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20日の香港市場概況:ハンセン0.3%高と反発、吉利汽車は5.7%上昇


20日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比76.39ポイント(0.27%)高の28127.80ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が47.80ポイント(0.43%)高の11173.51ポイントとそろって反発した。売買代金は970億4000万香港ドルと高水準が続いている(19日の売買代金は996億4000万香港ドル)。

企業業績の好調が意識された。直近で公表された主要企業の月次統計では、営業実績の伸びが鮮明化しているものが多い。下期に向かい、景気減速の懸念も薄れる状況だ。ただ、上値は限定的。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を今夜(日本時間21日未明)に控え、積極的な買いが見送られている。香港の金利動向は、米金融政策に左右されやすいためだ。

ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.8%高と上げが目立っている。今年8月の営業実績で、第4世代(4G)携帯電話の加入純増数が今年最大を記録したことが材料視された。民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)も5.7%高と急伸。香港経済日報の取材に対し、桂生悦・最高経営責任者(CEO)が「2020年に販売200万台」との目標を1年前倒しで達成できるとの自信を示したことが手がかりだ。同社の8月新車販売は9万6500台に上り、前年比8割増と高成長が続いている。同社株は今月中旬以降に上げ足を速め、連日で年初来高値を更新した。H株指数に採用されている充電電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)も12.7%高と急騰。大手ブローカーの強気な株価見通しなどが好感されている。JPモルガン・チェースは最新リポートで、比亜迪の目標株価を70.00→100.00香港ドル(↑30%)に引き上げた(終値は68.90香港ドル)。

建材セクターも軒並み高。華潤水泥HD(1313/HK)が4.5%、中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が4.0%、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が3.6%、北京金隅(BBMG:2009/HK)が1.7%ずつ上昇した。

半導体セクターもしっかり。ICファウンドリー中堅の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が4.0%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.6%高、ICパッケージング・テスティング機器最大手のASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.3%高で引けた。

本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.27%高の3366.00ポイントで取引を終えた。非鉄株が急伸。鉄鋼株や石炭株、セメント株、自動車株、消費関連株なども買われた。

【亜州IR】




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