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15日の中国本土市場概況:上海総合0.01%高で3日ぶり小反発、銀行セクターに買い


15日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比0.47ポイント(0.01%)高の3566.38ポイントと3日ぶりに反発した(上海A株指数は0.01%高の3738.25ポイント)。


中国人民銀行(中央銀行)の資金供給が好感される流れ。人民銀は朝方、中期貸出制度(MLF)を通じ、5000億人民元を市中に供給した。春節(旧正月)の大型連休を2月11〜17日に控え、金融当局は資金流動性を高めるとの思惑が強まっている。また、一部銀行の決算上振れも買い安心感を誘った。


ただ、上値は限定的。米国が対中圧力を強めていることや、新型コロナウイルス感染再拡大が嫌気され、指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)


銀行株が上げを主導している。決算内容が好感された興業銀行(601166/SH)と招商銀行(600036/SH)がそれぞれ6.4%高、4.3%高で引けた。他の銀行株にも買いが広がっている。保険株、自動車株、不動産株、エネルギー株なども上昇した。


半面、食品飲料株はさえない。醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が4.8%安、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.4%安と値を下げた。素材株、医薬品株、海運株、ハイテク株、公益株も売られている。


一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.16ポイント(0.06%)高の250.66ポイント、深センB株指数が6.77ポイント(0.62%)安の1080.77ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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