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4日の香港市場概況:ハンセン1.3%安で3日続落、テンセント3.0%下落


4日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比312.15ポイント(1.25%)安の24695.45ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が56.15ポイント(0.56%)安の9883.98ポイントとそろって3日続落した。売買代金は2131億5700万香港ドルに拡大している(3日は1465億6900万香港ドル)。

米株急落が逆風。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比2.8%安と3日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が5.0%安と5日ぶりにそれぞれ急反落した。このところの急ピッチな上昇を受け、相場の過熱感が意識されている。また、IT分野を巡る外圧が高まっていることもネガティブ。国家安全保障上の脅威になる恐れがあることを理由に、米トランプ政権がさらに多くの中国製モバイルアプリの使用禁止を検討していると伝わった。すでにトランプ大統領は8月6日、中国IT大手の北京字節跳動科技(バイトダンス)、中国IT大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)について、米国での取引を禁止する大統領令に署名している。(亜州リサーチ編集部)


米市場の流れを継ぎ、香港でもハイテク株などに売りが先行。ハイテクやITなどの「ニューエコノミー」関連などで構成されるハンセン科技指数は1.5%安と続落(構成30銘柄のうち26が下落)。組み入れウエート上位の構成銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.6%安、テンセントが3.0%安で取引を終えている。

ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.8%安、インフラ投資会社の長江基建集団(長江インフラ:1038/HK)が4.3%安、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が3.1%安と下げが目立った。

セクター別では、非鉄や建材、鉄鋼など素材がさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)と江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)がそろって1.9%、中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が1.5%、北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が1.2%、鞍山鋼鉄(323/HK)が1.5%、鞍鋼(347/HK)が1.4%ずつ下落した。

他の個別株動向では、ICファウンドリ中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.9%安。大株主がSMIC株を大口売却するもよう——などと香港メディアが4日に伝えたことが嫌気されている。報道によれば、中央政府創設の国策ファンドで、同社の2位株主である「国家集成電路産業投資基金」は、傘下投資会社を通じて保有する1億6500万株を売り出す予定だ。

ただ、大型金融株の一角が買われ指数は終盤に入り下げ幅を縮小している。また、中国の空運セクターは続伸。中国東方航空(670/HK)が1.6%高、中国南方航空(1055/HK)が1.2%高、中国国際航空(753/HK)が0.9%高と上昇した。首都・北京の空港への海外直行便乗り入れが一部再開されたことに加え、当局が航空貨物輸送の発展促進方針を示したことが好感されている。

一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.87%安の3355.37ポイントで取引を終えた。消費関連株が安い。保険・証券株、医薬品株、海運株、インフラ関連株、素材株、不動産株、自動車株、公益株なども売られた。半面、半導体株は高い。半面、半導体株は高い。空運株やメディア関連株も買われた。

亜州リサーチ(株)




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