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17日の香港市場概況:ハンセン0.02%安で反落、自動車セクターは急伸


17日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比5.19ポイント(0.02%)安の30124.68ポイントと反落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は27.80ポイント(0.24%)高の11848.98ポイントと続伸した。売買代金は1042億7000万香港ドルとなっている(16日は1042億6800万香港ドル)。

金融当局の引き締めスタンスが警戒された。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、公開市場操作(オペ)と中期貸出ファシリティ(MLF)を通じ資金供給したが、過去に実施したMLFの償還分との差し引きでは、吸収超となっている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。取引時間中に公表された中国統計を好感し、ハンセン指数は高く推移する場面もみられた(本土株指数はプラス圏で終了)。この日発表された統計では、1~3月GDP成長率が6.4%と市場予想を上回って着地。3月の小売売上高や鉱工業生産額も大幅に上振れしている。

ハンセン指数の構成銘柄では、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が1.9%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が1.7%安と下げが目立った。

業種別では、中国の不動産がさえない。上記した碧桂園のほか、中国金茂HD(817/HK)が2.2%安、万科企業(2202/HK)が1.7%安、広州富力地産(2777/HK)が1.4%安と下落した。

天然ガス関連セクターも安い。中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が4.5%、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.4%、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が2.6%、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が1.5%ずつ値を下げた。「都市ガスの接続料について、中国政府は事業者による利益上乗せを制限する」と伝わったことを嫌気。シティグループは最新リポートで「事業者にとって最大20%の減益要因となる」と指摘した。

半面、自動車セクターは高い。比亜迪(BYD:1211/HK)が13.7%、吉利汽車HD(175/HK)が12.8%、広州汽車集団(2238/HK)が10.1%、長城汽車(2333/HK)が9.9%ずつ値を上げた。新エネルギー車の購入支援策が近く発表される——との観測が流れている。

他の個別株動向では、携帯端末OEMメーカー大手の富智康集団(FIHモバイル:2038/HK)が28.2%高と急騰した。親会社、台湾・鴻海精密工業(ホンハイ:2317/TW)の郭台銘会長は、台湾の次期総統選への出馬を決断したとされる。

一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%高の3263.12ポイントで取引を終えた。自動車株が高い。食品・飲料株、消費関連株、ハイテク株、空運株、紙パルプ株なども物色された。

【亜州IR】




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