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9日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で続落、自動車セクターは高い


9日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.13ポイント(0.18%)安の2928.23ポイントと続落した。約3週ぶりの安値水準に落ち込む。上海A株指数も下落し、5.42ポイント(0.18%)安の3067.00ポイントで取引を終えた。

海外マネーの流出を懸念。中国・香港間の相互取引スキームを通じた8日の売買では、香港経由の本土株売買が5月23日以来の大幅な売り越しだった。需給悪化の警戒感も続いている。ハイテク・スタートアップ企業向け株式市場「科創板」が22日に取引を開始することが明らかとなるなか、「新規株式公開(IPO)に備えた換金売りが広がる」との声も聞かれた。米中貿易問題を巡る不透明感もくすぶる。米国の交渉団は北京を今週訪問し通商協議に臨む——と伝えられているものの、具体的な日程などはいまだに確定していない。

業種別では、時価総額上位のエネルギー株がさえない。中国石油化工(600028/SH)が1.3%安、中国石油天然気(601857/SH)が0.6%安で引けた。産金株も安い。不動産株、メディア関連株、海運株、銀行・保険株の一角なども売られた。

半面、自動車株は高い。長城汽車(601633/SH)が5.4%上昇した。今年6月の乗用車小売販売台数は前年同月比で4.9%増加し、13カ月ぶりにプラス成長したことが報告されている。ハイテク株、航空・防衛関連株、医薬品株、証券株なども物色された。

一方、外貨建てB株は値上がり。上海B株指数が0.97ポイント(0.34%)高の289.94ポイント、深センB株指数が5.97ポイント(0.61%)高の980.09ポイントで終了した。

【亜州IR】



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