません」
「配送先を変更」
などのメールが届くと、「あれ?」と思って開封してしまう人もいるのではないでしょうか。
こういった「あれ?」という思いや焦りで、メールを開封したあとも冷静さを取り戻せずにいると、「支払方法を変更」や「配送先の変更」のバナーを押してしまいます。
そのバナーにはリンク(URL)が貼り付けられていて、クリックすると知らない間に個人情報が抜き取られたり、ウィルスに感染したりしてしまうケースも少なくありません。
ウイルスソフトを導入しよう
ウイルスソフトを導入していない場合、メールを開くだけでも危険なことがあります。
自身の個人情報や資産を守るためにも、パソコンだけでなくタブレットやスマホにもウイルスソフトを入れるのがおすすめです。
余談にはなりますが、以前、携帯ショップで働くスタッフの方が、「アップルのセキュリティはすごいけど、App Store(アップストア)以外のアンドロイド系アプリを使うなら、セキュリティソフトは絶対入れておいたほうがいい」と教えてくれたこともあるので、参考にしてください。
カード会社を装ったメール
イオンやアメリカン・エキスプレスなど大手のカード会社を装ったメールが届くことも多いですが、該当するカードを持っていない場合はメールを開封しないようにしましょう。
使用中のカードについて、
「カードが不正に使用されています」
「不正利用が確認されたので、一時的に利用を停止します」
といったメールが来ると焦ると思います。
でもまずは深呼吸し、届いたメールからではなく、自身の会員ページからログインし、メールと同じような警告やお知らせがないか探してみてください。
何も記載がないけれど気になるといった場合は、カードに記載してある会社の問い合わせ窓口に連絡するのがおすすめです。
迷惑メールの特徴
メールを開いてしまった場合は、「メールアドレス」を確認してください。
次に、バナーやURLなどは絶対にクリックしないよう慎重に、メール内の文面に「おかしな日本語がないか」を探します。
するとほとんどの場合、「メールアドレス」が自分と同じだったりメールの文面がおかしな日本語で書かれていたりと、すぐに迷惑メールだと気づけることも多いです。
大手ショッピングサイトを装ったメール
内容はいろいろありますが、
「Amazonのプライム会員に不備あったので一時的に利用を停止します」
「配送確認をしてください」
「アカウントを停止します」
といったものがメジャーでしょうか。
こちらも届いたメールからはログインなどをせず、自身のログインページからログインし、何か警告やお知らせがないか探してみてください。
何も記載がないけれど気になるといった場合は、自身のログインページから問い合わせ窓口に連絡することをおすすめします。
迷惑メールの特徴
大手ショッピングサイトを装ったメールも、カード会社を装ったメールと同じで、メールを開いてしまった場合は、「メールアドレス」を確認してください。
次に、バナーやURLなどは絶対にクリックしないよう慎重に、メール内の文面に「おかしな日本語がないか」を探します。
すると、おかしな日本語が見つかって、迷惑メールだと気づけることが多いです。
不安な気持ちが大きいときや気持ちに焦りがあるときは、詐欺に引っ掛かりやすくなる傾向にあります。
大手ショッピングサイトで買い物をしたあとすぐにその会社からメールが送られてきたときなど、「はっ!」とするような瞬間が危険です。
冷静な判断力と知識、信用できる人への相談が大切な財産を守ります。(執筆者: 山内 良子)
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