starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

アトラG Research Memo(3):療養費請求サービス事業を中心とした、鍼灸接骨院経営を総合的に支援(2)


アトラGは、鍼灸接骨院の経営を支援するために多角的なサービスを展開しています。その一部である「HONEY-STYLE」は、鍼灸接骨院の口コミと予約システムとして機能し、美容や健康をテーマにした自費施術メニューや健康関連商品の購入を促進しています。また、アトラアカデミーは、柔道整復師などに向けた情報提供とセミナーの開催を行っています。 介護支援では、「ほねつぎデイサービス」というフランチャイズを展開し、柔道整復師による施術を通じて高齢者のリハビリを支援しています。さらに、「ワンサードフィットネス」というフィットネスジムのブランドで、フランチャイズ展開を強化しています。これにより、鍼灸接骨院の利用者を対象とした再発予防の観点から、高い親和性をもって事業を推進しています。これらの取り組みは、高齢化社会におけるニーズの増加に応えるものであり、今後の業績拡大が期待されています。

*14:03JST アトラG Research Memo(3):療養費請求サービス事業を中心とした、鍼灸接骨院経営を総合的に支援(2) ■アトラグループ<6029>の会社概要

d) HONEY-STYLE
d-1) HONEY-STYLE
同社は鍼灸接骨院の口コミ及び予約システムである「HONEY-STYLE」の運営を行っている。利用院である鍼灸接骨院は、「HONEY-STYLE」上で美容や健康をテーマにした自費施術メニューや院内で販売できる健康関連商品の購入も行うことができる。購入に際してはポイントシステムを導入しており、鍼灸接骨院で販売する商品をリーズナブルな料金で購入できる。また、鍼灸接骨院は、「HONEY-STYLE」に蓄積された利用者のデータを活用することにより、利用者の管理を効率化できる。さらに、「HONEY-STYLE」の会員である利用者に対して直接メールを送ることもでき、利用者との有用なコミュニケーションツールとして利用できるシステムである。会員となった一般の利用者は、システムを通じて鍼灸接骨院の予約ができるほか、ポイントシステムを活用して院内で販売されている健康関連商品を安く購入できる。2024年12月末時点の「HONEY STYLE」の利用院数は1,919院(無料利用を含む)、会員数は465,000人(いずれも弊社推定)である。

収益モデルとしては、「HONEY-STYLE」申込時の導入費90万円、毎月のシステム利用料・管理費1.2万円を売上として計上している。また、利用院に対して販売した自費施術メニューや健康関連商品も同社の売上として計上される。

d-2) アトラアカデミー
同社は、「アトラアカデミー」というポータルサイトを企画・運営し、柔道整復師、はり師・きゅう師、あん摩マッサージ指圧師に対して役立つ情報をWeb・メールマガジンを通じて提供している。会員となった利用者は、施術に関する知識や各種最新トレンド、調査・研究データなどを閲覧することができる。また、自費施術、院経営に関するセミナーも開催しており、セミナーへの参加者に対して自費施術用の機材の販売を行っている。会員数は2022年12月末が20,000人、2023年12月末が22,000人、2024年12月末が22,776人(いずれも弊社推定)と増加基調で推移している。

e) 介護支援
同社は、柔道整復師が利用者に対して施術を行う「ほねつぎデイサービス」をフランチャイズ展開している。柔道整復師の施術を受けることによって、デイサービス利用者は継続してリハビリや身体機能の維持・向上に取り組むことができる。「来たときよりも健康になるデイサービス」をテーマに運営をしており、高齢者のケアプランを作成するケアマネージャーからの評価も高い。鍼灸接骨院と同じ施術をデイサービスで受けられるという点が、利用者に対する訴求力になっていると言えるだろう。

また、鍼灸接骨院チェーンのブランドである「ほねつぎ」と同様に、新規参入でも成功できる仕組みを構築している。柔道整復師がデイサービス事業を展開する際の負担を軽減するため、開業及び運営に必要なノウハウをすべて盛り込みパッケージ商品として提供している。同社は、新規のフランチャイジー獲得に加えて、既存加盟院が新店を開設する際の有力な選択肢としてデイサービス事業を提案している。高齢化のなかでニーズが旺盛であるほか、既存の鍼灸接骨院との親和性も高いためだ(鍼灸接骨院の利用者が要介護になった後も併設するデイサービスで施術を受けるケースなどが想定される)。高齢化という外部環境の追い風に加えて、柔道整復師が施術を提供することや新規参入でも経営を可能にするパッケージ化されたノウハウなどの競争優位を有しており、今後の業績拡大に期待したい。

f) その他(フィットネス関連を含む)
同社は、「ワンサードフィットネス」というブランド名で24時間365日利用可能なフィットネスジムを展開している。直営・フランチャイズ両方の形態をとっており、今後はフランチャイズ形態での店舗拡大に注力する方針である。鍼灸接骨院業界においては、患者の再発予防のためのフィットネス利用促進が課題の1つとなっている。その意味でフィットネスジムは鍼灸接骨院との親和性が高い。介護支援事業と同じく、今後注力する事業領域の1つであり、新規フランチャイジーの獲得に加えて、既存加盟院の新店舗開設の際の有力な選択肢として積極的に提案営業を実施している。また、上記のフィットネス関連以外にも同社は、鍼灸接骨院支援事業として設備の賃貸・物件の工事、福祉車両の販売などの事業も展開している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)

<HN>
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.