これまで、楽天経済圏の中核的存在は、楽天ポイントでした。
しかし、今後は「楽天キャッシュ」、楽天ポイントと並ぶかそれを追い越すかもしれません。
楽天キャッシュについて、使い方などを徹底解説します。
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「楽天キャッシュ」は楽天のオンライン電子マネー
≪画像元:楽天Edy≫
「楽天キャッシュ」は、街でもネットでも使える楽天のオンライン電子マネーです。
オンライン電子マネーというと分かりにくいですが、PayPayにおける「PayPay残高」のようなものですね。
最後に残高が増減してから10年間が、有効期限です。
楽天Edyとの違いは?
楽天の電子マネーといえば、楽天Edyですよね。
楽天Edyも、街でもネットでも使えますが、楽天Edyでしか使えません。
楽天キャッシュは、楽天ペイやラクマなど、さまざまなサービスで使えます。
楽天キャッシュの方が、使い勝手がよさそうですね。
楽天ポイントとの相互交換は不可
貯まった楽天ポイントを楽天キャッシュに、楽天キャッシュを楽天ポイントに交換できれば、いいですよね。
残念ながら、現時点では楽天キャッシュと楽天ポイントとの相互交換ができません。
楽天キャッシュを、楽天ペイのSuicaへのチャージに使うこともできません(楽天カード・楽天ポイントのみ)。
楽天キャッシュにチャージする
≪画像元:楽天Edy≫
まず、楽天キャッシュにチャージしないと始まりません。
・ 楽天カード
・ 楽天銀行
・ ポイント払い瞬間チャージ
・ ラクマの売上金
・ 暗号資産
・ 楽天ギフトカード
の6つの方法でチャージできます。
チャージ上限は10万円/日・月です。
1. 楽天カード
楽天ペイアプリを使い、楽天カードからチャージします。
200円チャージするごとに、楽天ポイント1ポイントが付与されます。
ポイント付与のタイミングは、利用月の翌月15日前後です(楽天カードより付与)。
2. 楽天銀行
≪画像元:楽天ペイメント≫
楽天ペイアプリを使い、楽天銀行からチャージします。
楽天カードと同様、1,000円以上でチャージ可能です。
楽天銀行をチャージ元に設定するには、楽天銀行のページで登録手続きを行ってください。
登録完了後、口座情報が反映されるまで1~3日かかる場合があります。
3. ポイント払い瞬間チャージ
≪画像元:楽天ペイメント≫
「ポイント払い瞬間チャージ」とは、ポイント/キャッシュが残高不足の際、事前に設定しておくことで、自動で楽天キャッシュがチャージされるサービスです。
楽天ペイアプリを使い、設定します。
楽天カードがないと、ポイント払い瞬間チャージのチャージができません。
180日間利用がないと、自動で設定が解除されてしまいます。
4. ラクマの売上金
≪画像元:楽天グループ≫
楽天のフリマアプリ「ラクマ」の売上金を、楽天キャッシュへのチャージに使えます。
楽天ペイアプリから手続きをしますが、最終的にはラクマ側での手続きが必要です。
ラクマアカウントと楽天IDの連携開始から2日間は、チャージ機能を利用できない場合があります。
チャージは即時に反映されます。
ラクマの売上金からのチャージのみ、10万円/日、100万円/月の上限が独自に設定されています。
5. 暗号資産
≪画像元:楽天ウォレット≫
暗号資産の取引で使う「楽天ウォレット」からも、保有しているビットコインなどの暗号資産からチャージできます。
楽天ウォレット側での操作が必要です。
チャージの際は、二要素認証が実施されます。
楽天キャッシュの利用による暗号資産売却で利益が出た場合も、課税対象です。
チャージは日本円で行われ、そのレートは暗号資産によって異なりますので、確認してください。
6. 楽天ギフトカード
≪画像元:楽天グループ≫
楽天ギフトカードは、購入できる楽天キャッシュです。
楽天ギフトカード受け取り画面より、カード裏面のPIN番号を入力することで、購入分の楽天キャッシュを受け取れます。
楽天ギフトカードは、全国のコンビニやドラッグストアなどで購入可能です。
チャージ方法によって残高は「基本型」「プレミアム型」に分かれる
楽天キャッシュは、チャージ方法によって「基本型」「プレミアム型」に分かれます。
