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NECキャピ Research Memo(5):2025年3月期は主力のリース事業が堅調も微減収、減益(2)


*12:05JST NECキャピ Research Memo(5):2025年3月期は主力のリース事業が堅調も微減収、減益(2) ■NECキャピタルソリューション<8793>の業績動向

ファイナンス事業は、配当収入の減少等で売上高7,603百万円(前期比16.5%減)、売上総利益4,785百万円(同26.6%減)、営業利益は貸倒引当金繰入額が減少も、主要株主の異動に伴う一時的な資金原価の増加等で2,884百万円(同13.1%減)と減収減益となった。全体の契約実行高は同0.6%増で前期並みであるが、契約形態別契約実行高では一括ファクタリングが同6.6%増と堅調であった一方、企業融資は同8.0%減となった。アセットの入替を進めており、LBOファイナンスやエクイティファイナンス等の共同投資が進展している。特にSBI新生銀行との提携効果による案件紹介で、成約に至ったものが現時点で140億円規模に至る。2025年3月期は一時的に減収となったが、提携効果は継続する見込みで今後の業績向上に寄与しそうだ。

インベストメント事業は、2024年3月期の大型の営業投資有価証券売却の反動があった一方、販売用不動産の売却収入や賃貸不動産の賃貸収入、及び営業貸付金の金利収入等により、売上高は13,818百万円(前期比0.8%増)と増加した。しかし、売上総利益は6,915百万円(同8.1%減)、営業利益は貸倒引当金繰入額の増加等により2,194百万円(同46.1%減)で減益となった。内訳は、アセットビジネスで2024年3月期に複数案件がEXIT(投資資金回収)した反動や与信費用の計上で、売上高が66億円(同28.3%減)、営業利益は4億円(同87.9%減)と減収減益となった。また不動産部門は販売用不動産の売却やインカムゲイン(保有資産からの収益)で売上高は66億円(同65.0%増)、営業利益も18億円(同125.0%増)と増収増益となった。アドバイザリー収入は売上高5億円と前期並みであった。

3. 営業資産残高の状況
2025年3月期の営業資産残高は10,470億円で、前期比645億円増加した。リース事業は6,154億円と同248億円増加、大型案件受注で順調に資産を積み上げた。ファイナンス事業は同112億円減の2,315億円だったが、アセット入替による一時的な減少と見られ、今後はストラクチャードファイナンス案件等の収益性の高い案件が増加しそうだ。インベストメント事業は同327億円増の1,520億円と、リサ・パートナーズでインカムゲイン取得型の資産を積み上げた。その他の事業はレジデンス不動産や太陽光発電に関する資産増加で182億円増の481億円となった。

与信関連費用については、インベストメント事業において引当金繰入額が増加したが、ファイナンス事業で引当金戻入益の計上があり、全体としては15億円から14億円に改善した。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

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