2022年4月1日より、生活用品や小麦原材料の食品の価格が上がりました。
値上げラッシュの大きな原因は、ウクライナ情勢に伴う「原油価格の高騰に伴う物流」や「小麦等原材料費の値上がり」そして「円安」です。
物価の安かったインフレ国の日本も、いよいよデフレの波が到来です。
しかし、この大きな経済の波に対抗すべく、価格据え置きを発表した企業があります。
ここでは、4月1日以降の価格上昇に抗うべく、価格据え置きを発表した企業5選と、今回の価格改定で考えるべき注意点を紹介します。
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価格据え置きを発表した大手企業
まずは価格を据え置きした企業を5社紹介します。
(1) イオン
「本年6月30日まで値上げしません宣言」として、プライベートブランド「トップバリュ」のレトルト食品や小麦価格の高騰の影響を受ける麺類等5000品目を据え置くと発表しました。
(2) 西友
幅広い商品で値上げが相次ぐ中新生活シーズンの家計を応援したいということで、プライベートブランド「みなさまのお墨付き」シリーズの約1250品目を6月30日まで据え置くとしました。
(3) まるか食品
「ペヤングソース焼きそば」でお馴染みのまるか食品は、「ペヤングソース焼きそば普通サイズ」等の希望小売価格193円(税抜)を継続するとしています。
値上げについては検討したものの200円を超えてしまうとお手軽さがなくなるので、しばらくの間は現価格を続けていきます。
(4) ワークマン
作業着・安全靴・レインウェアなどを中心に、最近ではデザインにも注力したアウトドア・スポーツ商品を取り扱うワークマンも据え置き価格を打ち出しました。
値上げについては検討したが今は値上げをすべきではないとしプライベートブランドの商品を4種類の価格帯(980円、1,900円、2,900円、3,900円)で継続することにしました。
(5) シャトレーゼ
洋菓子、和菓子、アイスクリーム等の飲料の製造・販売でFC店の全国展開するシャトレーゼも、どらやきやいちごのショートケーキなどほぼ全ての商品を価格据え置きするとしました。
現価格は来年3月までは継続したいと考えています。
4月1日以降の価格上昇に関しての注意点
今回の価格改定で考えるべき注意点は3つです。
【注意点1】価格据え置きでも内容量が減る可能性あり
これまでも、ポテトチップスなど内容量が徐々に減っていくという現象が度々話題になっていましたが、価格据え置き商品もそのようなことが考えられます。
商品を選定する際は、内容量に対しての価格設定にも着眼して商品を選ぶ必要があります。
【注意点2】インフレの打撃は個人で防衛できる
パスタやうどん、パンなどは手軽で調理方法も多いため、子供のいる家庭などは重宝します。
小麦食品は、年間支出に影響がありそうです。
ただ、消費税などの税率アップと異なり、インフレの影響は個人や家庭で防衛することができます。
今回の場合、小麦を材料とした食品が価格上昇していますが、もともと麺類やパンを食べる習慣のない家庭では、その影響を受けません。
【注意点3】一度上がった値段は下がらないと考えておこう
岸田総理大臣は原油価格高騰や小麦価格上昇などへの対策について4月末をめどに取りまとめるように、閣僚に指示を出したという報道がありました。
鑑定閣僚会議でも議題として取り上げるようです。
今後、国としても価格上昇について策を講じる動きがみえます。
ただし、企業側もこれからの経済状況を鑑みて、一度上がった商品価格は国が対策を講じたとしても、下がらないと思っていたほうがよいでしょう。
4月1日以降の価格上昇まとめ
今回、価格据え置きを発表したほとんどの大手企業が「業務改善」「生産方法見直し」「物流見直し」などを行ったということで、大量生産を行える企業ならではの努力を感じます。
原油価格高騰や円安の影響は、今後は企業と特性が価格に出てくることになるので、街の商店や大企業に関わらず、動向はチェックしておくことが重要です。
バーコード決済時のポイント還元や一部商品のセール、テイクアウト値下げなど、各企業独自のアプローチが出てくる可能性大です。
戦後日本は、給料は上がらず物価があがり、会社員などは給与所得のみでの生活がいよいよ厳しい時代となってきました。
生活の収支を大きくとらえると、食品や生活用品の価格上昇は収支の一部になります。
食は人生の彩りとなる大事な要素なので節約以外にも、生活習慣の見直しや副業、投資など上手に取り入れて、乗り切りましょう。(執筆者:太田 玲世)
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