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14日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で4日ぶり反落、スマホ関連に売り


14日の香港市場は小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比69.80ポイント(0.24%)安の28885.14ポイントと4日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も41.39ポイント(0.36%)安の11355.37ポイントと反落した。売買代金は1191億9300万香港ドルと高水準が続いている(13日は1118億1100万香港ドル)。

利食い売り圧力が意識される展開。ハンセン指数は心理的節目の29000ポイントを上回ってスタートするなか、直近の上昇ピッチが速かったこともあり、中盤からマイナスに転じた。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。米中関係の改善期待が支えとなっている。15日開催の米中貿易協議「第1段階の合意」調印式を前に、トランプ米政権は13日、中国の為替操作国認定を5カ月ぶりに解除した。また、取引時間中に公表された昨年12月の中国貿易統計に関しても、輸出と輸入がそろって上振れたこともプラス材料視されている。

ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が4.4%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.3%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が1.8%安と下げが目立った。
セクター別では、スマートフォン(スマホ)やインターネット関連が安い。上記した瑞声科技と舜宇光学科技のほか、中国スマホ大手の小米集団(1810/HK)が1.8%、電子書籍ストア運営の閲文集団(チャイナ・リテラチュア:772/HK)が9.0%、旅行予約サイト運営の同程芸龍HD(780/HK)が2.9%、ゲーム周辺機器開発のレイザー(1337/HK)が2.8%、オンラインゲームのIGG(799/HK)が2.3%ずつ下落した。

半面、マカオのカジノ銘柄は高い。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が3.9%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.1%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.3%ずつ値を上げた。1月のカジノ売上高について複数のブローカーは、12月よりも増加すると予想している。業況改善の期待が広がった。

中国の発電セクターもしっかり。華潤電力HD(836/HK)が2.6%高、華電国際電力(1071/HK)が2.5%高、華能国際電力(902/HK)が1.5%高と上昇した。華潤電力については、昨年12月の売電量が前年同期比で2.3%増加し、3カ月連続でプラス成長したことなどが好感されている。

一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.28%安の3106.82ポイントで取引を終えた。消費関連株が安い。自動車株、ハイテク株、医薬品株、証券株、不動産株も売られた。半面、港湾・物流関連株は高い。素材株、公益株、インフラ関連株の一角も買われた。

【亜州IR】




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