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23日の中国本土市場概況:上海総合1.4%安で続落、ハイテク株に売り


週明け23日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比42.19ポイント(1.40%)安の2962.75ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、44.23ポイント(1.40%)安の3104.35ポイントで取引を終えている。

ハイテク株安が投資家心理を冷やす流れ。国策IC産業振興ファンドの国家集成電路産業投資基金股フン有限公司(通称「大基金」)が投資先の銘柄群に対し、初の利益確定売りを実施する——と伝わったことがネガティブ材料視された。売却開始が通知された銘柄群では、フラッシュメモリなど製造の北京兆易創新科技(603986/SH)が6.7%安、タッチパネル・チップ生産の深セン市匯頂科技(603160/SH)が5.1%安、IC設計の湖南国科微電子(300672/SZ)がストップ安で引けている。他のハイテク株にも売りが広がり、全体相場の重しとなった。米中通商摩擦の緩和期待などで指数はプラス圏で推移する場面がみられたものの、後場に入り下げ幅を広げている。

不動産株も安い。金地集団(600383/SH)が3.1%下落した。インフラ関連株、金融株、運輸株、自動車株、医薬品株なども売られている。

半面、セメント株は高い。安徽海螺セメント(600585/SH)が3.0%上昇した。上場来高値を更新している。現地ブローカーは最新リポートで、2020年も高水準なインフラ投資が続くと予測。また、足元ではセメント価格の上昇基調が鮮明化している状況だ。

一方、外貨建てB株は値下がり。上海B株指数が2.51ポイント(0.99%)安の251.99ポイント、深センB株指数が4.06ポイント(0.44%)安の926.02ポイントで終了した。

【亜州IR】




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