「基本型」「プレミアム型」の違いは、以下の通りです。
プレミアム型の方が自由度が高いです。
ただし、特定のサービスを使わないとプレミアム型へのチャージはできません。
楽天キャッシュを利用する
≪画像元:楽天Edy≫
チャージした楽天キャッシュは、以下の3つのサービスで使えます。
・ 街の楽天ペイ加盟店
・ ポイント払い瞬間チャージ
・ ネットショッピング
後述の「送る」と合わせて、上限は10万円/日、100万円/月です。
こちらも順番に解説しましょう。
1. 街の楽天ペイ加盟店
≪画像元:楽天Edy≫
支払い元を楽天キャッシュに設定すれば、街の楽天ペイ加盟店で利用できます。
コンビニやスーパー、飲食店に家電量販店など、多くのお店が対象です。
楽天カードからのチャージ時に楽天カードから0.5%還元、楽天キャッシュでの支払い時に楽天ペイから1%還元、合計1.5%還元されます。
2. ポイント払い瞬間チャージ
ポイント払い瞬間チャージは、楽天ポイント加盟店で利用できます。
楽天ペイは使えない楽天ポイント加盟店でも、この方法なら楽天キャッシュを利用可能です。
利用の際は、楽天ポイントカードアプリ、および楽天ポイントカードのバーコードが搭載されたアプリでら利用してください。
3. ネットショッピング
≪画像元:楽天Edy≫
楽天市場・楽天トラベルなど楽天のサービスでも、楽天キャッシュを利用可能です。
楽天グループではないBUYMA・ドミノピザなどでも、楽天ペイオンラインで支払うことで、楽天キャッシュを利用できます。
ラクマで利用の場合のみ、10万円/日、100万円/月の上限が独自に設定されています。
(6/19より)楽天証券の投信積立に楽天キャッシュを利用可能に
≪画像元:楽天証券≫
楽天のネットサービスの中でも注目は、6月19日より投信積立に楽天キャッシュが利用可能になる「楽天証券」です。
これまでも、楽天カードでの投信積立が可能でしたが、月5万円の上限があります。
加えて、2022年9月買付分からは、銘柄によって還元率が0.2%に下がる場合もあるのです。
一方の楽天キャッシュは、2022年8月~12月買付分について、0.5%ポイント還元されます。
楽天カード → 楽天キャッシュへのチャージで0.5%還元ですから、合計1%還元です。
投信積立での楽天キャッシュ決済は、オートチャージ機能も搭載されています。
いちいち楽天カードからチャージ手続きを行う手間がありません。
楽天キャッシュからの投信積立で月5万円の枠がありますから、楽天カードと合わせて月10万円まで積立できます。
楽天キャッシュを送る
≪画像元:楽天Edy≫
楽天キャッシュのまま、相手を選んで送ることができます。
割り勘のときなどに便利ですね。
送る際には、楽天ペイアプリが必要です。
連絡先に入っていない相手に送ることもできますが、リンク作成した上でリンクを送るツールを選択しなければなりません。
楽天キャッシュを受け取るには
送られた楽天キャッシュは、手続きをしないと受け取れません。
楽天ペイアプリがあればリンクから受け取れますが、楽天ペイアプリがなくてもWEBで受け取れます。
WEBから受け取る際には、楽天IDにログインする必要があります。
楽天キャッシュを出金する
≪画像元:楽天Edy≫
「プレミアム型」の楽天キャッシュのみ、現金として銀行口座に出金できます。
出金の上限は、10万円/日、100万円/月です。
全国の銀行・信用金庫にも出金可能ですが、210円の手数料がかかります。
楽天銀行なら1万円以上の場合手数料無料(1万円未満の場合は手数料110円)、すぐに出金可能です。
楽天ペイアプリ、またはラクマのアプリから手続きしてください。
楽天キャッシュは楽天経済圏の中心的存在になるか
楽天キャッシュは、楽天のオンライン電子マネーです。
楽天カードや楽天銀行など、楽天のサービスからチャージでき、街やネットで使ったり、送ったり出金したりできます。
楽天経済圏の住民は、楽天ポイント・楽天カードに加えて、今後は楽天キャッシュも念頭に置いた方がいいかもしれません。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)
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