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毎熊克哉「『桐島です』」公開2日満席も「メッチャ面白いから見て下さいという映画ではない」


映画「『桐島です』」公開記念舞台あいさつに登壇した毎熊克哉(撮影・村上幸将)

毎熊克哉(38)が5日、東京・新宿武蔵野館で行われた主演映画「『桐島です』」(高橋伴明監督)公開記念舞台あいさつに登壇。主演ながら「撮影から1年がたちまして、いよいよ公開が始まりました。失礼な言い方かも知れないですけど、この映画…メッチャ面白いから見て下さいよ、という映画ではない」と吐露した。

「『桐島です』」は、連続企業爆破事件に関与したとして指名手配され、49年もの逃亡の末、24年1月29日に70歳で死亡した桐島聡容疑者(被疑者死亡で不起訴処分)の人生を描いた。国内の映画賞を席巻した22年「夜明けまでバス停で」の高橋監督と脚本家・梶原阿貴氏(52)が同作同様、実際の事件に着想を受けて企画し、共同脚本を手がけた史実にフィクションを織り込んだ社会派エンターテインメント作品。毎熊は劇中で桐島容疑者を演じた。

4日の封切りから2日で、連続で満席となるなど好調なスタートを切った。毎熊は「出た、作った僕ですら全く、想像ができない映画なので、ドキドキしながら過ごしていた。2日間、満席でチラホラ、良かったとかいう声も聞こえた気もしています。この映画が、どういう風になっていくか、楽しみ」と期待した。

作品の大きな見どころの1つが「内田洋」を名乗って日常を生きた桐島容疑者が、北香那(27)演じるバーで出会ったミュージシャンのキーナと河島英五さんの名曲「時代おくれ」をデュエットしたシーンだ。毎熊は、北の弾き語りを聴いた感想を聞かれ「やる前に、歌詞でグッとくるのかな? と想像はするんですけど想像通りにはいかない。北さんの歌っている姿と目が、きれいだったんですよ。見て、自分との対比で、グッときてしまった」と撮影を振り返った。北は「この人を、もっと知りたいというのがキーナを演じるに当たって、すごく必要なことだった。常に助けられていました。ありがとうございました」と毎熊に鑑賞した。

毎熊は、舞台あいさつの最後に「この映画は、ああだった、こうだったと、自分たちですら分からないところがある。見てくださった方が決める映画になっている。僕としては、いろいろな感情を感じて…。見たことによって、じゃあ優しさって何だ? 何で、この人は怒っているんだ? ということを映画を通して語り合うのが、この映画がある価値なのかなと思う」と口にした。

この日は、桐島の隣の男を演じた甲本雅裕(60)も登壇。「台本にも、隣の男…いまだに名前が、よく分かりません」と言い、客席を笑わせた。

◆「『桐島です』」1970年代、高度経済成長の裏で社会不安が渦巻く日本。大学生の桐島聡は反日武装戦線「狼」の活動に共鳴し、組織と行動を共にする。しかし、74年の三菱重工爆破事件で多数の犠牲者を出したことで、深い葛藤にさいなまれる。組織は警察当局の捜査によって、壊滅状態に。指名手配された桐島は偽名を使い逃亡、やがて工務店での住み込みの職を得る。ようやく手にした静かな生活の中で、ライブハウスで知り合った歌手キーナの歌「時代遅れ」に心を動かされ、相思相愛となるが…。

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