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14日の香港市場概況:H株指数は0.6%高と続伸、資源・素材セクターしっかり


14日の香港市場は本土銘柄が上昇した。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比1.72ポイント(0.01%)安の23827.95ポイントと3日ぶりに小反落する半面、本土企業株で構成されるH株指数は56.52ポイント(0.55%)高の10315.23ポイントと続伸。売買代金は720億700万香港ドルとやや縮小している(13日は864億6400万香港ドル)。

本土銘柄の上昇が相場を下支えする。この日公表された今年1~2月の経済統計は、小売売上高は下振れたものの、鉱工業生産や固定資産投資が上振れた。不動産開発投資も堅調に伸びるなど、概ね良好な結果だったといえる。固定資産投資の伸びを手がかりに、セメントや鉄鋼の素材セクターが上昇。安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.0%高、華潤水泥HD(チャイナ・リソーシズ・セメント:1313/HK)が0.9%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.7%高、鞍鋼(347/HK)が2.0%高で引けた。

本土系銀行セクターもしっかり。中国建設銀行(939/HK)が1.6%高、中国銀行(3988/HK)が0.8%高とそろって続伸した。ゴールドマン・サックスの最新リポートでは、中国株の投資判断を「オーバーウエート」に引き上げたうえで、本土系銀行株を選好するとしている。

石炭セクターも上げが目立つ。中国神華能源(1088/HK)が1.4%、エン州煤業(1171/HK)が1.3%、中国中煤能源(1898/HK)が1.0%ずつ値を上げた。

半面、香港系不動産セクターの一角はさえない。新世界発展(17/HK)が1.6%安、恒隆地産(101/HK)が1.2%安、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)が1.1%安で引けた。域内金利の上昇が警戒される。香港の金利動向は米国に追随するため、米金融政策の動向が不安視された。今週14~15日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、追加利上げが決定されるとの見通しがコンセンサス。金利の先高観を背景に、昨夜の米10年債利回りは節目の2.6%台を再び上回り、約2年8カ月ぶりの高水準で推移した。


【亜州IR】





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