筑波精工 Research Memo(1):新たにAI半導体向け需要が立ち上がる
筑波精工の主力である静電チャックは、長らく需要が少なかったが、近年の自動車EV化の進展に伴い、パワー半導体の薄型化が必要となり注目されている。同社は2024年にはAI半導体向けにも新たに需要が立ち上がることが期待され、2025年3月期の売上は減少したものの、2026年3月期には売上増と営業利益の回復が予測されている。今後、EV車やAI半導体向けの需要増加が見込まれることから、同社の成長が期待される状況にある。特に、薄型シリコンウェハの大量生産において、同社の製品が競合なく採用される可能性が高い。
筑波精工<6596>の主力事業は、電界による吸着保持技術を生かした静電吸着システム「静電チャック(E-Chuck)」(以下、静電チャック)である。国際特許を保有している高度な技術でありながら、過去においてはあまり多くの需要が期待されていなかったが、ここ数年で同社を取り巻く環境は変わりつつある。自動車の電気化(EV化)が急速に進む現在、航続距離をさらに長くすることが大きな課題となっているが、これを克服するために、搭載されるパワー半導体の薄型化が重要となってきたからだ。薄型半導体の製造プロセスで使用される同社の静電チャックに注目が集まっている。現在の売上高はまだ少額だが、自動車のEV化が一段と進むなかで、今後の動向が注目される。加えて2024年からはAI半導体向けにも需要が立ち上がりつつある。
1. 会社の沿革と主な事業内容
同社は、電気機械器具の製造販売並びに電気機械器具の検査、測定、治工具及び金型の販売を目的として、1985年に栃木県真岡市熊倉町で設立した。設立当初は三洋電機(株)の半導体の後工程関係の設備を設計・販売していたが、並行して社内で開発を進めてきた静電チャックの開発に目途が付いたことから、2002年からは静電チャックの研究開発と静電チャック関連製品の販売に絞って事業を展開し、2018年に東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場した。
2. 2025年3月期の業績(実績)
2025年3月期の業績は、売上高は237百万円(前期比27.2%減)、営業損失は44百万円(前期は6百万円の損失)、経常損失は45百万円(同7百万円の損失)、当期純損失69百万円(同30百万円の利益)※となった。2024年は自動車のEV化が予想より停滞したことから、主要顧客の設備投資が低迷し、同社の売上高も減少した。手元の現金及び預金は278百万円と売上規模に比べて豊富であり、財務上の不安はない。純資産も現時点では186百万円となっているが、このままの停滞が続くと債務超過の恐れもあり、今後の動向は注視する必要がありそうだ。
※ 前期は、デモ用機器の販売により特別利益59百万円を計上したことにより当期純利益を計上した。
3. 2026年3月期の業績予想
2026年3月期の業績は、売上高は351百万円(前期比47.8%増)、営業利益は4百万円(前期は44百万円の損失)、経常利益は3百万円(同45百万円の損失)、当期純利益は1百万円(同69百万円の損失)と予想している。前期はEV向け需要が停滞したが、底打ちの気配は出ており2025年4月には「Supporter(R)(以下、Supporter)」と「自動機」で約59百万円を受注済みだ。さらに新たにAI半導体向けの需要が立ち上り始めており、期中に海外大手ファウンドリ向けの受注が期待できそうだ。今後はEV向け需要に加えて、AI半導体向けを含めて、量産用の需要が一気に高まる可能性があり、同社の「Supporter」の動向は注視する必要がある。
4. 中長期の展望:EV車の長航続距離化は追い風、新たにAI半導体向けが立ち上がる
同社の今後の成長マップは、自動車のEV化のさらなる進展→長航続距離化が必須→IGBT※1等のパワー半導体の薄型シリコンウエハ(以下、ウエハ)での生産の必要性から「Supporter」の需要増となる。今までの需要は主に試験用であったことから、現在まで業績は低迷していた。しかし2024年3月期に初めて量産用の「自動機」を販売し、今後は自動車のEV化・長航続距離化に伴うパワー半導体のさらなる薄型化が見込まれるため、将来は明るいと言える。顧客側は12インチプロセスの増強を進めているが、今のところ12インチの静電チャックでは、同社製品に対する競合は見当たらないため、12インチウエハによるパワー半導体の薄型シリコンウエハの生産が本格化すれば、同社製品への需要がさらに増加する可能性がある。またEV自動車用の需要以外にも、携帯電話向けや自動車向けの高速バッテリーチャージャーの需要も増加しており、その必須部品であるMOSFET※2半導体の生産工程においても同社製品が使われる可能性が高い。さらに最近では、AI半導体の歩留まり向上のために同社の静電チャック方式が着目されており、新たな需要が期待できそうだ。
※1 IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート型バイポーラートランジスタ)は、パワー半導体(より高い電圧、より大きな電流のコントロールを可能にする)の一種である。用途としては、“電気で動き、パワーの強弱を調整できるもの”で、電車や自動車(ハイブリッド車(HEV)やEV)、IHをはじめとする家庭調理機器やエアコン、冷蔵庫、洗濯機などがある。
