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【今週の日経平均を考える】下降トレンドから脱するかの見極め


先週の日経平均株価は、ロシアのウクライナ侵攻という状況を受けて、下げ幅を拡大し、1月27日の安値を割ってきました。

金曜日には戻りの買いが入り、ここから反発とも考えられますが、リスクが解消されたわけではありません。トレンドは下降のままです。

下降トレンドから脱するような買いが入り好転するのか、もう一段階の下げがあるのか、見極めるところです。

日経平均株価は、下降トレンドの中にあるということを念頭に、今週も引き続き地政学リスクによって売り圧力が強くなる場合、買いが先行する場面と、ボラティリティの大きい相場環境が続きますので、しっかりチャートを確認していきましょう。

今週の日経平均を考える

【今週の日経平均を考える】ロシアウクライナ情勢と株価への影響

現状分析

それでは、チャートを細かく見ていきましょう。

現状分析

日足の移動平均線

5日線は、1週間を通して下向き、5日線の下で金曜日を終えています。

25日線は下向きを継続。25日線との乖離はまだ広がったままで推移、金曜日に若干戻しましたが株価は25日線の下を推移しています。

75日線はかわらず下向きで推移し、まったく株価に触れることなく乖離しています。

並び順は75日25日5日線の並び順で、引き続き安定下降を示しています。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線ですが、下向きに推移し、75日線とデットクロス後はその位置を維持しています。

トレンドライン

意識されていた8月20日の安値2万6,954円の横軸と、その下に、2万6,800円がフシとして意識されていて、そこを先週割っており、月曜日には2020年12月28日の窓を埋めてきました。

その下には2020年11月20日の窓2万5,555円が下値として意識されていましたが、まだこの窓を埋めることなく上昇したため、この2万5,555円の窓埋めが引き続き意識されることとなります。

上には、8月20日の安値横軸、心理的節目の2万7,000円、2万7,500円、そして、その上に2万8,000円処の1月18日の窓があります。

一目均衡表

転換線と基準線の並び順は下降を示し、転換線も基準線も下向きを推移しています。

ボリンジャーバンド

火曜日にバンドが収縮し、その後バンドが開いてきました。木曜日に-3σにタッチし、金曜日には-2σに戻しています。

このままバンドが開いてバンドウォークとなるのか、それとも波を打ち横ばいとなるのか、注視してください。

スローストキャスト

売られすぎゾーンに到達しました。

ここからは、いつ売られすぎゾーンを脱して上向くのかの見極めですので、注意してみていきましょう。

MACD

ヒストグラムともに陰転しています。0ラインまでは程遠く、まだ上昇トレンドへの転換までには時間がかかりそうです。

月の満ち欠けですが、次回の新月は3月3日で、満月は3月18日です。

総合判断

引き続きロシアウクライナ情勢には最も注意が必要です。

日柄的には反発の可能性もありますが、まだ下降トレンド中ですので、もう一段階の下げもあり得ます。

上がるも下がるも決めつけずに、どちらの波にも乗れるように建玉操作していきましょう。

先週も書きましたが、地政学リスクで情報に振り回されることこそ、投資家にとってはマイナス要因ですので、再度、自分自身がどの時間軸で相場と向き合っているのかを確認していきましょう。

長期投資なのか短期なのか、デイトレなのか。時間軸を間違う投資判断を見失うことに繋がりますので今一度確認をしていきましょう。

3月は権利確定の銘柄が多くあり、配当優待取りの買いが多く入る時期だからこそ、投資の時間軸が大切です。(執筆者:城 晶子)

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