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20日の中国本土市場概況:上海総合2.1%高で6日ぶり反発、金融セクター相場けん引


20日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比56.73ポイント(2.05%)高の2829.27ポイントと6日ぶりに反発した。上海A株指数も上昇し、59.55ポイント(2.05%)高の2963.15ポイントで取引を終えた。

人民元安の警戒感がやや薄らぐ。上海外国為替市場では朝方、人民元相場は約1年1カ月ぶりの元安水準に下落したものの、後場に入り、前日終値の水準まで戻している。「過度の元安を望まない」として、当局が為替介入(元買い=米ドル売り)に動いたとの観測も流れた。それに呼応する形で、指数も後場途中からプラスに転じている。また、中国は金融政策の舵を緩和方向に切った——との見方も市場で広がった。中国人民銀行や中国銀行保険監督管理委員会の関係者はこのところ、緩和的な政策への移行を示唆している。新規貸出と債券投資を拡大するよう、人民銀が商業銀行に“窓口指導”したとも報じられた。

時価総額上位の金融株が相場をけん引。中国工商銀行(601398/SH)が5.8%高、中国平安保険(601318/SH)が3.6%高で引けた。元安がデメリットとなる不動産株や空運株にも買い戻しが入り、保利地産(600048/SH)が3.0%高、中国国際航空(601111/SH)が2.9%高と値を上げている。発電株、エネルギー株、自動車株、医薬株、消費関連株なども高い。

外貨建てB株の相場もしっかり。上海B株指数が1.10ポイント(0.38%)高の287.72ポイント、深センB株指数が4.50ポイント(0.43%)高の1045.07ポイントで終了した。


【亜州IR】




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