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【中学生のスマホ事情】新年度から持たせることを考えているなら知っておきたいお金のこと


新年度にあわせて子どもにスマホを持たせようと考えている家庭も多いのではないでしょうか。

筆者はスマホや料金システムに疎いです。

今回は、スマホにほぼ興味がない筆者が実際に体験した「親が知っておきたいスマホのお金のこと」についてお話しします。

親が知っておきたいスマホのお金のこと

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古い機種の底値を待っていてはいけない

最近の小学生はスマホを持っています。

中学校に入学すると部活の連絡もクラスの連絡事項もスマホのクラスLINEやグループLINEでやりとりをします

スマホを持っていない子どもは、それだけで「連絡がつかない子」になってしまうのです。

そのため、多くの家庭は中学校入学を機にスマホを買い与えます。

しかし、筆者は「スマホ本体は自腹(お年玉やお小遣いを貯めて購入)。

自腹で本体を買ったら毎月の支払いはする」と子どもたちに話していました。

自腹で購入するタイミングは、本人に任せました。

子どもたちは、スマホ予算(約3万円)を払ってでも欲しいのかを自問し、ついに中学生になったある日購入を決心したのです。

子どもは、少しでも出費を抑えるために「最新機種ではなく古い機種」を希望しました。

しかし値下げされた機種はすぐに売り切れてしまい、なかなか購入のタイミングはやってきませんでした。

このとき、すでにクラスのほぼ全員がスマホを持っていました。

スマホは、次から次へと新機種が発売され、新機種が発表されると古い機種は値下げされます。

つい底値を待って買いたくなり、タイミングを逃すのです。

毎年3月は新年度にあわせて新しいスマホを買う人が増えます。

在庫は急速になくなるため、底値を待つよりも需要が高まる前の2月や3月上旬が購入のタイミングかもしれません。

結局、古い機種の底値を待っていたらすべて完売になってしまい、在庫があった新しい機種の中から購入することになりました。

「頭金0円」は安くなったスマホではない

今回は大手キャリアのショップで購入しました。

購入したスマホには3万5,000円の値札が出ていましたが、店舗で頭金0円が適用されて1万4,000円引きとなり、さらに会計時に急遽クーポンが発行されて1万円引きになりました。

つまり、3万5,000円のスマホが1万1,000円になったのです。

スマホの値段は、値札通りではないことが多く、内訳がとても複雑です。

とくに「頭金」は誤解しやすいポイントです。

一般的に頭金といえば、住宅ローンの頭金のように「物の代金の一部」です。

しかしスマホの頭金は、代金の一部ではなく、代金に「上乗せされた部分(販売店の利益)」になります。

つまり、今回の3万5,000円のスマホを例にすると、スマホ本体の値段は3万5,000円ではなく「3万5,000円-1万4,000円=2万1,000円」になるのです。

「頭金0円」は、定価から割引されたのではなく、上乗せ分が取り除かれて定価に戻っただけになります。

スマホには、支払い方法に関係なく「頭金」が上乗せされていることがあります。

スマホの頭金は、店舗によって違います。

例えば、同じキャリアの販売店でも店舗が変われば頭金の金額も変わります。

2020年に総務省は「頭金」の表示について消費者に注意喚起しています。

頭金0円は、スマホの値段が安くなっているのではなく、上乗せ分がないだけです。

学割や年齢指定キャンペーンはタイミングで得をする

筆者はスマホに興味がないため、キャンペーン情報にも疎いのです。

実は、筆者は1年前にも子ども用にスマホを購入していたため、当時と同じ学割プランでの契約をお願いしました。

ところが、わずか1年前にあった学割プランは終了していたのです。

以前の「22歳まで月約1,800円で3ギガ」というお得なプランは終了し、新しいプランは「18歳まで月約1,800円で5ギガ」でした。

使用するデータ量が少ないわが家では、以前の学割プランの方がお得だったのです。

学割プランやU18(18歳以下)のように年齢指定キャンペーンは、数か月ごとに新しい内容に切り替わっています。

スマホ購入のタイミングは、本体の値段だけでなく、その後の契約プランにも注意する必要があります。

帰り際に「次回以降は、自分にあった割引キャンペーンが実施されているときに買い替えると得です」と店員がおしえてくれました。

「子どもにスマホ」の思わぬメリット

メリットもあります

子どもにスマホを与えると「毎月の出費」「課金のリスク」「買い替えの出費」など、経済的なマイナス面が思い浮かびます。

筆者も「子どもにスマホ=経済的なマイナス」と考えていました。

しかし実際に購入してみると、子どもの金銭感覚にいい影響があったように感じるのです。

まず、自腹で購入したことで「お金の価値」や「値段の流動性」を肌で感じていました。

「少し待てば安くなる」

「店を変えれば値段が大きく変わる」

など、親が買い与えていては気がつかなかった「値段のからくり」を子どもなりに理解する機会となりました。

また、スマホを持ったことでできることも増えます。

フリマアプリやネットオークションが身近になり「安く買う方法」を探るようになります。

「スマホを持つことはお金がかかること」と思っていました。

しかし最近は、スマホを持っているからこそ受けられる値引きやサービスも増えています

スマホの料金システムや値段設定はとても複雑ですが、しっかりと理解することが家計を守るコツかもしれません。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)

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