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22日の香港市場概況:ハンセン2.3%安で急反落、テクノロジー株に売り


22日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比577.72ポイント(2.25%)安の25057.94ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が201.91ポイント(1.93%)安の10243.51ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は1555億8600万香港ドルとなっている(21日は1617億700万香港ドル)。(亜州リサーチ編集部)

米中関係の悪化が警戒される流れ。中国外交部は日本時間22日午後、「米国政府による在ヒューストン中国領事館の72時間内閉鎖を求めた措置に対し、強烈に抗議する」との声明を出した。両国は新型コロナウイルス、ハイテク、国家安全保障、香港問題など多数の分野で対立を深めている。本土株高を追い風に、指数は小じっかりで推移していたものの、上記のニュースが流れたことをきっかけに、売りが急速に広がった。

前日に急伸した「ATMX」と呼ばれる市場で人気の銘柄群が軒並み急反落。阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.5%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が4.4%安、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)が6.2%安、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が5.8%安と値を下げている。昨日の相場では、導入が正式にリリースされた「ハンセン科技指数(Hang Seng TECH Index)」の第1陣に選定されたことを手がかりに、それぞれ大幅に上昇。いったん好材料の出尽くしが意識された格好だ。

スマートフォン用部材や半導体などのハイテク関連も安い。瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が7.0%、高偉電子(1415/HK)が4.8%、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が4.5%、舜宇光学科技(2382/HK)が3.5%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が8.0%、華虹半導体(1347/HK)が4.6%ずつ下落した。

中国の保険・証券セクターもさえない。中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が4.7%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.6%安、中国太平保険HD(966/HK)が2.9%安、華泰証券(HTSC:6886/HK)が4.0%安、中信証券(6030/HK)が2.9%安で引けた。

半面、エネルギー関連セクターはしっかり。石油大手3社の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が4.5%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.1%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.7%高、海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(2883/HK)が1.3%高、天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が9.4高と値を上げた。原油高が追い風。国際石油指標となるWTI原油先物は昨夜、前日比で2.8%高と続伸した(一時は約4カ月半ぶり高値)。欧州連合(EU)が総額7500億ユーロ(約92兆円)に上る新型コロナの復興基金を取りまとめたことを受け、景気が回復し石油需要も増加すると見込まれた。

一方、本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%高の3333.16ポイントで取引を終えた。石油関連株が高い。証券株、消費関連株、医薬品株、素材株、運輸株、防衛関連株、産金株なども買われた。半面、銀行・保険株は安い。公益株や不動産株の一角も売られた。

亜州リサーチ(株)




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