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品川リフラ Research Memo(7):区分別ではスプレッドが改善した耐火物事業が増益に寄与


*15:37JST 品川リフラ Research Memo(7):区分別ではスプレッドが改善した耐火物事業が増益に寄与 ■品川リフラクトリーズ<5351>の業績動向

2. 事業セグメント別動向
当四半期の営業利益は前年同期比1,698百万円の増加となった。事業区分では、耐火物(+1,693百万円)が全体の利益を押し上げた。断熱材(△24百万円)、セラミックス(+74百万円)、エンジニアリング(△82百万円)に大きな変化はなかった。

(1) 耐火物事業
当四半期における耐火物事業の売上高は前年同期比26.6%増の50,316百万円、セグメント利益が同62.1%増の4,419百万円、売上高利益率が同1.9ポイント増の8.8%となった。セグメント利益の増減要因(+約16億円)は、減少要因として国内粗鋼生産量減少などによる数量減(△17億円)、在庫評価差(△6億円)、販売費等増加(△2億円)の計△25億円であった。販管費増加には、賃上げなどが含まれる。増加要因は、販価・原料等、販売構成、スプレッド、為替(+26億円)、M&A(+9億円)、海外グループ会社(+1億円)、コストダウン等(+4億円)、国内拡販(+1億円)の計+41億円であった。スプレッドの改善やコストダウンなど地道な事業活動が大幅な増益に寄与した。

(2) 断熱材事業
断熱材事業の売上高は前年同期比1.3%減の8,972百万円、セグメント利益が同1.4%減の1,659百万円、売上高利益率が同横ばいの18.5%であった。国内向けの各種断熱製品の販売は増加したものの、海外の大型案件減少が影響した。

(3) セラミックス事業
セラミックス事業の売上高は前年同期比76.0%増の1,794百万円、セグメント利益が同139.1%増の127百万円、売上高利益率が同1.9ポイント増の7.1%となった。新たに加わった米国の耐摩耗性セラミックス事業が事業拡大に寄与した。

(4) エンジニアリング事業
エンジニアリング事業の売上高は前年同期比4.4%増の11,811百万円、セグメント利益が同11.9%減の609百万円、売上高利益率が同0.9ポイント減の5.2%だった。売上高は各所工事案件の増加等により増えたが、利益が工事案件の構成差等により減少した。

(5) その他事業
その他事業の売上高は前年同期比1.1%増の453百万円、セグメント利益が同6.7%増の278百万円、売上高利益率が同3.4ポイント増の61.4%であった。

3. 財務状況
貸借対照表
2024年3月期第2四半期末の総資産は、前期末比10,072百万円増加の153,974百万円となった。流動資産は同4,738百万円増加の96,172百万円であった。主な増加科目は受取手形、売掛金及び契約資産(+6,231百万円)と有価証券(+1,040百万円)、減少科目が現金及び預金(△3,362百万円)、たな卸資産(△1,457百万円)であった。たな卸資産は、原材料及び貯蔵品を中心に減少した。固定資産では、有形固定資産が同1,495百万円増加、無形固定資産が同782百万円増加、投資その他の資産が同3,057百万円増加した。無形固定資産はのれん、投資その他の資産は投資有価証券が増加した。

負債合計は前期末比3,615百万円減少の68,860百万円となった。有利子負債は、28,854百万円と同5,169百万円減少した。自己資本が同13,540百万円増加の81,655百万円となり、自己資本比率は同5.7ポイント増の53.0%に上昇した。流動比率も同18.2ポイント増の183.2%となり、財務の安全比率が向上した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

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