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3日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で続落、保険セクター下げ主導


3日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比19.82ポイント(0.58%)安の3384.98ポイントと続落した(上海A株指数は0.58%安の3547.69ポイント)。

米中対立の警戒感再燃が重し。ポンペオ米国務長官は2日、米国に滞在する中国の外交官に対し、規制を強化すると発表した。国境問題を抱えるインドとの対立激化も懸念。インド政府は2日、国家安全保障を理由に中国製モバイルアプリ118種の使用を禁止すると発表した。また、2日に開催された国務院(内閣に相当)常務会議で、「穏健な金融政策を継続する」としたうえで、一段の金融緩和には踏み切らない姿勢を示したこともマイナス材料視されている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国経済の持ち直し期待は根強く、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)


保険株が下げを主導。中国人寿保険(601628/SH)が1.5%下落した。ITハイテク関連株も総じて安い。業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が3.0%下落した。自動車株、エネルギー株、防衛関連株、不動産株、銀行・証券株の一角なども売られた。

半面、空運・海運株は高い。春秋航空(601021/SH)が4.9%、中遠海運HD(601919/SH)が4.1%ずつ上昇した。空運に関しては、北京への海外直行便が一部で再開されたことを材料視している。このほか、公益株や石炭株の一角も物色された。

他の個別株動向では、中国各地で原子力発電所を建設・運営する中国核能電力(601985/SH)が3.7%高。上述した常務会議で、海南省と浙江省の原発プロジェクト2件が同時承認されたことを材料視した。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.83ポイント(0.32%)安の255.59ポイント、深センB株指数が3.74ポイント(0.39%)安の958.48ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)




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