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Jトラスト Research Memo(4):累進配当により配当性向30%以上を目指す。2025年12月期は増配を計画


Jトラストは株主還元を重視し、2025年12月期に向けて配当性向30%以上を目指します。2024年は減益ながらも配当を維持し、さらに2025年には増配を計画しています。自己株式の取得や消却を継続し、資本効率を高めつつ、株主優待制度も復活させています。ESG情報の開示やIR活動の強化を通じ、株主価値の向上を図っています。業績の改善が続けば、東京証券取引所のプライム市場への昇格も視野に入れているとのことです。

*13:04JST Jトラスト Research Memo(4):累進配当により配当性向30%以上を目指す。2025年12月期は増配を計画 ■株主還元策

Jトラスト<8508>は、株主への適正な利益還元及び安定的な配当の維持を配当政策の基本としている。2024年12月期は減益決算ながら、年間配当は前期と同額の期末配当14.0円を維持し、配当性向は31.4%に上昇した。推進中の3ヶ年計画では、計画期間においては事業成長に伴い安定的な配当の実施・拡大を想定し、余剰資金が発生した場合は適宜自己株式取得等を通じて株主に還元する方針を掲げており、配当性向30%以上・累進配当・資本効率を意識した機動的な株主還元を目指している。2024年12月期にも自己株式の取得を継続し、自己株式取得を含む総還元性向は61%に達した。2024年2月29日付で保有していたほぼすべての自己株式を消却済みである。2025年12月期は好決算見通しに基づき、年間配当金は2.0円増配するとともに、第50期の記念配当1.0円を加えて合計17.0円とし、配当性向は34.7%になる見通しだ。加えて、2025年5月も自己株式の取得に係る事項について取締役会決議をし、取得株式数4百万株、取得価額15億円を上限に自己株式取得を行う予定であり、株主への利益還元と資本効率の向上により株主価値の実現を図る。

また、2023年12月期に株主優待制度が復活した。2025年12月期についても6月末を基準に100株以上保有の株主を対象に「DSクリニック」「レジーナクリニック」「フレイアクリニック」「エトワールレジーナクリニック」の施術優待券の贈呈、2024年に続き500株以上保有の株主を対象に東京宝塚劇場貸切公演の観劇チケット(ペア)を抽選で贈呈する計画で、2025年の株主優待では宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)公演も検討している。また、インデックスファンドからの資金流入を目指し、ESGに対する取り組みの情報開示を推進している。さらに、IR活動の強化を目的として、2024年12月期には個人投資家向け説明会を全国各地で開催したほか、シンガポール・香港・ニューヨークでの海外IRロードショー並びに国内のIR面談における機関投資家やアナリストとの面談を合計63回実施した。2025年12月期も同様のIR活動を予定しており、これは同社が業績の回復を見込んでいることを示すものと解釈される。

3ヶ年計画に基づき業績の改善・拡大を目指すとともに株主還元の充実にも注力するなど、株主重視の経営姿勢は評価できる。同社は2022年4月の東京証券取引所の再編においてスタンダード市場を選択したが、Group Leaseらとの裁判に勝訴したことで同社に対するレピュテーションリスクは解消されており、3ヶ年計画どおりに業績が飛躍的に改善すれば、プライム市場への昇格も視野に入るだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

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