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6日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で3日ぶり反落、金融セクターが相場けん引


6日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比13.35ポイント(0.49%)高の2747.23ポイントと3日ぶりに反発した。上海A株指数も上昇し、14.02ポイント(0.49%)高の2877.01ポイントで取引を終えている。

悪材料出尽くし感が広がる流れ。トランプ米政権は6日、中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税を予定通り米国午前零時(日本時間同日午後1時)すぎに発動した。これを受けて中国商務部は同日、「反撃せざるを得ない」との報道官談話を発表している。また、指数は約2年4カ月ぶりの安値水準に低迷していたこともあり、値ごろ感も着目された。

時価総額上位の金融株が相場をけん引。中国工商銀行(601398/SH)が1.2%高、中国建設銀行(601939/SH)が2.3%高で引けた。消費関連株もしっかり。中国乳業メーカーの内蒙古伊利実業(600887/SH)が4.4%高、メンズウエア販売チェーンの海瀾之家(600398/SH)が2.2%高、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.7%高と値を上げている。自動車株、バイオ医薬関連株、建材や非鉄の素材株、インフラ関連株なども買われた。


農業関連株も物色される。農機メーカーの第一トラクター(ファースト・トラクター:601038/SH)がストップ高、同業の星光農機(603789/SH)が2.8%高、農業生産会社の新疆農業総合開発(600359/SH)が5.9%高、木材メーカーの吉林森林工業(600189/SH)が1.5%高と上昇した。農村支援のための会議が北京で5日開かれ、習近平・国家主席が「農村の振興発展戦略を推進する」との方針を示したことが手がかりとなっている。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が0.12ポイント(0.04%)安の286.69ポイント、深センB株指数が2.02ポイント(0.19%)安の1042.50ポイントで終了した。


【亜州IR】



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