※2 MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor:絶縁ゲート電界効果トランジスタ)は、スイッチデバイスの一種。スイッチデバイスは電源を入れることで様々な機能を動かすための装置へ電力を供給する。その際に、入力電圧を各所出力電圧へ変換して電力供給する必要がある。例えば、パソコンであれば、液晶パネル、CPU、メモリやオーディオアンプ、USBコネクタなどを動かすために、MOSFETが入力電圧を変換し、電力を供給する。スイッチデバイスのなかでもMOSFETは、電力を高効率に流し、低消費電力に優れ、製品の小型軽量化を可能にするものである。
■Key Points
・電界を用いた吸着システム静電チャックが主力事業。自動車のEV化で要注目
・2025年3月期はEV市場の停滞で営業損失だったが、2026年3月期は回復見込み
・中長期では、EV車の長航続距離化の恩恵を受けるが、新たにAI半導体向けも立ち上がる
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<HN>
遠野なぎこさんの死去めぐり「愁くんがストッパーに…」新潮社執行役員が生放送で追悼
死去遠野なぎこさん、MX看板番組「バラダン」で辛口コメ連発の存在感、大谷翔平夫人には嫉妬
タイプロ元候補生の浅井乃我「ロイロムとの不仲説」に言及し「インターネットって…」
フリーマン妻、豪華チャーター機内を公開 夫婦2ショットで球宴のアトランタからLAへ
【大人気ノンアルカクテルの新フレーバー!】「アサヒスタイルバランス和梨サワーノンアルコール」期間限定で発売
<1分で解説>トランプ関税インドネシアとは19% 米から輸入は0%
【高校野球】工学院大付が7年連続4回戦進出 好左腕・岩月幸大は6安打完封/西東京
DeNA森原康平、ロッテ木村優人ら登録 広島中村奨成、日本ハム北山亘基ら抹消/17日公示
俳優の遠野なぎこさん死去 自宅で倒れているのを3日に発見
糖尿病薬をダイエット目的で盗んだ疑い 容疑でクリニック院長を逮捕
オフショ公開のアンゴラ村長「標準体型」黒ビキニ姿に「リアリティすごい」「なんちゅー格好」
遠野なぎこさん死去 朝ドラ「すずらん」ヒロイン、バラエティーでも活躍 最近は摂食障害など告白
52歳ぶりっこタレントさとう珠緒、入浴ショットを大放出「目のやり場に困ります」「セクシー」
ゲーミングPCを買う場所は店舗購入とネット通販どっちがおすすめ?
坂上忍、宴席で26歳男性アイドルにガチ説教 一緒に聞いていた堀田真由も号泣 スタジオ騒然
岡田紗佳、自身の大学名確認され「本当です!これは!」と語気強める 伊東市長学歴疑惑巡り
有吉弘行が実名告白 7・5騒動で「どっか行っちまった」著名人に「帰ってきた?」痛烈ツッコミ
高知東生「仲間とずっと気にしてるんだけど…」 45歳女優の報道めぐり思い「後悔している」
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
74歳神田正輝、現在の姿に反響 一時は“激やせ重病説”も…「旅サラダ」卒業から10カ月
遠野なぎこさん死去 朝ドラ「すずらん」ヒロイン、バラエティーでも活躍 最近は摂食障害など告白
52歳ぶりっこタレントさとう珠緒、入浴ショットを大放出「目のやり場に困ります」「セクシー」
ゲーミングPCを買う場所は店舗購入とネット通販どっちがおすすめ?
74歳神田正輝、現在の姿に反響 一時は“激やせ重病説”も…「旅サラダ」卒業から10カ月
オールスターで珍事発生 9回まで同点で決着はホームラン競争へ、球場を後にしている選手も多数
小倉優子、不自然な“二重ライン”にネット騒然「やっぱり整形?」
死去遠野なぎこさん、MX看板番組「バラダン」で辛口コメ連発の存在感、大谷翔平夫人には嫉妬
俳優の遠野なぎこさん死去 自宅で倒れているのを3日に発見
43歳2児ママドルがバスタオル1枚で“衝撃”体重公開「ドキドキ」「これは…好き」夫は芸人
上田晋也、コンビ改名で戸惑い明かす「海砂利水魚もくりぃむしちゅーも好きじゃない」

筑波精工 Research Memo(6):2026年3月期は営業黒字目指す。EV向け回復に加えAI半導体向けに期待
アクティブ電子部品市場:規模、シェア、成長分析
筑波精工 Research Memo(3):「ステージ」など3製品を製造。根幹技術は静電チャック(1)
静電チャック市場 - 世界産業分析、規模、シェア、成長、動向、予測 2024 - 2033
能動電子部品市場が急上昇: 2024年には3,512億1,000万ドルへ
自動車用半導体市場:モビリティの未来を切り開く
日本パワーエレクトロニクス市場スマートグリッド、e-モビリティ、次世代電力変換システムにおける高性能半導体の需要急増に伴い、2033年には76億2130万米ドルに達する見込み
半導体製造装置市場の戦略的展開と予測 2025-2032
レポートオーシャン株式会社プレスリリース : 半導体IP市場は次世代チップ・アーキテクチャAIアクセラレーション・コア、先端ノードにおける設計革新需要急増が牽引し2033年までに298億米ドルに急増す
レポートオーシャン株式会社 プレスリリース : 世界半導体市場は2032年までに1兆780億米ドルに到達、技術進歩とAI、5G、自動車向けイノベーションの需要拡大が牽引