東証プライム市場に上場している企業の中で、3月決算の企業は約6割を占めます。
そして、それらの企業の多くは9月に中間配当を実施しています。
したがって、9月は配当取りを意識した投資戦略を考える方もいるでしょう。
東証プライムに上場している企業の中で、
・ 配当利回りが4%以上あり
・ 10万円以下と比較的少額で購入できる企業
・ そして時価総額500億円以上の銘柄
をピックアップしました。
※最低購入価格、配当利回り、時価総額は2022年8月30日時点での数値です。
※最低購入価格には、売買手数料は含まれておりません。
株投資で10万円をいかに増やせるか? 実際にやってみました~第3回~
1. シチズン時計 (7762)
【配当利回り】約4.9%
【最低購入価格】約6.1万円
【事業内容・特色】
・各種時計類の製造および販売。
腕時計国内最大手、世界各地に拠点を持つ。
時計事業は売上の約50%を占めるが、他には工作機械事業、デバイス事業、電子機器事業等も展開。
【時価総額】約1,744億円
2. 三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)
【配当利回り】約4.4%
【最低購入価格】約7.3万円
【事業内容・特色】
・ 総合金融グループ(銀行、信託、証券、カード、リース等)
国内最大の総合金融グループ。
グループ会社には三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJニコス以外にもグローバルに展開。
【時価総額】約9兆8,060億円
3. 住友化学 (4005)
【配当利回り】約4.3%
【最低購入価格】約5.6万円
【事業内容・特色】
・ 大手総合化学メーカー。
住友グループの中核企業のうちの1つ。
エッセンシャルケミカルズ部門(ポリエチレン、ポリプロピレン、メタクリル樹脂などの合成樹脂)、エネルギー・機能材料部門(アルミナ・アルミニウム、高性能な高分子添加剤、ゴム用薬品など)、情報電子化学部門、健康・農業関連事業部門、医薬品部門と幅広い。
【時価総額】約8,757億円
4. 飯野海運(9119)
【配当利回り】約4.7%
【最低購入価格】約8.5万円
【事業内容・特色】
・ 海運業(外航・内航)、不動産業
海運業は、ケミカル船、液化ガス船を含めた不定期船タンカー事業が中心。
不動産業は、本社・飯野ビルの賃貸が収益柱。
【時価総額】約730億円
5. 東急建設 (1720)
【配当利回り】約5.4%
【最低購入価格】約6.6万円
【事業内容・特色】
・ 総合建設業(準大手ゼネコン)
東急系。東急グループからの受注は約1~2割。
主力は建築だが、鉄道関連工事においては独自技術あり。
東急電鉄の地盤を活かした開発案件に強み。
【時価総額】約635億円
余剰資金を手元に残して9月配当取りに臨もう
8月は「夏枯れ相場」と言われるように、相場が冷え込む傾向があると言われていましたが、今年はこの夏枯れ相場は当てはまりませんでした。
一方で、8月26日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が金融引き締めを継続することに強い意志を示したことから、市場は不安定になりやすくなります。
急落に備えた余剰資金も手元に残しておいた上で、9月の配当取りに臨みたいものです。(執筆者:CFP、FP技能士1級 岡田 佳久)
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