税金や各種料金の支払い、どうしていますか。
届いた請求書をコンビニで現金払いしたり、口座振替したりしていると、非常にもったいないです。
2021年度、スマホ決済を使って請求書支払いでお得になる記事を執筆しました。
そして2022年度、昨年とは若干事情が変わってきましたので、あらためて比較してみます。
【nanaco】還元なし
≪画像元:セブン-イレブン≫
まずは、請求書支払いの王道ともいうべき電子マネー「nanaco」です。
セブン-イレブンのレジに請求書を持って行き、支払います。
従来通り、nanacoで請求書支払いをしただけでは、ポイント還元がありません。
クレジットチャージで間接的に還元あり
nanacoへクレジットカードからチャージすれば、ポイント還元の可能性があります。
しかし、2020年3月12日より、新規登録可能なカードはセブンカード系のみとなりました。
筆者は、それ以前にリクルートカードを登録していたため、チャージで引き続き1.2%ポイント還元の対象です。
Android向けのnanacoモバイルも、セブンカード系しか新規登録できません。
「Apple Payのnanaco」ならセブンカード以外でもチャージ可能
≪画像元:nanaco≫
一方、Apple Payのnanacoは、ウォレットアプリに設定したJCB、Mastercard、アメックスからチャージできます。
セブンカード以外のカードも、もちろん新規登録が可能です。
≪画像元:楽天カード≫
ただし、チャージしてポイント還元があるかどうかは、カードによって異なりますので、確認してください。
【ゆうちょPay】還元なし
≪画像元:ゆうちょ銀行≫
ゆうちょPayを使ってゆうちょ銀行窓口で請求書支払いをしても、ゆうちょPayポイントは還元されません。
通常、ゆうちょPayの還元率は0.25%ですが、請求書支払いはポイント還元の対象外となっています。
ただし、請求書支払いにゆうちょPayポイントを充てることは可能です。
チャージ式のスマホ決済ではなく、ゆうちょ銀行口座からの引き落としなので、クレカチャージによるポイント還元もできません。
3月までは、ゆうちょPayで請求書支払いをすると、最大10%還元のキャンペーンを実施していました。
このようなキャンペーンが、またあることを期待しましょう。
【PayPay】4月から還元なしに
≪画像元:PayPay≫
PayPayの請求書支払いでは、PayPayの利用状況に応じて、支払い金額の0.5%~1.5%のPayPayボーナス(4月からはPayPayポイントに名称変更)が還元されていました。
しかし、2022年4月1日からは、PayPayの請求書支払いをしても、PayPayボーナスの還元がありません。
PayPayステップの達成条件(決済回数・利用金額)のカウントには、従来通り含まれます。
「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」でチャージすれば間接的に還元あり
≪画像元:SBペイメントサービス株式会社≫
PayPay請求書支払いで利用可能な支払い方法は、PayPay残高のみです。
「PayPayカード・ヤフーカード → PayPay残高」のチャージが可能ですが、PayPay残高へのチャージは、クレジットカードのポイント還元対象ではありません。
そこで活用したいのが、「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」です。
ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOユーザーが利用可能なサービスで、携帯電話料金と合算で商品などの代金を支払えます。
PayPay残高へのチャージも、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを利用可能です。
その支払い元には、各種クレジットカードを登録できます。
そのクレジットカードがキャリア決済をポイント還元の対象にしていれば、間接的にポイント還元となるのです。
【LINE Pay】還元なし
≪画像元:LINE Pay公式ブログ≫
LINE Payは、LINE Pay残高から支払っても、もともとポイント還元がありません。
請求書支払いも、もちろんポイント還元はありません。
LINEクレカ・三井住友カードの「チャージ&ペイ」なら0.5%還元
≪画像元:LINE Pay公式ブログ≫
ただし、事前チャージ不要の支払い機能「チャージ&ペイ」をLINE Payに設定すれば、ポイント還元があります。
チャージ&ペイ設定可能なクレカは、LINEクレカとVisaブランドの三井住友カードです。
0.5%分のポイントが還元されます。
「三井住友カードプラチナプリファード」なら1%還元、「学生ポイント」に登録の三井住友カードなら+2.5%還元です。
学生ポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
【FamiPay】1件につき10円相当還元
≪画像元:ファミリーマート≫
FamiPayの請求書支払いを利用すると、1件につき10円相当のFamiPayボーナスが還元されます。
ただし、Tカード・楽天ポイントカード・dポイントカードを提示しても、そのポイントは貯まりません。
支払い先と支払い金額によって、以下の手数料が発生するかもしれません。
・ 1万円未満の場合:110円
・ 1万円~5万円未満の場合:220円
・ 5万円以上の場合:550円
FamiPay請求書支払いでは、FamiPay残高だけでなくFamiPayボーナスも利用できます。
JCBブランドのクレカよりFamiPay残高へのチャージが可能
さらに、「JCBブランドのクレカ→FamiPay残高」へのチャージで、クレカのポイントを貯めることもできます。
これまではファミマTカードの専売特許でしたが、広く門戸開放されました。
ただし、ファミマTカードを除くJCBブランドのクレカでのチャージは、月2万円が上限です。
一方、ファミマTカードなら3万円/回、100万円/月と、上限にゆとりがあります。
FamiPay残高へのチャージでポイントが付くかはカードによって異なりますので、確認しましょう。
【d払い・楽天ペイ】還元なし
≪画像元:NTTドコモ≫
d払いの請求書支払いを利用しても、ポイント還元はありません。
d払いの請求書支払いで利用可能な支払い方法は、d払い残高のみです。
しかし、dカードを含むクレカからd払い残高へのチャージはできません。
電話料金合算払いでも、残高へのチャージは不可です。
楽天ペイは、昨年同様に請求書支払い自体が利用できません。
【au PAY】0.5%還元
≪画像元:KDDI≫
au PAYの請求書支払いを利用すると、200円ごとに1ポイントのPontaポイントが貯まります(還元率0.5%)。
請求書支払いの決済上限額は、au PAYの決済上限額と同じです。
au PAYの請求書支払いで利用可能な支払い方法は、au PAY残高のみです。
残高へのチャージは「au PAYゴールドカード」がおすすめ
≪画像元:auフィナンシャルサービス≫
Pontaポイントや各種クレジットカードから、au PAY残高へチャージできます。
最も選択肢が多いですが、おすすめは「au PAYゴールドカード」です。
au PAYカード(一般カード)の場合、au PAY残高へのチャージで1%還元、au PAYの請求書支払いで0.5%還元となります。
au PAYゴールドカードなら、特典として1%プラス(月1,000ポイントまで)され、合計2.5%還元となるのです。
≪画像元:auフィナンシャルサービス≫
新規入会だと、au PAY残高へのチャージで10%還元されます。
au PAYカード(一般カード)の上限が3,500ポイントなのに対し、au PAYゴールドカードなら7,500ポイントと、たっぷりチャージできますね。
手持ちの請求書がキャッシュレス決済に対応しているか、まずは確認を
2022年度、請求書支払いでお得な支払い方法を紹介しました。
お得重視なら、au PAY(au PAYゴールドカードからチャージ)でしょうか。
PayPayのソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いもいいのですが、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOユーザーしか使えないのが、悩みどころです。
しかし、使いたいスマホ決済で請求書支払いができないこともあります。
支払い方法によって可能な団体などが異なるので、事前に確認してください。
多くの団体で対応しているのはコンビニの請求書、となると、Apple Payのnanacoが確実です。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)
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